その問いかけとは「知ることとは何か」。作中ではジャーナリズムが念頭にあったが、もっと汎用性の高い問いだろう。知り得ないことには沈黙しなければならないが、その「知る」のラインとは何か。メディア言説や人の噂話を聴いただけで訳知り顔になってはいないだろうか。悲劇もフレームを通せばサーカスでしかない、という皮肉が題か。
ところで太刀洗は最終的に「自分が知りたいから」と結論付けた。さすがは太刀洗!という自分の喝采はさておき、ここに「さよなら妖精」の影を見るのは無理か...?太刀洗も未だにマーヤの事件の尾を引いていてるのかもしれない、などと邪推。
読書が精神力の源泉。主に小説。中断期間があったので登録に多数漏れ有り。好きな作家壁井ユカコ/綿矢りさ/恩田陸/宮部みゆき/桜庭一樹/小野不由美/米澤穂信/辻村深月/渡瀬草一郎/好きな文体 中島敦/渡瀬草一郎/壁井ユカコ文章を食べて生きてる。感想の面白い方を見つけるとけっこう気軽にお気に入り登録します。ご容赦ください。
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その問いかけとは「知ることとは何か」。作中ではジャーナリズムが念頭にあったが、もっと汎用性の高い問いだろう。知り得ないことには沈黙しなければならないが、その「知る」のラインとは何か。メディア言説や人の噂話を聴いただけで訳知り顔になってはいないだろうか。悲劇もフレームを通せばサーカスでしかない、という皮肉が題か。
ところで太刀洗は最終的に「自分が知りたいから」と結論付けた。さすがは太刀洗!という自分の喝采はさておき、ここに「さよなら妖精」の影を見るのは無理か...?太刀洗も未だにマーヤの事件の尾を引いていてるのかもしれない、などと邪推。