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taku
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入れ替わり語る者たち。慇懃に、ときには高慢を感じさせながら。その声に耳を傾けずにはいられない。異文化は混交し、守られてきた伝統と入り込んできた斬新の狭間で、絵師たちの思惑が交錯する。人殺しは誰か。真実とペテンが縒り合い、事実が明らかになるにつれ、絵師たちは固執と悲哀を滲ませる。愚かにみえてしまうカラ。どこか人徳を感じさせるエステル。それでも逞しく生きるシェキュレ。細密画と叙事詩、象徴的な赤を散りばめながら、物語は色彩を帯びて創られる。お見事。
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2015/05/16(3513日経過)
記録初日
2015/04/15(3544日経過)
読んだ本
1525冊(1日平均0.43冊)
読んだページ
518860ページ(1日平均146ページ)
感想・レビュー
1391件(投稿率91.2%)
本棚
14棚
現住所
北海道
自己紹介

Hey, Life is once. Year, you gotta do, what you wanna do.

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