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きいち
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きいち
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明治になりたての日本を知る、バードの観察眼に舌を巻く、長年バードを研究してきた訳者金坂の熱と圧にあてられる、一冊で3度おいしい初めての完訳版。宮本常一の紹介、逝きし世の面影、不思議の国のバード(この巻はちょうど現在の刊行分の新潟まで)と読んできて、これはもう読まねばと。◇決して豊かではなく不潔で汚らしいとまで言われる(本当に)当時だが、それでも日々を楽しく暮らそうとしている人と、そんな意志からも遠ざけられている人とがいる。旅人バードの時に辛辣で、でもフラットでフェアな目は今の我々のもの。本当にありがたい。
きいち

訳註のボリュームがすごく、これが、バードの文章の正しい意義をとても理解させてくれる。私的な旅行記でも勇ましい冒険記でもなく、当時のヨーロッパのみならず、未来の全ての人々への報告書、それがこの本なのだ。

02/12 07:15
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0255文字
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/18(5092日経過)
記録初日
2011/03/03(5138日経過)
読んだ本
1548冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
440862ページ(1日平均85ページ)
感想・レビュー
1490件(投稿率96.3%)
本棚
13棚
性別
職業
専門職
外部サイト
URL/ブログ
http://ameblo.jp/inuiki/
自己紹介

卒業してだいぶたって、改めて勉強に目覚めています。

「このご時世、人はどう大人になれるのか」が主なテーマ。
キャリアやネットワークを勉強していくうちに宮本常一に出会い、あまりの素晴らしさに全集踏破中。さらに学校の先生だった彼が当初実践していた「綴方教育」へと関心が広がりました。

手塚治虫を日本で一番の思想家だと考えているようなマンガ読みですが、マンガのほうはあまり登録していません。

よろしくお願いします。

※こちらの画像は、高橋留美子「炎トリッパー」などいくつかのマンガに登場する練馬の四連ガスタンクです。

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