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ごじ
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ごじ
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地方からの電力を貪るのに忙しい都会人は、原発再開に反対しつつ再稼働ニュースのドミノに沈黙を決込む。その意味で都会から福島に乗込む筆者の覚悟は、竜田一人(たったひとり)でなされる見上げた献身だ。反面私の心は何気なく書かれた小さい吹出しに吸い寄せられる。「どんな光景もいつしか日常の風景となっていく」(111頁)。どんな荒廃も日常化させる小さき者達の逞しさは、裏返せば皺寄せや矛盾を自分の生命に甘受すること。もう無理と悲鳴が上がる限界まで。事故を機会と捉えられず、日常に飲まれてしまう事の問題を私は敢えて指摘したい
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さんの最近の感想・レビュー

エラスムスはブルゴーニュワインがお好き: ルネサンスつもる話

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宮下 志朗
今まで縁遠く感じていたエラスムスさんだったが、本書のタイトルを見て、「そうなの…続きを読む
通過儀礼 (岩波文庫)

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ファン・ヘネップ
再読。初読時はキャンベルの神話的過程の移行(うつろい)の確認と、葬礼儀式から人…続きを読む
ゴリオ爺さん (古典新訳文庫)

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バルザック
「短く刈った煉瓦のように赤い髪があらわになると、その顔つきが、恐ろしいほど豪胆…続きを読む
儀礼の過程 (ちくま学芸文庫)

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ヴィクター・W. ターナー
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背徳者 (新潮文庫 シ 2-1)

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ジッド
作者ジッドは、「この主人公を以て健康な精神と肉体を持った、常識的な一紳士と見做…続きを読む
語るボルヘス――書物・不死性・時間ほか (岩波文庫)

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J.L.ボルヘス
「書物」。ボルヘスを読み、読みつつメモを取るとき、じぶんが何ともうつけた姿をし…続きを読む

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読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/02(3642日経過)
記録初日
2003/10/01(7753日経過)
読んだ本
187冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
57703ページ(1日平均7ページ)
感想・レビュー
187件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

これからも嵐のように生活が変わっていくのでしょうが、なるべく本を読んですごしてたいと思ってます。

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