若者なら、現状への不満や否定、そこにない未来への希望がくすぐられ、魅力的に違いない。が、読み直すと彼自身の生き方や境遇の方に目が行ってしまう。 「すべての哲学はその根本の哲学者の個人的人間に還元し、得られる」ニーチェ自身の言葉を借りればワーグナーへの劇的な心酔と決裂、恋愛と破局、幼くして父を亡くし道徳的な母と妹の間で暮らした青年時代、そんな人生を基にできた思想と考えてしまう。母性と因習に心縛られた青年が、解放を夢見理想を描いたが、現実は異なり、そこで得た苦悩や傷を昇華して出来上がった思想。生まれた超人。
長文書評はこちらに。http://www.honzuki.jp/book/263153/review/201263/
プロフィール画像変更しました。自作の切り絵です。(2022年8月23日)
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若者なら、現状への不満や否定、そこにない未来への希望がくすぐられ、魅力的に違いない。が、読み直すと彼自身の生き方や境遇の方に目が行ってしまう。 「すべての哲学はその根本の哲学者の個人的人間に還元し、得られる」ニーチェ自身の言葉を借りればワーグナーへの劇的な心酔と決裂、恋愛と破局、幼くして父を亡くし道徳的な母と妹の間で暮らした青年時代、そんな人生を基にできた思想と考えてしまう。母性と因習に心縛られた青年が、解放を夢見理想を描いたが、現実は異なり、そこで得た苦悩や傷を昇華して出来上がった思想。生まれた超人。
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