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この物語は「モンローが死んだ日」を境に揺れ動く鏡子と高橋の心情を描いた物語だと感じた。序章では精神科で出会った高橋が鏡子のもとから姿を消すところから始まり、2人の出会いから丁寧に描かれていく。派手ではないが、少しずつ着実に愛を育んでいく姿が印象的であった。「モンローの死」によって一変する状況で高橋に対する猜疑心、怒りを抱く鏡子の姿は狂気を秘めたものにも見えたが、高橋は彼なりの重い苦悩を抱えていたのであった。ラストの温かな春の光はきっと2人の心に寄り添い、再生に向かってゆっくり歩み始めることだろう。
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/12(2051日経過)
記録初日
2019/05/12(2051日経過)
読んだ本
104冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
37444ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
104件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
年齢
27歳
血液型
B型
職業
教員
現住所
高知県
外部サイト
自己紹介

ドラマ、小説、音楽が大好きです。
保育士5年目で毎日子どもたちとわちゃわちゃしています。

中高時代は本が大好きでしたが、それ以降あまり読まなくなっていました。最近また読書にどハマりしてます。

小説の不穏さが好きです。想像力を掻き立てるような読者を読み込ませてくれる、色んな感情を持つことができる本を読みたいなあと思っています。

最近は純文学系の作家さん読むことが増えています。特に村田沙耶香さん激推し中です!

2019年 11冊
2020年 8冊
2021年 21冊
2022年17冊
2023年15冊
2024年32冊

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