2018年、昨年秋から時間の余裕が生まれ、まとまった読書と、その記録として読書メーターをはじめて3ヶ月余り。・・・
幼年期の読書は世界に驚き、少年期の読書は世界に目覚め、青年期の読書は世界との関わりを模索し、中年期の読書は、あるいは疲れる世界との関わりを癒やすとして・・・老年期の僕の読書は、それぞれの時期に世界とどう関わってきたか・・・読んだ本、読まなかった本・・・を・・・あらためて読書しながらアーカイブして行こうと読書とその記録として読書メーターを始めました。
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また驚くのはこのゲルマント大公妃が嘗て少人数の芸術的サロンを持っていた元ヴェルデュラン夫人でスワンがオデットと知り合った、そして”私”がバルベックで様々な人達と知り合った場所でもあり、長い時を経て書き手の”私”の知っているほとんど全ての人達が午後の大サロンに老いて、あるいは著名になって集まり、セピア色にフェードアウトしていくそのフィナーレに対して、書き手の全てを包含した「時」をテーマに書き切ろうという決意で完となるのだか・・・読み手の”僕”はもう一度、第1巻「スワンの恋」からの再読も悪くないかなと・・・
僕の読書生活は、一昨年病気の妻の介護のため仕事を辞めて妻の傍らでの読書から始めたのだが・・・そしてこのプルーストの「失われた時を求めて」は昨年5月読みはじめたが、その後の入院とともに6月後半、容体が急激に悪化した時からから全く読めなくなり、9月に死、葬儀、49日法要と続き読書を再開できたのは5ヶ月後の11月末・・・そして今やっと読了、読み切るのに時間がかかる本とは言え結局7ヶ月かかってしまった。それにしてもプルーストの”時”は僕にとても大切なテーマとなりこれからもこの本と妻はセットで思い出すのだろう・・・