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ちはや@灯れ松明の火
さんの感想・レビュー

ちはや@灯れ松明の火
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鏡の奥の偽りの笑みへ伸ばした指先は冷たい玻璃に阻まれる。誰もが夢を描き国を案じ誇りを抱いた時代の狭間、炎と瓦礫の中で見出したのは虚ろな本性と無二の存在。薩摩隼人と会津の娘、器に潜む歪な翳りは同じだと言葉にせずとも解ってしまった。攘夷から倒幕へ、熱に浮かされ回り出した天はふたりを引き離す。ただ一時だけ見た桜、二度とは逢えぬほど遠くならば諦めもついた。北へと向かう錦の御旗、幽かな望みが繋がってしまえばもう歯止めは利かない。滅びるならば、諸共に。砕け散った玻璃の欠片に焔が揺らぐ、咲き綻びし白百合を紅蓮に彩って。
0255文字
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ちはや@灯れ松明の火
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呉 勝浩
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読書データ

プロフィール

登録日
2009/03/14(5854日経過)
記録初日
2006/01/07(7016日経過)
読んだ本
3012冊(1日平均0.43冊)
読んだページ
868962ページ(1日平均123ページ)
感想・レビュー
2113件(投稿率70.2%)
本棚
36棚
性別
血液型
O型
職業
事務系
現住所
神奈川県
自己紹介

タイプ:どく
分類:ものぐさほんよみ
生息地:カナガワちほう
主な出現場所:としょかん・ふるほんや
特技:ひるね
弱点:あつさ・さむさ・くうふく・ねむけ
持病:かたこり・つかれめ

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