コロンビア在住の英日ゲーム翻訳者。アイコンは街で見かけたグラフィティです。
乱読です。歴史物多めかも。
基本的に外国の会社と仕事をしていますが、その一つに「年間どのぐらい日本語の本を読むか」と尋ねられたのが読書メーターを始めたきっかけ。
1999年からコロンビアに住んでいますが、ここ10年ほどで電子書籍環境が急速に整ってきたので、読書環境が大幅に向上しました。それ以前はたまにネット書店で本を買ったりはしたものの(送料が高い)、数は少なく、持ってきていた『地球の歩き方・中南米編』をなめるように読んだりしてました。
文字はマンガで覚えました。
小学校に入る前はときどき父が買ってくるマンガ雑誌(たぶんマーガレットとか)とか、創刊まもない雑誌「ディズニーランド」とか(年齢はお察し)を読んでました。ディズニーランドは新しもの好きの母の趣味でしょう。ディズニーは特に好きじゃないのに、ジャングルブックとかその他の童話とか、ディズニーの絵で思い出されるのがちょっと悔しい。
マンガはわたなべまさこの「ガラスの城」のファンでした。友達の家でお姉さんに雑誌を読ませてもらった時、「それ、『サインはV』はのってないよ」と言われた記憶があるので、世間的には「サインはV」がはやっていたと思われます。
小学校に入った時に「マンガはもう買わない」と言われましたが、読むこと自体は禁じられてないので、友達のところで読んだり、散髪屋や父の同僚のところで少年マンガや劇画を読んだりしてました。でも流行にはうといので、従姉たちが「ベルばら」とか言ってるのは理解できませんでした。のちに友達に借りて全巻読みましたけど。あと「花とゆめ」を買ってる子がいて、「スケバン刑事」とか読んでました。
小学校に入ると学校の図書室で本が借りられるようになったので、読書環境が大幅に向上しました(1回目)。
両親は子供の本とかに詳しいタイプではないので(父はのちにエンデにはまったりしてましたが)、口を出されることもなく、自分の好きな本を借りてました。「もえるイロイロ島」とか「海へいった赤んぼ大将」とかのタイトルが記憶に残っています。父はたまに出張に行った時に本を買ってきてくれることがあり、印象に残っているのは『二年間の休暇』です。児童書としてはかなり分厚くて、「これを与えておけばしばらく持つだろう」という父の考えが透けて見えます。あと、父はたまに手持ちの宮沢賢治を読んでくれました。
中学に入って文庫本と出会いました。同級生がハヤカワ文庫のバロウズ(ターザンとか)を大量に持ってて貸してもらいました。彼女に市の図書館の存在を教えてもらい(家からはちょっと遠かった)、読書環境が大幅に向上しました(2回目)。高校に入ると図書館が家と高校の間になったため、高校卒業までいろんな本を借り倒しました。その時の友達グループで星新一とかはやってて、その頃に筒井康隆とか半村良とか小松左京とか平井和正とか、日本人のSFものを読み始めたような。
高1の時に、なぜか一度「SFマガジン」を買ったのですが、それが「グイン・サーガ」の第1話の載った号で、すごく面白くて衝撃を受けました。30数巻で挫折しましたけど……
高校ぐらいから自分でマンガを買い始め、「LaLa」とか「プチフラワー」とかその辺を買っていました。大島弓子にはまったんですが、他の24年組の人にはさほどはまっていません。「ポーの一族」をまともに読んだことさえない。萩尾望都のSFマンガは好きですけど。この高校から大学あたりのマンガ体験にはかなり影響を受けていて、高校時代にイタリアルネサンスにハマったのはたぶんそのせい。『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』を読むのはお約束。ヴィスコンティ映画を見まくったりね…… その影響か、映画は今もヨーロッパっぽいのが好き。そういえば「ぱふ」(マンガ情報誌)を買ったりもしてた。
なぜか映画『ツィゴイネルワイゼン』からの流れで内田百閒にハマった時期もあります。全集はたぶんまだ実家にあるはず。
ただ小説のベースは翻訳もののSFで、ハヤカワ文庫の青い背表紙の本がたくさんありました。
大学卒業後、通信で英語翻訳の勉強をして、その後、ちょこっと仕事ももらったりしましたが、基本は派遣のような仕事をしてました。英語の塾講師をしてた時期もあります。
そして、魔が差したとしか思えない感じでコロンビア人と結婚してコロンビアへ。この時、持っていた本をほぼ全部手放しました。とうてい運べる量ではなく。
インターネット環境がぼちぼち整い(2000年頃のコロンビアには、本当にまともなネット環境はなかったんです)、十数年前に少しずつ翻訳の仕事が入ってくるまでは(ネットで探した。インターネットさまさま)ゴロゴロして、地元のテレビを見たり、少し改善してからは衛星放送で英語のドラマを見たり、暇を持て余してサイトを作ったりしてました。
という感じで現在に至ります。
ゲーム翻訳をやっているのは、最初の方でもらった仕事がゲーム関連だったので、プロフィールにそれを書いてるからかな? ゲーム翻訳をする人は少ないので、経験があると重宝されるようです。
自分でもゲームをしますが、PCゲームとモバイルしかしないのでマイナーっぽいタイトルばかりです。洋PCゲーム界ではメジャーなんだけど…… ファミコンとかのゲーム世代以前なのでゲーム機のゲームはよく知りません。そもそも始まりは90年頃にシャープのX68000を買ったことで……とかやり始めると長くなるので割愛。
日本語力の低下防止のため、日本人作家の日本語の小説を読むように心がけています。好きなのは昭和のミステリー、女性主人公の女性作家の小説、歴史小説、ゲーム小説っぽいの、ミステリー系、お仕事小説、小説以外のルポとか歴史の本とか。
英語の本はなるべく英語で読みます。これも歴史小説、SF、歴史の本など。
ファンタジーも読まなくはないんだけど、設定が「うーん」みたいなのがわりとあって難しい。その他の言語は翻訳で読みます。
マンガは一気に何冊も読むことが多くて記録するとタイムラインを占拠するため、ここには記録していません。現在、継続して買っているマンガは次のとおり(マンガはわりとファンタジーが多い):
「天国大魔境」「マロニエ王国の七人の騎士」「アンメット」「映像研には手を出すな!」「ぱらのま」「健康で文化的な最低限度の生活」「数字であそぼ。」「かげきしょうじょ!!」「アオイホノオ」「ヘテロゲニア リンギスティコ」「刷ったもんだ!」「しっぽ街のコオ先生」「桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?」「フラジャイル」「葬送のフリーレン」「リエゾン」「君と宇宙を歩くために」
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物語の時代は19世紀初頭らしいのですが、ヨーロッパの住民の動きなどは教会がかなりしっかり把握していたという印象があり、町を離れたマーナーがそんなに簡単に離れた村に住み着いて仕事などできるのか、そこはちょっと詳しく知りたい。