ネタバレ伊良部先生、変わらず面白い。「またコルセットかよ」の台詞で二人のコルセット姿が浮かんで爆笑。もう、コルセット付けて何してるの。笑わせながら、私のメンタルを治してくれる。薬の処方に頼らず、本当に名医だと思う。

ネタバレ全体にもの哀しい空気、主人公達は共感すると私まで苦しくなってしまう短編集でした。第１話、人を幸せにする沢山の仕掛けをしたおばあちゃんのお陰で、遺された全員ハッピーという結末はこういう小説あるある。近年両親を亡くした私には美しすぎて。「入道雲が生まれる頃」の中の「大事にしたい思い出の風景」「何を捨てても幸福の記憶は消えない。ずっと心に残るような幸せな景色を抱えて生きたい」や、「先を生く人」の素敵な女性の澪さんが「これが先を生きてきた人間の魅力よぉ」と笑う台詞には年齢を重ねる事に対して希望と勇気を貰いました。

ネタバレ元々この方は画家さんらしく、俳句はお金や名誉はいらない遊びのつもりだったそうです。だからとても美しい風景が目に見えるような俳句だったのかも。京都で芭蕉と蕪村の展覧会があったので予習のつもりで図書館で借りました。テーマに沿って選ばれた句の分かりやすい解説と可愛らしいイラスト付き。余り情報のない与謝蕪村なので他の小難しい本と比べても、与謝蕪村に関する記述はそう変わりなく、与謝蕪村の世界観を楽しめます。私は「春の海」と「菜の花や」以外にもお気に入りの句を幾つも見つけることが出来て大満足です。

ネタバレ荒木さんが辞書に魅せられた話、馬締さんの独特の感性から面白く、文章が楽しくて味わって中々進まなかった。辞書は各々の熱意ある協働作業で出来ていることがよく分かったし、特に私は子供の頃、捲りまくって手触りを楽しんでたから、製紙会社さんの話にも感動。編集部の中での西岡さんの気持ちも分かる。各々がこんなに情熱を注げるのは羨ましい。読後、馬締さんの不器用で可愛らしかった様子が早くも懐かしくなって、また頭から読んでしまったり、辞書で「男」「血潮」「愛」も引いてみた。しをんさんの職業小説は愛を感じる。

ネタバレ伊良部先生、変わらず面白い。「またコルセットかよ」の台詞で二人のコルセット姿が浮かんで爆笑。もう、コルセット付けて何してるの。笑わせながら、私のメンタルを治してくれる。薬の処方に頼らず、本当に名医だと思う。