朝井リョウさんの小説を初めて読みました。 ものすごいボリュームなのに、ぐいぐい読ませる力に圧倒されました。 「ストーリー」が必要だ、といろんなところで言われますが、その裏側はこんな風になっていたのか…とヒヤリとします。 綿密に取材したであろう小説ですが、おそらく三浦春馬さんのことがベースになっている部分があり、推しではなくても彼の事をずっと気にかけていた者としては、ちょっと辛いところもありました。

朝井リョウさんの小説を初めて読みました。 ものすごいボリュームなのに、ぐいぐい読ませる力に圧倒されました。 「ストーリー」が必要だ、といろんなところで言われますが、その裏側はこんな風になっていたのか…とヒヤリとします。 綿密に取材したであろう小説ですが、おそらく三浦春馬さんのことがベースになっている部分があり、推しではなくても彼の事をずっと気にかけていた者としては、ちょっと辛いところもありました。

もともと土壌改善のために鉄の研究をしていた京大大学院助教授（当時）が、体にも使えるのでは？と応用したのが始まりだそう。 鉄剤を飲む時にお茶を一緒に飲んだら吸収できないから避ける、というのは定説だが、この本では逆。 鉄緑茶と言ってお茶に鉄を入れ（鉄を摂るためのグッズが色々あります）黒くしてから飲むと吸収が良くなるそう。 ホルモン産生やミトコンドリアの働きにも鉄は関与しているそうなので、鉄緑茶を試してみたい。

著者は認知科学が専門の大学教授。「話せばわかる」は誤りであることを解き明かしていく。 人の頭の中にはそれぞれスキーマというものがあり、それが同じではない以上、理解の仕方が違う。そのため、私とあなたで同じものを頭に思い浮かべるのはほぼ不可能。 それを踏まえてどうするか、が書かれている。この本を読むと、テクニックとかそういう問題ではないことがよくわかった。 簡単にできることではないが、「伝わらなくて当然」からスタートすれば、少しは何か変えられるかも。

「あなたに足りないのは時間じゃなく覚悟」という言葉が刺さる。 人生でやり残したことは「伏線」。それを全部回収した著者はっちゃんが教えてくれるのがこの本。 ブックガイドなんだけど、はっちゃんの言葉がすごくいい。明るくて、真っ直ぐ伝わってくる。 人生を変えるには、「決めて動くだけ」。 私も伏線回収したくなりました。

「大学の先生が、シジュウカラの研究を長年続けてきた結果をまとめたもの」そう聞いてイメージした何十倍も面白い。 内容そのものもシジュウカラが鳴き声で意思の疎通ができていることを証明した画期的なものだし、文章がまた面白いのだ。 鈴木先生の手によるイラストもかわいらしく、シジュウカラへの愛が全編にあふれています。

起業家である著者の体験をベースにした（と思われる）小説。 小説なんだけど、途中に専門用語がガンガン入ってくるので、それなりに負荷のかかる読書体験でした。 特に資金調達の大変さにこっちまでハードモードに。 でも、起業経験は誰でもできるものではないので、考えている人は小説で擬似体験してみるのもいいと思います。

8年続く人気ポッドキャストを書籍化したもの。 アラサー女性2人のやり取りが面白い。カフェで隣のテーブルの会話が面白くて、ついつい聞き耳を立ててしまうような感じ。 ほぼ雑談なのに、たまにキラっとした、大事に取っておきたい言葉があるのが人気の理由かも。 少し前の回でも、知らない言葉があっても、ていねいな脚注のおかげで置いてきぼりにならないのもうれしい。 世代、性別関係なく楽しめますよ。

ADHD当事者による本は少ないらしく、たまたまASDの方の本を知って調べに行った時にこの本の存在を知り、読んでみた。著者が芥川賞作家なのは、読んで初めて知った（すみません）。 話があっちに行ったりこっちに行ったりとっ散らかっているのに、イヤな感じはせず、むしろするすると読めてしまうのは、作家だからだろうか。 ADHDの診断がいかに細かい検査のもとで下されているのかという話と、コンサータを飲んだ後の変化はとても興味深かった。動けるようになるけど負荷はかかるそうで、飲まない日もあるそうだ。

かわいい。ひたすらかわいい。こんなに開きたくなる仕事術の本は他にはないと思います。 でも、内容は本格的。基本的なことから、プレゼンのコツやzoomでのファシリテーターのやり方までほぼ全方位カバーしているのではないでしょうか。 オフィスワーカーはもちろん、人と一緒に仕事をするリモートワーカーにおすすめです。 癒されながらシゴデキになってください。

ネコの写真がメインか、本の内容がメインがわからないくらいネコだらけの本。ネコ好きは癒されながら読めるので、写真とセットで頭に入りやすいはず。 内容は、どちらかというと営業職向け。とはいえ、今までよいとされた「忠犬型」働き方じゃなくても、むしろ今は「ネコ型」の方がよさそう、というのは全ての職種に共通することかも。 無理して売ろうとしない、構いすぎない、計画的に「サボりタイム」を入れるなど、ネコっぽい戦略を取り入れたくなります。