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2024年7月の読書メーターまとめ

栞
読んだ本
5
読んだページ
903ページ
感想・レビュー
5
ナイス
68ナイス

2024年7月に読んだ本
5

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

栞
むらさきのスカートの女と友だちになりたいという「わたし」による、女とのの交流あるいは観察の話かと思ったが、どうも「わたし」がストーカーじみていて、むらさきのスカートの女よりもやばい。狂気すら感じる。働き始めた女はいいほうに変化し、行き過ぎた変化をしていく。一方の「わたし」は一貫してやばい。奇異の目を向けられるむらさきのスカートの女と、ないもののように扱われる「わたし」。どちらもどうしようもなく生き方が不器用だ。すんごい展開で、何とも言えない読後感。恐るべし今村夏子。とんでもないな今村夏子。
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月の感想・レビュー一覧
5

栞
やっぱりあとがきが好き。最初から素敵で心惹かれる。変わらず優しい眼差しにあふれていると思う。気のせいかもしれないけど、前作くらいから愛とか愛してるとかそんな言葉が増えて、表現が少しやわらかくなったような気がしている。勝手に私生活に変化があったのかななどと考える。本質は変わらないけれど、もっと、あとがきのような眼差しがそのまま詩に表現されているというか。好きな詩は、「上弦の月の詩」「真珠の詩」「湖の詩」「こいぬ座の詩」「宝石」「本棚の詩」など。ほかの詩や言葉も素敵なものがたくさんあった。
が「ナイス!」と言っています。
栞
むらさきのスカートの女と友だちになりたいという「わたし」による、女とのの交流あるいは観察の話かと思ったが、どうも「わたし」がストーカーじみていて、むらさきのスカートの女よりもやばい。狂気すら感じる。働き始めた女はいいほうに変化し、行き過ぎた変化をしていく。一方の「わたし」は一貫してやばい。奇異の目を向けられるむらさきのスカートの女と、ないもののように扱われる「わたし」。どちらもどうしようもなく生き方が不器用だ。すんごい展開で、何とも言えない読後感。恐るべし今村夏子。とんでもないな今村夏子。
が「ナイス!」と言っています。
栞
すごくおもしろかった。のだけれども、たぶん私は半分も理解できていない。読み進めるうちに謎が解けていくようで、余計に絡まっていくよう。虚構と現実、創作と現実、どこが現実でどこが虚構でどこが小説だったのか。あるいは結局、すべてが清三五の作り出した世界なのではとすら思えてくる。今読み返したらきっと、こういうことかとわかったり、あるいは新たな見方が生まれる、そういう類の小説だと思う。それでいて、結局何もわからないのかも。それでも、再読したくてたまらない。図書館本なので時間がない。手元に置いて、繰り返し読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
栞
姉弟もの、なかなか好き。姉弟の数だけ形がある。ほのぼのしたまま終始するのかと思いきや、意外と深かったりして。素敵な姉弟関係だった。「歳を重ねるほど、体験出来ることが減って来ている。(中略)面と向かって年齢を聞かれること。そして、誰かを想い、想われること。自分の中で諦めなくてはいけないことが増えていく。(中略)自分の身の丈を知るということはひどく残酷だ」という言葉に共感。一方で「自分が気づいていないだけで、誰かの目には映っているのかもしれない」という言葉に勇気をもらった。
が「ナイス!」と言っています。
栞
ネタバレ最近の寺地さんは少し重すぎやしないか。世の中にあふれる「普通」と、「世間」の言葉に疑問を呈するかんじの寺地さんの根幹は変わらないし、ラストも読後も前向きになれるかんじだし、寺地作品変わらず好きなんだけど、事件というか物騒なかんじじゃないのが恋しいと言いますか…。最後、友だちじゃないという朱音と莉子の関係が見えてよかった。園田の言う「友だちじゃなくても、相手のための行動したり、大切に思うことはできる」関係なのだろう。序章と本編の繋がりが終盤までわからず。色々取りこぼした感もあるので、読み直したい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/08(1898日経過)
記録初日
2019/06/06(1900日経過)
読んだ本
219冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
56212ページ(1日平均29ページ)
感想・レビュー
219件(投稿率100.0%)
本棚
1棚
性別
職業
事務系
現住所
茨城県
自己紹介

好きな作家は島本理生さん、寺地はるなさんなど。
それから、谷川俊太郎さんも大好きです。

読書は紙の本派。
頁をめくる感覚やはっと気づいたときの残りの頁の分量は電子では味わえない感覚だと思います。

収納の問題でおもに図書館を利用。
図書館では「延長しない・予約しない・リクエストしない」がマイルールです。
それでも読みたい本は購入します。
島本理生作品も即購入です。

コロナでの図書館休館や時短を機会に、再読の面白さにも目覚めました。

皆様の感想には共感させていただいたり、新たな発見の機会をいただいています。

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