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2024年10月の読書メーターまとめ

さい
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2024年10月に読んだ本
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2024年10月のお気に入り登録
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2024年10月のお気に入られ登録
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さい
ネタバレ『君が夏を走らせる』を先に読んでしまったので、つい大田に注目してしまう。チームメイトや上原先生との繋がりや葛藤、根底にある力強さとまっすぐさ。「がむしゃらにチャーハンを作る」に笑む。枡井による「高校でも陸上するんだろ」が重い。いや大田と枡井に限らずチーム6人それぞれの「繋がり」の描写がとてもよい。1つの出来事が何度も視点を変えて語られることで、意味が深くなっていく。大田とジロー、ジローと渡部の間に生まれた信頼関係!プライドの高い渡部と本質を言えない俊介が胸を開き合うところが非常に好き。陽の当たる小説。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

さい

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2024年10月の感想・レビュー一覧
18

さい
ネタバレ『君が夏を走らせる』を先に読んでしまったので、つい大田に注目してしまう。チームメイトや上原先生との繋がりや葛藤、根底にある力強さとまっすぐさ。「がむしゃらにチャーハンを作る」に笑む。枡井による「高校でも陸上するんだろ」が重い。いや大田と枡井に限らずチーム6人それぞれの「繋がり」の描写がとてもよい。1つの出来事が何度も視点を変えて語られることで、意味が深くなっていく。大田とジロー、ジローと渡部の間に生まれた信頼関係!プライドの高い渡部と本質を言えない俊介が胸を開き合うところが非常に好き。陽の当たる小説。
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さい
ネタバレ電線にも電柱にも興味はあるが、ここまで電線愛を(しかも片思いと自覚して)表現できるのは見事。「電線は街の輪郭を繋ぐ星座のようなものだ」。電線の外見をゴミと呼ぶ人、愛でる人、美しさは人それぞれ。人間の営みの為に生まれた電線。「私がもし急に死んでも、電線は昨日と同じくただ電気を運ぶ」←寂しいけど安心。映画『TITANE(チタン)』凄いな…。電線の柔らかな曲線の優しさ。わずかにたわんでいるだけで、その線が電線とわかる(阪本トクロウ画《呼吸(電線)》)。切り花の代わりに電線を活けるセンス。断面の導体が美しい。→続
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さい
ネタバレ金髪にピアス、やりたいこともなく学校にも行かない高校生大田に、1ヶ月の間、1歳10ヶ月の可愛い娘・鈴香を託す先輩夫婦。戸惑い、振り回されながらも、大田は鈴香と向き合う。ただひたすら鈴香の為、食事、絵本、遊び、公園…工夫をこらし、奮闘する姿が見事。可愛がり、懐かれる関係が温かい故、シッター期間が終わると同時にキッパリと立ち去る大田に泣かされる。鈴香が全部忘れてしまうだろうということにも胸が締め付けられる。けれど、爽やか。このエンディングのために作品が書かれたのではないかとすら思う。大田の将来に幸あれ。
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さい
ネタバレ舞台は映像業界。一度は夢破れた主人公が、信じ合える人間関係を得て、制作現場を走る。困難続きのシビアな世界を、知恵を絞り想像力を最大限に駆使することで前向きに乗り切っていく。5つの連作。それぞれ別のドラマや映画の現場が描かれ、生き生きと読ませるのだが、各々でとんでもなくイヤな人間が登場して、それが辛い。どんなクリエイティブな現場にも、どんな素晴らしい作品の裏側にも、理不尽に苦しめられる人がいるかと想像すると悲しくなる。それでも主人公達は、それぞれの目標を胸に、ひたすら前進していくのだろう。
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さい
ネタバレ八王子夢美術館で「かがくいひろしの世界展」を観て。なんということだろう。4年間に生み出された16冊の素晴らしい絵本、子ども達をどれだけ笑顔にしたことかと思うけれど、更に更に、本になることが叶わなかった、膨大な数のラフ、習作、アイデアスケッチ…。急逝が本当に惜しまれる。/本書では氏の歩み、人となりも丁寧に扱っていて、彼の経験の全てが絵本に結実したのだと納得する。/児童書出版社6社の担当編集者座談会がとても興味深い。彼は本当に愛されていたのだな。手元に残った数々の傑作ラフ…どうしようもなく無念だっただろうな。
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さい
ネタバレ高校生たちの会話をベースとした、小さな…けれど本人達にとっては重く大切な…5編の謎解き短編集。各話にさりげない繋がりがあったのも嬉しく、何度も遡っては確認してしまう。1話目表題作、親しくない2人が早朝の電車内で交わす言葉の探り合い、ガラガラの車内に不釣り合いな緊張感、静謐さ。互いの「捜査」が共通の「捜査」に変わるのが良い。打ち抜かれたのは2話。「0.2%(1,000人に2人)は多いか少ないか?」の問いが出た瞬間、その意味がわかり、背筋が伸びた。エピローグは読者サービス。私もまた「ほっとした」。
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さい
ネタバレそうそう、そうなんだよ!わぁっ、そこまで言ってくれるの?…とかなんとか本と会話しているうちに、あっという間に32ページが終わる。でも、寂しくない。だって、本ってやつは、すぐ最初のページに戻れるんだもの。(導入部:「これは、ほん。スタートボタンはない。レベルアップも、ポイントもない。なんの音もしない。」←とっても静かなのに、受け止めた私の心が勝手に騒ぎ出したのだ)
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さい
ネタバレ世にもていねいにことばの秘密を解き明かしてくれる本。日本語を学ぶ人には特にお勧めしたい。「文章の曖昧さは、文の中に情報を詰め込みすぎることから起こる」に首肯。日本語の曖昧さとの付き合い方を説明した後、「曖昧さは(日本語以外の)どの言語にも見られる」「言葉から曖昧さがなくなったら大変なことになる」という二つの補足が。覚えておきたい。後者については「曖昧さを完全になくした人工言語を導入した社会が多くの混乱を引き起こすさま」を描いたヴァーツラフ・ハヴェル氏の戯曲『通達』の例を引くが、検索すると、ハヴェル氏は→続
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さい
ネタバレデビュー後の作者はエラリー・クィーンに擬えて呼ばれたそう。表紙タイトル『体育館の殺人』の脇に目立たぬ白文字で "The Black Umbrella Mystery" とあり、英タイトル併記といえば真っ先に森博嗣氏を想起する私であるが、これはクィーン的表記(ex."The Roman Hat Mystery")なのだなと頷く。高校を舞台にした内容はロジカルでとても面白く読み進められた。文章のリズムも良いし、何より裏染天馬のキャラクターがイイ。登場人物紹介で「駄目人間」と書かれる探偵役って。笑
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さい
ネタバレさかな愛の384ページ!まるごと一匹の姿は色鮮やかな絵…店頭で見る色ではなく、船上でしか見られない釣りたての色合い。捌き方・料理法はきめ細かな図解。出来上がりの料理はどうだっ!とばかりの写真。どのページにも惚れ惚れ見入る。この素敵な本の著者は約30年前(小6時)にANAマリンジャンボの機体デザインをした…と言えば、納得する人も多いに違いない。パタリと180℃開ききる本の作りも秀逸。著者が自分で釣って料理して描いたという本、自然相手ゆえ計画通りに進まない時もあっただろうと想像するが、とにかく見事な一冊。
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さい
ネタバレ裁判員経験者17人のインタビュー形式の体験談集。フラットで読みやすく、沢山の人に読んでもらいたい。2009年に始まった裁判員裁判制度。多くの方が語っているのが、守秘義務の理解が曖昧で、のちに語ることが出来ないため、もやもやが残っているということ。とても誠実に大切な議論を重ねたその内容について、ルールを決めて共有されることを願う。また、量刑を決める段で裁判官から「この程度の犯罪の量刑データはこれくらい」というものが提示されて(それなら裁判員などいらないのではと)落胆したという話に頷いた。→続
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さい
ネタバレハケンアニメ!のファンブック的立ち位置かと思いきや、それを超えて面白かった。/ハケンアニメ!執筆時に、既にここまでの設定が作られていたのだろうか…例えば太陽達小学生3人組の関係性に唸る。/アニメの世界では、クールが終わる都度、タイトルを変え、組む相手を変え、制作会社を変えて、新たな作品が創られていく。そのありようが、清々しく描かれていて良かった。/ハケンじゃないアニメが実は覇権オブ覇権…このストーリーの監督に据えられたのが斎藤瞳で嬉しい。/チヨダコーキのみならず、赤羽環まで登場してきたよ!相変わらずだよ!
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さい
ネタバレそのクール最も売れたアニメを讃える「覇権」を目指し、奮闘するチーフプロデューサー、アニメ監督、原画アニメーター。各々が心身を削り、ぶつかり悩みもがきながら作品を創り上げる。深く関わってくる声優や地元(聖地)住民やフィギュア作家らも皆魅力的。そしてクールが終わったとき、売り上げ至上主義で判断する覇権以上に、各人にとって何より大事なハケンがあるのだとわかる。チヨダコーキや黒木、V.T.R.が出てきて嬉しい。「リア充とは現実のリアルしか充実していない人間を指す言葉か?」のくだりが胸に刺さる。
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さい
ネタバレあったかくてたのしくて何度もにんまりわらわせてくれて。 そして最後はわたしも参加できる!
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さい
ネタバレ今も六本木にある伝説のイタリアンレストラン「キャンティ」を創り上げた川添浩史・梶子夫妻と、そこに集った数多くの著名人(当時既に重鎮だった人も、当時は迷える若者で時を経て名を馳せた人も)達を描く。これを読むと「キャンティ」とは単なる店の名前ではなく、ひとつの時代を濃縮して指し示す舞台だと思い知る。あまりに煌びやかな舞台であり、自分には縁のない場所であるが、そこにいた人々とは音楽や小説等の細い糸で繋がっているのもまた事実。登場人物たちが濃すぎて、検索また検索で忙しかった。
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さい
ネタバレ学食、家賃等の支払や単位の売買を学内通貨(ポイント)で行い、試験成績よりも事業で稼いだポイントを重視する「優れたビジネスセンスの人材育成を謳う大学」が舞台。家庭の事情でポイントをかき集めなくてはならなくなった降町が主人公だが、兎に角この大学装置を考え出した筆者の勝利。降町の先輩黒河と、三賢人のひとりで引きこもりの岩内との会話に本音が出ていてイイ。「最近のアイドルが(音楽が、映画が、…)皆同じに感じる」のは「違いがわからない」側が馬鹿であり、大きな違いを求める人には風情がないとか…。
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さい
ネタバレ広告のない街キューバ。結婚というより共同生活の魅力モンゴル。自分の身は自分で守れアイスランド。旅紀行という言葉を越える、思考と内省と発見(閃きではなく腹にずんとくる気付き)の文章。これは若林氏にしか書けない。凄い/キューバの旅は亡父との旅だった。明かされて泣く/「少数派のくせに繊細で、出る杭のくせに打たれ弱くて、口が悪いのにナイーブで、…多数派に賛同できなかったら、こんなに生き辛い国はない」/サル山と資本主義の格差と分断から自由になれる隠しコマンドは「血の通った関係と没頭」←解説のDJ松永氏がこれを証明。
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さい
ネタバレとてもわかりやすい著作権入門書。18歳になる迄に目を通せたら最高だけれど、ネットに触れる前に…コピペとかダウンロードとかリツイートとかに無縁な状態で…大人になった多くの人々も、一読できたらいいと思う。著作権問題といえば、とかくやってはいけないことを前面に押し出しがちだけれど、本書では、ココをきちんと押さえればやっていい、という言い方をしてくれる。正しく怖れよ、ということか。幻となった「キャンディ・キャンディ」や、ミッフィー・キャシー論争、二次創作問題など、身近で興味深い話題が多く、無理なく読めた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/07/16(1957日経過)
記録初日
2018/11/16(2199日経過)
読んだ本
827冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
181920ページ(1日平均82ページ)
感想・レビュー
630件(投稿率76.2%)
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