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2024年5月の読書メーターまとめ

遠宮にけ❤️nilce
読んだ本
11
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2599ページ
感想・レビュー
11
ナイス
124ナイス

2024年5月に読んだ本
11

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

遠宮にけ❤️nilce
ザハ・ハディド国立競技場の建つ東京を舞台にした物語。言葉への建築への愛や美意識を感じる。犯罪と罰をセットにし抑止力を働かせる考え方にノーを唱え、犯罪を犯すに至る状況を抱え込むことで改善しようと考案された東京都同情塔。それもまた開放されているようで分断されているような、社会に生きることから阻害されているかのような不思議な感じがする。人権を尊重されることについて思い巡られたり……の読書でした
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
11

遠宮にけ❤️nilce
ザハ・ハディド国立競技場の建つ東京を舞台にした物語。言葉への建築への愛や美意識を感じる。犯罪と罰をセットにし抑止力を働かせる考え方にノーを唱え、犯罪を犯すに至る状況を抱え込むことで改善しようと考案された東京都同情塔。それもまた開放されているようで分断されているような、社会に生きることから阻害されているかのような不思議な感じがする。人権を尊重されることについて思い巡られたり……の読書でした
が「ナイス!」と言っています。
遠宮にけ❤️nilce
何より「加害者側をも解放しよう」という願いが胸を打つ。この言葉は関東大震災で人を殺めた現実を消し去り、集団で自己弁護してきた福田村事件の関係者に被害者側が向けたものだ。在日韓国人の歴史を学ばず差別、加害の歴史をあやふやなままにきた私たち自身が受け止めるべき言葉であると感じる。ここで言う解放とは自らの差別や加害を無視するのではなく向き合うことによって初めて感じられるものだ。勝ち負けでも自虐でもない。責めるためではなく解放のために、被害者のためだけでなく加害者自身のために。この願いに我々は応えなくてはならない
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遠宮にけ❤️nilce
九月の読むラジオから興味を持った。不快感早押しクイズの正解に辿り着けなさぶり、現象と友達になってる感。すごく好きだと思った。気付くかどうか、そもそもの意識に上がるかどうかの段階で拾えてないので、これについてはどう対策とっていいかほんとわからないけど。それでもそこに辛さがなく、現象対策にうんざりしないのであれば主観的には楽しく生きていけていい気がしなくもない。正解を知った時びっくりすると思うけど。
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遠宮にけ❤️nilce
あとがきにある妻からの「包み隠さず書いてほしい」の言葉に泣いてしまった。壊された人の多くは「私の人生を返して」という悔しさを自覚することも叶わず抱え込み、伝えるべき言葉を持つことができない。困った人になる。恐怖と混乱の中で誰より理解を欲していたはずなのに。また長期にわたる介護は夫を蝕む。知識を持ち支援を得る力も環境も意欲もあった人を別人にする。人生を変えてしまう。それでも見捨てない胆力になぜここまでと圧倒された。彼の人生の発見の多くが妻との暮らしの中にあり、かけがえのないものとなっているのだろう。
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遠宮にけ❤️nilce
2023年末に至るイスラエル問題の流れが理解できる。日本人としてできることは何か考えながら読み進めた。世界史に疎くアラブ諸国との関係がうまく掴めなかったのがこれでようやく理解できてきたように思う。欧米の事情。アラブの国それぞれの事情。イスラエル、パレスチナに住む人の立場による認識の違い。見えてきた世界の歪み。全く別の話になるが加害者変容に必要なのはそこに至る思いを受容されることだったことを思い浮かべる。矛先違いの行動を許さず、感情を受け止め、事実を認められるように支援する。それにはまずは行動を止めることだ
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遠宮にけ❤️nilce
バイアスについて理解を深めたくて手に取った。 読み始めは広告を出す企業側の気持ちに立って、欲望を引き出すことが広告の役目だからなぁ、と見ていたのだが、さらに俯瞰するとそれが社会全体をどのように誘導しているのかに思い至る。それはそうとしても人を信頼するならば表現の自由は保障されなくてはならないのだが、俯瞰視点(社会全体)を維持しながら末端(企業、消費)の者として何を選択し表現する、もしくはしないと決めるのか判断していくことは大切なことだと思う。一人一人がね。
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遠宮にけ❤️nilce
誰による誰に取って都合の良い政治であったのか。世代的に覚えのある小泉以降の改革、特に女性に関わるものが実はどれも家父長制、家制度を維持したまま都合よく負担を押し付けられるものでしかなかったのだなと振り返る。そしてそれは参政権を得た最初からそうだったのか。最大多数のマイノリティである女性の扱いでこれだ。あらゆるマイノリティに対する扱いは言わずもがなだろう。それ自体男性自身の生きづらさを醸造する場にもなっていると思うのだが、その怒りの矛先(本来は生きづらさを醸造する男性社会)すら違えているのが現在地。
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遠宮にけ❤️nilce
前シリーズから登場していた子供達が身も心も成長していく姿になぜか涙が。将太や勇実の自分の感情にうまくアクセスできない様子に感情移入してきたので彼らの成長もしみじみ嬉しく感じます。諸星家との関係。理世の兄の密かな接近。そして関心を独占したいおれん。不穏な影が折り重なって、自分の心に蓋をして安定を得ている将太と理世に徐々に揺さぶりをかけていく。きっと3巻は波乱、ですね。
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遠宮にけ❤️nilce
母親を失い父を助けて暮らしてきた杏菜のもとにやってきた半妖の妹くり子。くり子と暮らすうちに幼い頃に感じて受け止めきれずにいた自分の気持ちが浮き彫りになる。母を失った娘をどう愛していいか戸惑っていた父親の本当の気持ちも同様に。自分が普通の子じゃないことを薄々わかっているくり子が一所懸命いい子でいようとする姿も胸を打つ。病気の母を前にした杏菜もきっとそうだったんだよね……。彼らの間で行われていたのはどこまでも愛の交換。とても癒されました。
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遠宮にけ❤️nilce
アメリカ在住のユダヤ人がどのようにしてイスラエルを思い、そして困惑してきたのか。私たちが日本の歴史を語るときもきっと同様の悲しみと戸惑いと思い入れが交錯するだろうと思いを馳せながら読み進める。混沌した状況の中23章で紹介された人々の闘い方に胸を打たれた。文化的に他者であるパレスチナ側の行動原理についてはイスラエル側ほど目が細かくはないと感じたがイスラエルの持つ恐怖、国内外に本当に様々なのユダヤ人がいることが理解できた。イスラエル関連の書籍はこれで4冊目。歴史音痴にもようやくうっすらわかってきた気がする
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遠宮にけ❤️nilce
裁判官の感情が垣間見える。 言葉が相手に届くものであったかどうかは、わからないけれど。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/07/20(1806日経過)
記録初日
2021/08/15(1049日経過)
読んだ本
360冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
98284ページ(1日平均93ページ)
感想・レビュー
135件(投稿率37.5%)
本棚
4棚
外部サイト
自己紹介

物語の感想をnoteにまとめています
https://note.com/nike_nilce/m/m0bf72226ab52

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