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2025年11月の読書メーターまとめ

かわかみ
読んだ本
9
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1872ページ
感想・レビュー
9
ナイス
107ナイス
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2025年11月に読んだ本
9

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かわかみ
ネタバレ地方の名士宅の宴席で大勢の人が毒殺された。実行犯らしき者は死亡後に発見されたが、数名の者は教唆した真犯人が他にいると考えた。ただし、その人物には障碍があり実行犯とのつながりは見つかっていない。ここで、ハウダニットとホワイダニットの謎が提起されるのだが、正統なミステリー小説のような論理パズルは詳らかにされない(日本推理作家協会賞を受賞しているのにだ!)。おそらく実行犯は真犯人の懺悔の言葉を聞いてしまったのだろうか。その懺悔が真犯人の動機なのだろうが400頁を読み直す気にはなれない。これもまた恩田陸だ。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
9

かわかみ
kindle unlimitedを利用。80年代に活躍したコミック作家だと思うが平成に短編をまとめて再刊されたようだ。インターネット以前の東西冷戦下で公害問題の記憶も生々しい時代の文明批判を含み、自然回帰を志向する面もある。ただし、この作家の場合は発想のベースがSFであり、伝奇的・民俗的な装いを纏わない。その分、表現やストーリーが直截なので今読むと粗くて浅いようにも見える。ただ画風が可愛らしく暴力やグロテスクなシーンさえも気味悪さを感じない。個人の感想だが、ここらへんのアンバランスさが魅力かも知れない。
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かわかみ
社会人が日本史をひととおりおさらいするために、よく工夫された本だと思う。<文章による説明を視覚化した図解>、<時代・年代で輪切りにされた叙述に串を通すようなテーマ別の通史的解説>、<少し脇道にそれたエピソードの解説>などである。ただ、最後の改版が2008年なので細部については、その後の研究が反映されていないように思われる点もあった。また、図解が多用されているため理解はしやすいのだが、300頁を費やしながら浅い説明に留まらざるを得なかった。ともあれ、歴史の流れを掴みリファレンスするには有用な本であろう。
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かわかみ
ネタバレ舞台は佐賀県の柳川市あたりだろうか、水と自然に恵まれたある町。幼いメグは熱を出して寝込み、学校も休んでいる。うなされている間に船頭さんに船に乗せてもらい、水路を伝って町のあちこちを巡る。その内に熱が下がって目が覚めたのだが、夢か現かわからない不思議な思いをするのだった。
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かわかみ
ネタバレセリフがないコミック。ある夏の盛りの日に少年がアイスキャンディーを買いに店に入ると店番の娘は、うたた寝をしていて、呼びかけても起きない。少年はイタズラして娘の額に目を描き、アイスキャンディーを失敬する。食べ終わると棒に「あたり」の文字があったがジレンマに陥る。彼も物陰で昼寝してしまったが不思議な夢を見る。子ども時代の何気ない幸せな日のワンシーン。
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かわかみ
クリニックの待ち時間が長かったので一気に読み進めてしまった。4つの短編が収められているが、キリコの仕事への真摯な姿勢と不思議な洞察力によって、困った状況に陥った物語の視点人物がポジティブに変わっていく様に心温まる思いがする。しかし、最後のキリコが一ヶ月旅に出る宣言をした後の夫大介の苦悩?の末の落ちが意外すぎた(笑)。
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かわかみ
近藤史恵の作品で最初に読んだのは「サクリファイス」だったと思う。ミステリーやサスペンスを書く作家だが、複雑な人間心理の綾を描くのが上手い人だ。その筆力は、<ビストロ・パ・マル>シリーズのようなライトノベルでも遺憾無く発揮される。本作は、やはりライトノベルの<女清掃員探偵 キリコ>シリーズの第一作品集で私は初めて読んだ。天使のような若い女性清掃員がゴミから会社にまつわる日常の謎を解き明かす趣向である。最終話はキリコと相棒の男性社員の身辺が大きく変化し、終いには夢落ちかと疑いながら読んだ(笑)。
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かわかみ
青銅器・鉄器が普及した中国の春秋戦国時代は戦乱の時代でもあった。老子は、人が知恵をつけ、豊かになり、国が大きくなった末がこのザマだと嘆き、文明の毒を悟って自然に帰れと唱えた。と、私の思考はここで止まっていたのだが、伊那谷に住む加島祥造氏はさらに「かつて母親中心の社会の中でみんながともに生きた時代の、あの優しい心性」が人間社会の原点であると読者の注意を向ける。人類学的な当否はさておき、この着想は目から鱗が落ちた。加島氏の挿絵も優しく、現代語訳にも誇張がない。老子の啓発書は玉石混交だが、本書は玉であると思う。
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かわかみ
ネタバレ地方の名士宅の宴席で大勢の人が毒殺された。実行犯らしき者は死亡後に発見されたが、数名の者は教唆した真犯人が他にいると考えた。ただし、その人物には障碍があり実行犯とのつながりは見つかっていない。ここで、ハウダニットとホワイダニットの謎が提起されるのだが、正統なミステリー小説のような論理パズルは詳らかにされない(日本推理作家協会賞を受賞しているのにだ!)。おそらく実行犯は真犯人の懺悔の言葉を聞いてしまったのだろうか。その懺悔が真犯人の動機なのだろうが400頁を読み直す気にはなれない。これもまた恩田陸だ。
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かわかみ
◆新・三国志…私は疎いのだが日本でも魏呉蜀の天下争いの英雄譚は一定の人気がある。それぞれの英雄には個性もあり、エピソードもあるだろう。三国志好きには特定の英雄に憧憬を抱いている人もいるだろう。だが、結局のところ三国時代は中国の歴史の中で何を達成し、何を遺したのだろうか。私は彼らが如何に時代の課題を認識して対応したかを知らないので英雄に憧れるに至らない。もし三国時代に生まれ変わったら、どの武将になりたいかとよく聞かれるという柿沼陽平氏は人口の99%を占める無名の民に生まれ変わるのが怖いと記している。同感だ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/08/18(2309日経過)
記録初日
2007/05/13(6789日経過)
読んだ本
1065冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
264678ページ(1日平均38ページ)
感想・レビュー
1065件(投稿率100.0%)
本棚
24棚
性別
現住所
東京都
URL/ブログ
https://note.com/mshr3033
自己紹介

会社勤めをリタイアして、東京の多摩地域で悠々自適の日々を送っています。 趣味として、クラシックギターを下手の横好きで習っています。

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