謎の死を遂げた大金持ちの実業家・富小路公子。関係者が語る彼女の像は人によって全く違う。面白かった〜有吉さんは物凄いストーリーテラー。27人の語りからなる構成で、次第に色々分かってくるが別の謎も浮かび翻弄される。公子は呼吸をするように嘘をついており詐欺師なのは確か。有吉さんの書く威勢の良い女性の語りがいい。元華族だががらっぱちの烏丸さんや、公子の母が大変生き生きしていて良かったです。

電子書籍を購入。表紙が違って残念。面白かった。ノラが目が醒めたように途中でがらっと変わるところいいな。夫が本当に嫌な奴。原作は1879年の作品で、1953年刊行の文庫。作者も訳者も男性なのだな、とちょっと思う。昔の劇作家ってそういえば男性ばっかりのような。そして日本のジェンダーギャップを思うと、まだこの作品、意味を持つような…145年前の話なのに…。

こっちの「はこぶ」は運搬の運ぶ。描き込まれた絵が楽しい。

さまざまな「はこぶ」鳥は何を持ってる？と細かい絵にこどもは惹かれる。血管の絵。最後は神様をはこぶお祭りのあと、地球でおわる。やさしいが哲学的な文章で色々な「はこぶ」を考えさせられる。

シノダ！六冊目。今回の真相はちょっとほろ苦い。キツネの婚礼の儀式や描写が凝ってて楽しい。

読み終わっちゃった〜寂しい。「このシリーズを書き続ける」と言っていたアシモフが死んじゃって終わってしまった様子。「三重の悪魔」が白眉。密室ものを書いてないことに気づいて新しい密室ミステリをと書いたという「秘伝」が、そうくる？という面白い密室で良い。このシリーズ読んでアシモフが好きになりました。

読んでて楽しいシリーズ。すらすらと読めてしまう。女性が相談する「よきサマリア人」や、なるほどとなる「帰ってみれば」好き。だんだんとこのおじさん達が好きになってきた。マリオ、すごい服着てるなあ、とか。美青年を前に、自分たちの見た目も少しでもよく見せようと頑張ってみるところとか愛らしい。前の巻の解説でも触れられてたが日々のストレスを癒やしてくれるような世界がある。

図鑑絵本。どんぐりの情報が盛り沢山。作者のどんぐりへの愛を感じる。

シノダ！4作目。過去に戻りパパとママの出会いの話。でも最初は普通にはじまるので今の話かと思う。たくさんの謎を提示しながら、全部きっちり説明できる形に回収していくのがさすが。ラストの疫病神の正体にはなるほど〜となった。

おばあちゃんから届いた謎の鏡台はパパの過去とつながりがあるようで…？シノダ！3作目。伏線が最後にわーっと回収される。

謎の死を遂げた大金持ちの実業家・富小路公子。関係者が語る彼女の像は人によって全く違う。面白かった〜有吉さんは物凄いストーリーテラー。27人の語りからなる構成で、次第に色々分かってくるが別の謎も浮かび翻弄される。公子は呼吸をするように嘘をついており詐欺師なのは確か。有吉さんの書く威勢の良い女性の語りがいい。元華族だががらっぱちの烏丸さんや、公子の母が大変生き生きしていて良かったです。

「事実は小説より奇なり」という言葉を思い出した。イギリスで実際に起こった絵画詐欺事件のノンフィクション。賢く巧妙な犯人と、贋作にや犯人に違和感を持つ人。スリリングな展開に夢中になっていたが、どんどん犯人が常軌を逸していき、後半はドゥリューの病的な虚言に圧倒された。やばすぎる…マイアットの運命の帰着もすごい。贋作の対象になったのが20世紀の現代アートの画家で知らない人も多くネットでその絵を見ながら読んだ。すごい本でした。