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1月の読書メーターまとめ

原玉幸子
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1月のトップ感想・レビュー!

原玉幸子
「敢えて今、芥川もなぁ」でしたが、驚きました。古人を題材に使うのは妙味、又、想像力がなければ感じることが出来ないのは基本としても、『一塊の土』等、普段着の中で演出される芥川の「人間ってこういうもんですよ」との切り口が壮絶且つ迫真で、強烈な自省の念に囚われ、正しく人間を感じました。(「大正時代のわが短編小説の特徴の一つは、作者の私生活を直写し、その内面を分析する、告白的性質にあった。それが文学としての切実さを保証していたのである」の件もある中村真一郎の解説も短いが秀逸。)(◎2020年・冬)
が「ナイス!」と言っています。

1月の感想・レビュー一覧
11

原玉幸子
何故持って回った言い方をするのか。そして、「No」と言わずに拒絶するイギリス英語の表現や言い回しを堪能するのであれば、普通は「原書で読みたい」と思うのでしょうが、私には新訳で充分です。家族も階級など、彼等を取り巻く社会情勢の中で、正しく、日本人の「本音と建前」とは違う、形式という鎧を纏い、「この含んだ言い方を察してくれよ~(分からない奴はダメだ!)」を流儀とする英国人とは何かを体現する小説は、舞踏会から面白くなります。(◎2020年・冬)
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原玉幸子
芥川賞『杳子』に引続き、同作品の著者創作の閃きに繋がるヒントになればと思い、たまたま目にした同氏のエッセイを選びました。各雑誌への寄稿の寄せ集めでは、Ⅰは内容に重複感があり構成がちょっと残念なところもありましたが、Ⅱの金沢の自然に旅情を感じる描写や、大好きな競馬、老齢の自覚等々の言葉の使い回しが、正しく昭和の作家の重厚感と安定感(世の中に怒りはあるのでしょうが、言葉を荒げない)で、落ち着いて頁を繰ることが出来ました。Ⅲ芥川賞選考メモは、特に言葉と表現が難解、時に複雑で、素直に憧れます。(◎2020年・冬)
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原玉幸子
1971年芥川賞受賞の中編小説。男性からすれば、どうしても肉体的な感覚描写が前面に出て仕舞い勝ちですが、女性に感じる観念的な性的な要素を「女性という存在」を通じて現実に表出させれば、(敢えて肯定的に)本作品の様になるのでしょう。「肉体という殻と外側にある観念との境界線があやふやで分からなくなる」との表現風とすれば、男性が愛するのは、女性と呼ばれる殻なのか、それとも、殻に纏わり出たり入ったりしている、漠とした観念迄をも包含した女性という存在なのでしょうか。(◎2020年・冬)
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原玉幸子
中国共産党に共感する部分は微塵も無く寧ろ嫌悪感しかありませんし、日本は他国(前掲の国?)からの侵略を防衛するそれなりの軍備は必要ですし、令和天皇の即位に際しての日本国民と呼ばれる人達の突き抜けた熱狂振りを見る限りは、(著者は呼称に異を唱える)「天皇制」は、現行とは違った形態を模索すべきと思いますが、斯かる課題認識を尖鋭転化してこれ程迄に大江健三郎の悪口を書かれると、「まぁまぁ」と(誰に言うのでもなく)宥めたくなります。別に大江だけが『日本を……した』訳ではないでしょう。(●2020年・冬)
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原玉幸子
過去、海外の短編小説に「ウィットに富んだ」や「人生の妙味」との表現さながら、サマセット・モーム『物識先生』等には興趣を惹く味わいもあったとの記憶でしたが、本作品はちょっと違うかな、です。著者の人間描写はベースが「こうなったらいいなぁ」との願望で(「貧乏でも幸せ」を含めハッピーエンドのオチが多い)、受け手に対しては、前掲の芥川の「言語化する苦悩」に較べ、本作品集の含意は全てビジュアル化されている気がしました。実は、人間にとっての視覚とは楽しいものなのかも知れません。されば苦悩は……です。(●2020年・冬)
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原玉幸子
「敢えて今、芥川もなぁ」でしたが、驚きました。古人を題材に使うのは妙味、又、想像力がなければ感じることが出来ないのは基本としても、『一塊の土』等、普段着の中で演出される芥川の「人間ってこういうもんですよ」との切り口が壮絶且つ迫真で、強烈な自省の念に囚われ、正しく人間を感じました。(「大正時代のわが短編小説の特徴の一つは、作者の私生活を直写し、その内面を分析する、告白的性質にあった。それが文学としての切実さを保証していたのである」の件もある中村真一郎の解説も短いが秀逸。)(◎2020年・冬)
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原玉幸子
経済学なんて「後付け」学問、と偏見で思い込んでいましたが、著者の近代以降を時系列的に並べて例出した論説は(各学者の研究の詳細は到底「知識化」出来ませんが)、課題解決に向かおうとする理念に基づくもので、「市場社会主義」他の不知な用語は自身へ戒めに、又、随所にある「近代以降に政治にその役割を委譲したはずの宗教的なものが、世俗世界にまみれ、権威の重みをともなわない姿をまとって回帰してきた」等の半文学的な喩えのセンスが小気味良く、(その意味では珍しい)素敵な新書でした。経済学も満更…かも。(◎2020年・冬)
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原玉幸子
早逝した著者本人の家庭環境を題材にした私小説の風が何篇にも亘っていて、又、戦前からの流れの文壇の色濃い感じがする、まぁ「ザ・昭和」、「ザ・孤独」でした。「余り登場人物を死なせないで欲しいなぁ」と思うのはさて措き、「自分は醒めている」、「女性に愛情なんか感じない」等と嘯きながら、厭世的退廃的に世の中を見つつも、女性を愛で想わずにいられない男性の所作が随所に盛り込まれている「鉄板」は、「四十五十と円熟味が増せばもっといい小説が書けたのになぁ」と思う、返す返す「惜しい」作家の中篇作品集です。(◎2020年・冬)
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原玉幸子
普段は短編は好んで読まないのですが、訳あっての選書です。著者の作品『博士の愛した数式』と『ことり』が、鳥肌(洒落ではありません)や涙もので好きだったのですが、短編に有り勝ちな、起承転結やオチ、或いは奇を衒わなくても作為的なところを感じ過ぎると、一寸残念に思います。(●2020年・冬)
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原玉幸子
期待したのは、漫画『コブラ』で視覚と聴覚(認識)が入れ替わる話や、麻雀の盲牌、極度の運動疲労時にブラインドタッチの場面が浮かぶ自身の経験等に結び付く、目の見えない人の視覚認識の科学的なレポートの類でしたが、視覚障碍者へのインタビューを絡めたルポっぽい内容で、ちょっと思惑外れでした。敢えて感想を述べれば、点字を読める人が視覚障碍者の10%程度だという事実に驚き、又「(視覚)障害者か障碍者か」の議論も著者主張も分からなくはないですが、私は「障碍者」表記の風潮で良いと思いました。(●2020年・冬)
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原玉幸子
言語を意識するとの脳生理医学、枠組みとしての形態素、統語、意味論、発語に関わる音声・音韻論、体系的な祖語に、例えばピジン語他の社会文化に至る迄、総合網羅的であるので、本というより「教科書」でした。よく英語はイエス・ノーがはっきりしていて分かり易いと言われますが、時に笑いにも通じる曖昧さは英語にもある訳で、「implication(言外の意味)が大事」なのは、どの言語にも共通する根本原理です。英語圏を中心とした欧米精神文化を、言語との切り口から眺めて感じるのは、大変興味深いものでした。(◎2020年・冬)
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/10/15(501日経過)
記録初日
2019/11/16(469日経過)
読んだ本
962冊(1日平均2.05冊)
読んだページ
296355ページ(1日平均631ページ)
感想・レビュー
962件(投稿率100.0%)
本棚
9棚
年齢
54歳
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

或る時ふと、自分には、時に感じる得も知れぬ感覚を言語化する訓練がもっと必要であろうと考え、自身の経験に照らしての共感や、ほほぅとの新しい気付きもある読書と、それらの所感を書き留める作業が、その一助になると思い立ち、暫く遠ざかっていた読書を再開するようになりました。近5年に遡り、「◎推奨、●推奨せず」も交え、私の読書メモを記述していきます。(2019年11月)

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