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2024年11月の読書メーターまとめ

原玉幸子
読んだ本
6
読んだページ
2130ページ
感想・レビュー
6
ナイス
213ナイス

2024年11月に読んだ本
6

2024年11月のお気に入り登録
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2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

原玉幸子
話題の本。登場人物も展開もほのぼのとしてとても素敵ですが、表装画が漫画タッチなので、どうしても作品の印象が画像、それもそれこそ漫画を見ている感覚になってしまいます。さっと一晩読み出来る本作品に憧れも生きる為の苦悩も全く感じません。作者はなりたい自分を成瀬に重ね合わせたのでしょうが、私に感想や評価を問われても、「友人間の間合いの処し方が女子」や「成瀬が最終章で動揺するところが可愛い」ぐらいでしょうか。(◎2024年・冬)
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
6

原玉幸子
話題の本。登場人物も展開もほのぼのとしてとても素敵ですが、表装画が漫画タッチなので、どうしても作品の印象が画像、それもそれこそ漫画を見ている感覚になってしまいます。さっと一晩読み出来る本作品に憧れも生きる為の苦悩も全く感じません。作者はなりたい自分を成瀬に重ね合わせたのでしょうが、私に感想や評価を問われても、「友人間の間合いの処し方が女子」や「成瀬が最終章で動揺するところが可愛い」ぐらいでしょうか。(◎2024年・冬)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
どうしても絵画も音楽も、芸術系にはちょっと脅えてしまうのですが、まぁ、本作品は芸術に関する精神性や迫真性ではなくて人間模様でしたので、普通に作品を堪能出来ました。小説家が何を主題にどの様な表現をするかの観点で形容すれば、女性性の世界観が、例えば、反政治の問題意識も強くなよなよとせずにきりっとしている一方で、恋愛や結婚に関しては、エゴと相手との間合いを意識しつつ自分を奮い立たせる強さと、包含する優しさを感じました。ふわっとした言い方で表現すると、「頼もしい」の一言です。(◎2024年・冬)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
「現代の哲学は構造主義以降のポストモダンは定義しきれていない」に頷くところがあって、私の感覚では、所詮世の哲学者は同じことを定義や言い方を変えて述べているだけで、引用する哲学者が、同じようにこねくり回してきたニーチェやハイデガーがラカンやデリダ、今の流行ではジジェクやG・ガブリエルに移って来ただけとの思いでいます。25年の回想も批判も議論もありますが、実際的な『ショック・ドクトリン』には勝てない気がしました。「哲学最強伝説」の支持者だっただけに今期の読書は考えさせられることが多いです。(◎2024年・冬)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
例えば、「毒親」との設定である「悪い人間」と、反対の「良い人間」がはっきり分かれ過ぎなので、やや大袈裟過ぎないかと感じるところはありましたが、それでも「あかん、泣いてしまう」を一所懸命回避しないといけませんでした。恋愛感情の一番深い描写が、遠藤周作『深い河』にもある、あの世で逢うことへの願い。「この世ではダメだったけど」とのネガティブも「この世も楽しかったけど」とのポジティブの両方の感情を全て包含して、あの世で又逢えるかも、きっと逢えるよねとの希望は、素敵な恋愛です。(◎2024年・冬)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
例えば、自分が見て来たアジアを初め、欧州、中国、ロシア、アフリカ、インド、南米、米国、日本其々で時空のずれはあったとしても、社会学で語れる「発展途上国モデル」というものがあり、同じく資本主義の変遷にグローバリゼーションを組合せ、通貨切下げ競争他の経済学をちょいちょいと足せば、あらあら、世の中は何となく包括的に著述出来るのではとの予感が、間違っていたことになります。宗教は哲学に包含されてしまうので、哲学最強説は崩壊。勉強不足の自分を叱咤する良い刺激本でした。(◎2024年・冬)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
普通、上下巻の場合は没入過ぎを避ける為に間に違う本を挟むのですが、深刻な嘆きを感じて迷いなく下巻に進みました。「所詮、際限無き貨幣供給は各国の通貨切下げ競争だと認識しておけば大丈夫」との発想は、単なる思い込みに過ぎず、又「新自由主義」も「何でも民間と市場に任せてしまう英サッチャー元首相の経済施策として有名」程度の認識でいたのでは、世の中のリアルを見誤ってしまう… 斯くも資本主義の実態がこんなにGreedyかと情けなくなります。自身が受け止める感情の揺れを一言探すと「苛まれる」かと。(◎2024年・冬)
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/10/15(1892日経過)
記録初日
2019/11/16(1860日経過)
読んだ本
1402冊(1日平均0.75冊)
読んだページ
428713ページ(1日平均230ページ)
感想・レビュー
1402件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
年齢
58歳
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

或る時ふと、自分には時に感じる得も知れぬ感覚を言語化する訓練がもっと必要であろうと思い立ちました。そして、自身の経験に照らしての共感や、ほほぅとの新しい気付きもある読書を通じて、それらの所感を書き留める作業がそのスキル向上の一助になると考え、暫く遠ざかっていた読書を再開するようになりました。複雑な感情を表現出来るようになれば、自身の情感も豊かに……なればいいのに。近5年に遡り、「◎推奨、●推奨せず」も交えて私の読書メモを記述していきます。(2019年11月)

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