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2025年2月の読書メーターまとめ

原玉幸子
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7
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感想・レビュー
7
ナイス
190ナイス

2025年2月に読んだ本
7

2025年2月のお気に入り登録
2

  • 名無し
  • SAKAJIMA

2025年2月のお気に入られ登録
2

  • 名無し
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2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

原玉幸子
短編が苦手で5編の本作品は「2勝3敗」。表題作『富士山』と『鏡と自画像』が素晴らしかった。前者は、ありがちな富士山称揚ではなく何気に切り取っていて、人間は他人を何に執着するかで感じて記憶している!と、衝撃を受けました。後者で引き摺り出された私の記憶は、小学校3年生の時に私が書いた『ぼく』という詩と、同じく4年生の時の「自画像」で、思い出した気持ち悪さを言語化すれば、「自身が肉体というものを通して見ている世界は不思議で、肉体と精神の同一性や一貫性は感じられない」というものです。なんじゃろ(◎2025年・春)
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
7

原玉幸子
短編が苦手で5編の本作品は「2勝3敗」。表題作『富士山』と『鏡と自画像』が素晴らしかった。前者は、ありがちな富士山称揚ではなく何気に切り取っていて、人間は他人を何に執着するかで感じて記憶している!と、衝撃を受けました。後者で引き摺り出された私の記憶は、小学校3年生の時に私が書いた『ぼく』という詩と、同じく4年生の時の「自画像」で、思い出した気持ち悪さを言語化すれば、「自身が肉体というものを通して見ている世界は不思議で、肉体と精神の同一性や一貫性は感じられない」というものです。なんじゃろ(◎2025年・春)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
読んだ方がいいのかと問われれば「読んだ方がいい」ですが、ビジネス他で実体験がある印度「経験者」や、佐々井秀嶺や遠藤周作に関わる書籍他を何冊か読んだことがある人にとってみれば、読まなくてもいいかと問いには「読まなくてもいい」と答えると思います。宗教、カースト、有力財閥、IT人材、パキスタン他外交、モディ首相、ジェネリック。BRICSにグローバルサウス等を、繋げて、或いは全体観でばくっと把握出来れば、「インド出来上がり」。後は新聞記事や雑誌等で情報をアップデートすればOK。(◎2025年・春)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
QのメッセージであるQドロップを解釈するQアノン達。端的に言って、醜悪な都市伝説を真実と信じる輩を指し、極端には暴力や殺人を振るう様を見聞きすれば、「何しとんねん(あかんやろ)」と、誰が何と言っても見下すしかありません。ページ稼ぎの分厚さな本書は、有名どころ以外の登場人物の名前が覚えられませんし、読んで不愉快なだけでタイパが悪い。日経新聞の『今を読み解く』でも、「米国社会で何が起こっているかを知る」と取り上げていましたが、「分断とか反知性主義とか色々言うけど、ほんま米国人は〇〇やな」。(●2025年・春)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
著者は、乳児死亡率、自殺率、識字率、宗教と財産分与も関わる家族形態から国家形成を論じる「家族人類学者」です。ロシアを見る為に本書を手にしてウクライナの実情の報告を読み、論理展開が本人仮説の感覚的なところにちょっと引っ掛かり乍らも、「成程、一概に否定出来ないなぁ」でした。露中:共同体家族型(共産主義的平等)、日独:直系家族型(嫡男総取り)、米英仏:個人主義的核家族型(今や家族型の残滓すらない虚無)と喝破し、「欧米(西洋)は終わっている」との論説には正に感じるところもあって反論出来ません。(◎2025年・春)
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原玉幸子
70歳の女性の主人公の15歳下の男性との恋愛を描いた小説は、松井が1946年生れ(現在78歳)なので年齢的に(主人公になり切った)「私小説」と言える作品かと。私自身が粗還で歳を取っての恋愛を否定はしませんが、SNSで知り合った異性との自身を曝け出す会話も、そして初めて会っていきなり?もそうですが、性の描写も直截的で、敢えて言うグロテスクな感じ。普通に共感を得る「恋愛あるある」がありません。相手が死ぬのも「飛び道具」で、奥さんが主人公に連絡をして来て最後に泣くのも、「うーん」です。(●2025年・春)
が「ナイス!」と言っています。
原玉幸子
日本国家のバランスシート他、課題認識と主張は確りしていて、「人物を先入観で評価してはいかん」と森永の人物を見直しました。MMTは、(私の理解している)「貨幣循環の最初の発出」との根本原理に沿えば、その発散するハイパーインフレとなる限界がどれくらいなのかに言及した説得力のある論説が他にないだけに、著者論説は間違っていないと思います。先入観の残滓から感情的に素直に同意したくない気持ちは多少ありましたが、森永の指摘する財務官僚のあほさ加減(と言うよりは悪だくみ)は、許し難いです。(◎2025年・春)
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原玉幸子
私は小説に「人は事情を抱えて生きている」や「人生には忘れられない心象風景がある」ことを期待するのですが、拉致された人質全員の爆死を展開に据えるのは少し度が過ぎる気がし、私の小川の『博士の愛した数式』や『ことり』の評価を超えることが出来ませんでした。人がばんばん死ぬのは題材として止めて欲しいとの私の個人的な願いを差し引いても、この展開を想像して其々の人が持ち寄った小説の読み聞かせを、何故、そして、どうやってそうしたのかに焦点を当てた方が、より小説であった気がしました。(◎2025年・春)
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/10/15(1966日経過)
記録初日
2019/11/16(1934日経過)
読んだ本
1414冊(1日平均0.73冊)
読んだページ
432146ページ(1日平均223ページ)
感想・レビュー
1414件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
年齢
58歳
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

或る時ふと、自分には時に感じる得も知れぬ感覚を言語化する訓練がもっと必要であろうと思い立ちました。そして、自身の経験に照らしての共感や、ほほぅとの新しい気付きもある読書を通じて、それらの所感を書き留める作業がそのスキル向上の一助になると考え、暫く遠ざかっていた読書を再開するようになりました。複雑な感情を表現出来るようになれば、自身の情感も豊かに……なればいいのに。近5年に遡り、「◎推奨、●推奨せず」も交えて私の読書メモを記述していきます。(2019年11月)

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