新進気鋭の思想家、千葉雅也の著作『センスの哲学』 文藝春秋。 全体として分かりやすそうな芸術論になっていて、わりとよさそう。 ただし、この題名、センスあるんかな笑
なるほど。結局センスって生まれ持った才能じゃん!てなりますよね。でもそんなものはどうでもよいと。でね笑、この千葉雅也さん、『勉強の哲学 来るべきバカのために』って本も出していて、「東大・京大でいま1番読まれている本!」って書いてあって、どういうやつ?ってなってます。まあ読んでみます。
辺境
いつも。自分が世界の中心だったが、気が付くと端っこの方に追いやられている自分の姿を眺め。実は初めから場末の路地裏で遊んでいるに過ぎなかった、今頃気が付いても周りの事象からどんどん彼岸へと収斂していくのをどうすることも出来ない。
このままいったいどこへ行くのだろうと思う間もなく漂い、流されていくこの身体にはもう時間が残っていなくて。
煉獄の淵を彷徨い歩くに過ぎない些末な日常に押しつぶされながら、もうほとんど生きるすべをこのまま思い出すこと無く、あの世も無ければせめてこの侏儒の悲哀を昇華し。
少しの絵でも描いておこうとする自堕落な我が身、我が愛。
どうかこの辺境へと慈しむ自愛と、流離する絵具の行方を。
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