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2025年9月の読書メーターまとめ

ちゑ
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8
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2240ページ
感想・レビュー
8
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2025年9月に読んだ本
8

2025年9月のお気に入り登録
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2025年9月のお気に入られ登録
3

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2025年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ちゑ
ネタバレ自分の意識に他人のそれが流入してくる。その逆もあり。意識はマーブル模様のように混ざるのか?想像できない事象にとまどいながら結末に辿り着いた。体の左右半分ずつが結合し、外観は1人に見えるが、頭の中は2人の人格が存在する結合双生児姉妹の物語。陰陽図をきっかけに、自分たちの存在や、わたしと私の関係性を考えるようになった過程は面白かったが、哲学的な要素もあって理解には至らず。なにぶん芥川賞作品という見えないハードルもあり、5台目あたりで引っかかった気分だ。
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2025年9月にナイスが最も多かったつぶやき

ちゑ

七本槍/賤ヶ岳の戦いで知られる賤ヶ岳に行ってきた。リフトで登れば琵琶湖や余呉湖を一望できる大パノラマ。撮った写真どれもが観光案内サイトの写真と同じ構図で、潔いよいほど他には何もない自然体の良所だった。今村先生の《八本目の槍》に思いを馳せながら、へろへろと帰路についた8月。 2025年8月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2988ページ ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1076924/summary/monthly/2025/8

が「ナイス!」と言っています。

2025年9月の感想・レビュー一覧
8

ちゑ
ネタバレ自分の意識に他人のそれが流入してくる。その逆もあり。意識はマーブル模様のように混ざるのか?想像できない事象にとまどいながら結末に辿り着いた。体の左右半分ずつが結合し、外観は1人に見えるが、頭の中は2人の人格が存在する結合双生児姉妹の物語。陰陽図をきっかけに、自分たちの存在や、わたしと私の関係性を考えるようになった過程は面白かったが、哲学的な要素もあって理解には至らず。なにぶん芥川賞作品という見えないハードルもあり、5台目あたりで引っかかった気分だ。
が「ナイス!」と言っています。
ちゑ
ネタバレロシア人の粗野な男と、憧れのソ連に留学中の寡黙なフィンランド人の少女。たまたま同じコンパートメントに乗り合わせた2人の出会いから下車までを、モスクワからウランバートルへむけてひた走るシベリア鉄道が演出する。一方的に少女に絡む男の下卑た振る舞いに辟易するが、男の語りは酔いどれながらも世情の核心をつき、不器用な優しさも見え隠れする。ああ、少女も気づいたか。詩情溢れる物語としてではなく、大国ロシアとNATO加入前の長きにわたるフィンランドの苦悩について壮大なメタファーでもって描かれた物語として私は読んだ。
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ちゑ
ネタバレ引き続きエーレンデュル不在。元々、同僚のシグルデュル=オーリに好感が持てず、今作はその彼がメインということでショボクレて読み始めたけれど、やっぱりシリーズのもつ曇天の世界観は不変だった。彼の生い立ちや私生活を垣間見ることで、彼も悩める人間だったのだなと印象が変わった。事件の方は彼なりのやり方で人の欲望の罪深さをじわじわと知らしめ、ストーリーの落とし所は同じでも、エーレンデュル主体の物語とは違った味わいがあった。金融危機問題なども扱った割には大味で、ちょっと物足りないけれど。エーレンデュルの早期帰還を望む!
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ちゑ
ネタバレ面白っ!どれだけ地雷を仕込んでいたのか。次々爆ぜる新事実。どんでん返しにも程がある。虎視眈々とその時を狙って伏線をはる現役弁護士作家の用意周到な企みに、してやられた感が気持ちいいリーガル本格ミステリ。法曹三者の関係性や法律関連の描写については信頼して読むことができ、本筋に集中するだけでラストまで楽しめる。裁判員に選任された男女が事前オリエンテーションという名目で集められた評議室。ここでの出来事は読んでからのお楽しみだ。犯人は有罪か、無罪か?命を賭けて考えろ!(第28回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品)
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ちゑ
花粉症、認めたら負け──。みなさん同じような経過を辿っていて安心安心♪ 今では、花粉症です!と素直に認めて、なんなら積極的に花粉症談義に花を咲かせることも可能な花粉症歴40年。世の花粉症者は何を思うのか…とふと興味がわいたので読んでみた。どんな素敵なアプローチでも、どんな美文でも、所詮はハナタレ仲間ということで、妙に親近感がわいてくる45のエッセイ、編者は岩井圭也さんの花粉症アンソロジー。一冊丸ごと花粉まみれです。
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ちゑ
ネタバレデビュー作『イッツ・ダ・ボム』でグラフィティを題材にし、路上で起きている未知な世界を鮮烈に見せてくれた作者。現代の若者が抱く羨ましくもヒリヒリする感性に当てられて、この長編2作目も読んでみた。客に飛ばれて売り掛け金300万を被った歌舞伎町の元ホスト。お金が欲しいとは言え、謎の男が計画する犯罪にたやすくのっかるほど、漫然としたキャラではなかろうに。腑に落ちないままでも犯罪の成り行きは楽しめたけれど、事が終わってからの青年と謎の男のやりとりが生ぬるく、惹句ほどのインパクトはなかった。
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ちゑ
ネタバレ私はこういう本が読みたかったんです…そう言い切れる1冊に出会った。ペンシルヴェニアの閉鎖的な町で、それぞれの境遇を甘受しながら慎ましく暮らす3人が交互に語る罪を追う。ままならない人生を耐えてきた者の前に不意に現れた不合理な出来事。それを見過ごすことができなかった彼らは動き出す。魔が差したという言葉で表すのはあまりにも安っぽく、自分の罪に願いをこめて全身全霊をかけて行動する姿に、胸が熱くなり何度も涙を拭うことになった。斜陽の町が残照を受け、そのコントラストを強める一瞬を見るような滋味溢れる良作だ。
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ちゑ
ネタバレよくある復讐モノと言ってしまえばそれまで。職務倫理に従い法に厳格なNYPD内務捜査局勤務の刑事マクニール。その彼のジャーナリストである妻が遺体で発見された。それを自殺だと言われても信じない男の執念は、正義の道を外れるのか否か──というところ。筋書きは容易に予測がつくが、なにぶん追い詰めようとする巨悪が大きすぎる。彼に協力する弟と鼻息荒く動き回っても、困難にぶち当たるとその場しのぎで、信念に説得力がない。その上、続編に持ち越し?そんなんで巨悪に立ち向かえるんか?そっちの方が気になるので次も読みたいかも。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/12/19(2187日経過)
記録初日
2019/12/20(2186日経過)
読んだ本
970冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
358658ページ(1日平均164ページ)
感想・レビュー
845件(投稿率87.1%)
本棚
19棚
自己紹介

2019年12月から、お世話になっています。
子供の頃、デュマの『モンテ・クリスト伯』を読んで以来、本の虜。沢木耕太郎は若かりし頃の私のバイブル。『高熱隧道』を筆頭に吉村昭はその名を目にするだけで心が震え、山本周五郎は『さぶ』に始まる人生の道標。
自己啓発本とホラーは苦手ですが、なんでもニュートラルに読みたい派。

読メを知る前の5年程の本は、思い出しながらボツボツと登録していますが、それ以前のものは、遠い記憶の中だけに…。

本と映画と音楽好き。老眼鏡のお年頃。よろしくお願いいたします。

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