「恐怖症は、所詮『恐怖もどき』でしかない。が、そのような奇妙なものが存在したほうが結果的には人生をよりリアルに過ごせる場合もあるようなのだ。そこに人の心の妙味がある。」…恐怖症、恐怖の最中の時間感覚、娯楽としての恐怖、グロテスク、そして死。さまざまな「恐怖」について精神科医の筆者が自身の体験も踏まえて語るエッセイ。

「どこへ行っても、その土地特有の味というものがある。いくつもの異なる土地で暮らすうちに、きみの舌にはものすごく豊かな味覚が養われるだろうよ。大切なのは、自分たちの土地の味に、新たな味を加えていくことだ。根っこの部分に郷里の味があるかぎり、べつに場所で暮らしていても、その土くれの香りは失われないはずだ」…アルベリアのシェフの至言。

「恐怖症は、所詮『恐怖もどき』でしかない。が、そのような奇妙なものが存在したほうが結果的には人生をよりリアルに過ごせる場合もあるようなのだ。そこに人の心の妙味がある。」…恐怖症、恐怖の最中の時間感覚、娯楽としての恐怖、グロテスク、そして死。さまざまな「恐怖」について精神科医の筆者が自身の体験も踏まえて語るエッセイ。

マユミちゃんとせっちゃんが早川さんのふとした一言から何かを学びとるように、早川さんは森から何かを学びとる。そのサイクルが、美味しいお土産やお取り寄せ、山菜などで酒盛りしながら繰り返されるのが心地よい。

山田愛に溢れた一冊。ファミリー食堂としてリニューアルした山田うどん食堂（「食堂」のかぶりも気取りがなくてよい）。そして新たな業態「埼玉タンメン山田太郎」。行ってみたくなった。

「ステップバイステップで」というプロンプトは非常に有効っぽい。敬語で指示すると出力が良くなると紹介されていてたが、丁寧（＝冗長？）な指示文に鏡写しで反応しているだけでは？　文字数すなわちクオリティではない。

「私たちの誰しもが最期はサムソンのようなものになるのだ」と私は考えた、「良くも悪しくも結局は自分の愛する女に裏切られる。愛する女が百姓着を着ていようが、毛皮を着ていようがだ」…巻末の解説で知ったマゾッホの半生の凄まじさ。自らの創作物であるワンダを本当に仕立て上げ、あまつさえ見事に裏切られたとは！

列に並ぶ世界にいる私と、ニホンザル研究を行う私。2つの世界？の帰着点は…人に優しくすること、だった。