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2024年6月の読書メーターまとめ

タナカとダイアローグ
読んだ本
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感想・レビュー
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2024年6月に読んだ本
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2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

タナカとダイアローグ
そうか、だから治らなくてはならないんだ。治らないと、正常な人達に削除されるんだ。(P77) コンビニと縄文時代を対置し、人間には正しい役割が必要で、生殖するのが普通で、役に立たない人間は排除されるという「あたりまえ」を淡々と描いた物語。すぐに縄文時代の話をしがちなのは私かと思った‥ 少しでも共感・理解できる部分がないと不安で、異物として扱われる。ありがちな「ダメ男につかまったストーリー」を解釈してしまった妹が健気で哀しい。噂話とか、心情に踏み込む下品なことは控えよう。理解者が1人もいないけど、別にふつう。
タナカとダイアローグ
2024/06/28 00:04

「普通の人間社会」って、暗黙のルールがあって空気をよんで振る舞うっていう無茶なことやってるんだよなと気がつく。自分にとっては幸か不幸か、マニュアル通りに振る舞うコンビニバイトの方が苦手。コンビニバイト経験あるけど、あんな複雑な仕事できない。いまはもっと決済方法をはじめとしたサービスが多様でむり。派遣の面接を断るとき、私はコンビニ定員だから行けないって悲劇的コメディー。だけど、ジャンヌダルクってこんなんだったんだろうな!という静かな感動をおぼえた。

タナカとダイアローグ
2024/06/28 00:13

普通が複雑すぎてディスオーダーになる。コンビニに適応しているからコンビニ人間。新しい人間!会社に適応してれば会社人間だし、やんちゃに適応していれば(マイルド)ヤンキーだし、子育てに過干渉だったら教育パパ・ママなんだから、なんにもおかしくない。遺伝子を残さないでほしいっていう反出生主義的な言説は誤りで、子どもがいてもいい。社会は簡単にひっくりかえることを知らない人がそんなに残酷なことがいえるもの。ほら、会社人間って、滅びの道にいるじゃないですか‥!

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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

タナカとダイアローグ

2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:2冊 読んだページ数:480ページ ナイス数:82ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1092491/summary/monthly/2024/5 読めなかったぁ‥心を亡くしており

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2024年6月の感想・レビュー一覧
9

タナカとダイアローグ
そうか、だから治らなくてはならないんだ。治らないと、正常な人達に削除されるんだ。(P77) コンビニと縄文時代を対置し、人間には正しい役割が必要で、生殖するのが普通で、役に立たない人間は排除されるという「あたりまえ」を淡々と描いた物語。すぐに縄文時代の話をしがちなのは私かと思った‥ 少しでも共感・理解できる部分がないと不安で、異物として扱われる。ありがちな「ダメ男につかまったストーリー」を解釈してしまった妹が健気で哀しい。噂話とか、心情に踏み込む下品なことは控えよう。理解者が1人もいないけど、別にふつう。
タナカとダイアローグ
2024/06/28 00:04

「普通の人間社会」って、暗黙のルールがあって空気をよんで振る舞うっていう無茶なことやってるんだよなと気がつく。自分にとっては幸か不幸か、マニュアル通りに振る舞うコンビニバイトの方が苦手。コンビニバイト経験あるけど、あんな複雑な仕事できない。いまはもっと決済方法をはじめとしたサービスが多様でむり。派遣の面接を断るとき、私はコンビニ定員だから行けないって悲劇的コメディー。だけど、ジャンヌダルクってこんなんだったんだろうな!という静かな感動をおぼえた。

タナカとダイアローグ
2024/06/28 00:13

普通が複雑すぎてディスオーダーになる。コンビニに適応しているからコンビニ人間。新しい人間!会社に適応してれば会社人間だし、やんちゃに適応していれば(マイルド)ヤンキーだし、子育てに過干渉だったら教育パパ・ママなんだから、なんにもおかしくない。遺伝子を残さないでほしいっていう反出生主義的な言説は誤りで、子どもがいてもいい。社会は簡単にひっくりかえることを知らない人がそんなに残酷なことがいえるもの。ほら、会社人間って、滅びの道にいるじゃないですか‥!

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タナカとダイアローグ
2日前に読み、少し寝かせて。フィッシュマンズのmelodyをききながら。仕事終わりの電車の中、抗えないことについて考えた。お酒は体に良くないって理性はあれど、抗えない。それは弱いってことでなくて、抗えない何かが絡みついているから。言葉を尽くして語りたい、何者かになりたいというのも、抗えない衝動や偏愛から。「あたまがカチッと鳴る」ような完璧な瞬間を捉えることができなくなった寂しさ。そんな寂しさを抱えてしまっているすべての人にすすめたい。「考えても無駄じゃん」界隈は置いておいて、語り合えたら、少し世界が輝く。
タナカとダイアローグ
2024/06/26 18:41

弱さとか強さとか、二元論で語るべきでなく、存在そのものが放つ光をもっとみれたらいいな。とか考えた。戸田真琴さんのファンということもあるけども。想定も素晴らしく、寂しさと美しさを表現しているのだと思った。混じらない距離にある濃淡のある青み。

タナカとダイアローグ
2024/06/27 07:50

↑装丁

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タナカとダイアローグ
図書本。みすず書房の佇まいが良い本。読書することで「仕事に役立つ」みたいなマッチョなことではなく、現実と距離がとれる経験=読書が大事なことだと語られていると理解した。 読者は本を丸ごと、受け取る。というわけで、著者の人生の一部ではなく、すべて、小さな一つの宇宙のようなものとして受け取る。本との関わりを通じて語られる宇宙の成り立ち。出版されたらそのまま残るってことは、簡単に修正・削除できるインターネットの投稿とはちがう静かな重みがやどる。街ゆく人たちが何を想って暮らしているか気になるようになる。
タナカとダイアローグ
2024/06/24 07:06

骨太な本 新書 実用書 リーダブルな本 ネット記事の順で、どれが読める状態かによって心身の健康状態がわかる。働いていると本が読めなくなる(三宅さん)けど、島田さんみたいにいろいろ感じて残してみたいなと想った。

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タナカとダイアローグ
物語の意味を考えるより、物語の限定されたパーツ(キャラクターとかメタファーとか?)に快楽を求める態度のことを、「動物的」と受け取った。刺激に対して反応するのは動物的ということで、進化なんだか退化なんだかわからないものの、とにかくポストモダンなんだと。2011年時点の作品群だけど、コンテンツの楽しみ方の変節点を描くには良い時代だったのかも。シミュラークル(ボードリヤール)が徹底されると、キュレーション的な感性が重宝される気がする。職人的デザイナーには厳しい時代だけど、データに著作権がつく技術で変わるかも。
タナカとダイアローグ
2024/06/14 17:57

批評の言説を、「こじつけだ」「だからなに?」みたいな風潮あれど、社会風俗を記述する営みとして有用だと思うし、好き。

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タナカとダイアローグ
3日前くらいに読んで、感想がすぐに浮かばないような新しい視点。登場人物は少なく、ほぼ「推し」とあかり。ほとんどあかり。推しの不祥事(真実不明)をきっかけに、あかりの感情が揺れ、不器用な生活が描かれる。事件らしい事件はなく、「推しは命にかかわる」という事態を受け取った。(友人は推しと関係を持ったようで、よくあるストーリー側の人)偶像との距離感、生きる意味を考えた。母姉との関係・友人・バイト先での振る舞いからして、生きるのが下手な方だとわかるし、なにも改善はしていない様子。推しのおかげで〜みたいな話ではない。
タナカとダイアローグ
2024/06/13 15:57

図書館でかりていたものの、すぐ読んだわけでなく、「頂き女子りりちゃん」一連の騒動とマニュアルを調べてみたところ、「自分完全にハマるな‥」と反省。応援消費の功罪を考えるためにもオススメ

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タナカとダイアローグ
大きなのっぽの古柚木さん(Y2k新書より)が面白すぎて。語りのクレイジーさ、知識量、熱量とは違い、小説は丁寧だなと感じた。おもしろかった。芸能人レシピ本が好きで、再現すると人間性がわかるってラジオで言っており、その原型がこの本にあった。食べること、新しい視野を得てみること、素朴ながらも独特な人間関係を得ること。主観人物が素直に悩んでおり、アッコちゃんの凛とした生き方に憧れる気持ち,後半は現代的なペルソナが主観で、多面的に楽しめる。とくに、ギャル文化に若干触れていた世代から「大人」になる心境は痛いほどわかる
タナカとダイアローグ
2024/06/09 17:13

フェミニズム、シスターフッドの作家さんとして知られているようだけど、正しく(?)狂っている愛おしい人間、柚木さん。勝手に思った

タナカとダイアローグ
2024/06/09 17:28

食に興味がない方の自分ですら、ポトフでもつくってみるか‥と思ってしまうのは創作の力である。結局、材料がなくてから揚げをつくる

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タナカとダイアローグ
大著チャレンジ。ポップ人類学(ハラリ、ダイヤモンド、ピンカー)の語り手は専門外で真実を語っていないという衝撃の告発by人類学&考古学。これでもかという例をあげ、ルソーかホッブズの理論通りに現代がなっているわけではないことを語っている。人類は初期から愚かな存在なのではなく創造的であると。閉塞してしまっているのは自由(3種類)の不足。古代っていってもアテネとスパルタじゃ全然違うのは知っていることなのに、狩猟採集民と農耕民はみんな同じような生活をしているというのは誤解。現代に至るストーリーとしての創作
タナカとダイアローグ
2024/06/09 11:44

生成分裂というベイトソンの概念により、価値が形作られるらしい。同じ地域に住んでいて、同じような道具を使っていても価値観は異なる。相対して反発し合うようなことらしい。奴隷をもつ狩猟採集民もありえるし、農耕社会でも集権性なわけでない

タナカとダイアローグ
2024/06/09 12:17

↑分裂生成

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タナカとダイアローグ
読んでいて辛いけど目を背けてはいけない気がした。同じ世界に生きていても辛さの質・量がこんなにも違うものか。男性というだけで下駄を履いていることに想像力が及ばない私たちのための物語。日本の話だったら辛すぎて読めなかったかも。少し遠い舞台のフィクションとして受け取らないときつすぎる。主人公の夫はかなり配慮している方だけど、無自覚な残酷さがある。自分の振る舞いと近くて反省した。最終章、ストーリーテラーの精神科医も女性の辛さを知る立場でありながら、ラストでは生きづらさを再生産するような言説。抵抗の物語はつづく‥
タナカとダイアローグ
2024/06/08 15:19

男性は本当のフェミニストにはなれないけど、アライにはなれるって何かで読んだ気がする。不平等や無自覚な悪意にさらされつづける経験はできないから、物語の力や学び続けることしかできない。もっと怒っていいし、一緒に嘆いたり悲しんだりしたい。一緒に生きていくのに分断されていくなんてかなしすぎる。

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タナカとダイアローグ
積読解消一週間前くらい。ジャムの実験で有名なので読んでみたけど、民族(言語生活圏)よって、選択に対する価値観が違うことが分かった実験がおもしろかった。西欧では個人の選択に価値があり、アジア圏では親が選択したことに価値があるというようなこと。西洋型の民主主義が普遍的価値ではなく、地域ごとに価値ある民主主義がありえる証左かと。また、著者のルーツにある宗教にとって、選択肢の少ない厳格な宗教の信仰者の方が人生の満足度が高いのでは?といった実験もあり、選択できることの功罪を思い知った。
タナカとダイアローグ
2024/06/05 12:31

フロムのいう自由からの逃走も説明できそう。個人的な経験として、飼い猫が死んでしまったとき、選択を悔やんだことがある。たとえば、地域に一箇所しかない動物病院に診てもらってダメだった場合と、無数の選択肢から選んだ病院で処置できなかった場合とは後悔の差が大きい。こういうときに運命とか神を持ち出さないと、自責の念で潰れてしまうのだと。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/01/25(1813日経過)
記録初日
2007/10/18(6295日経過)
読んだ本
504冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
134792ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
496件(投稿率98.4%)
本棚
103棚
自己紹介

とっ散らかった思考を整理するためのこころみ。物心ついた2008年(20歳、遅い)くらいから遡ってみたいと思っている。
私立大学職員。学問はなんのために。

2020年 1月26日 読書メーターを始める
本を思い出すの楽しい。
娘と息子が自分の幸せをみつけてほしい。
経営学と人類学が繋がって何とかならんかなと考えつつ、いろいろ読んでみる。

20231024に名前を微調整した。
20240323にプロフィールを簡潔にした。経営学×人類学の関心を掲げてみた。

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