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2024年11月の読書メーターまとめ

はるぱ
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感想・レビュー
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ナイス
1556ナイス

2024年11月に読んだ本
17

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

はるぱ
ネタバレ(プチネタバレ)「成瀬シリーズ」の宮島さんとあって話題の書。近隣図書館の予約待ちも220件超となってる(24.11現在)。スラスラと読み進められて面白いが、まあ、こうした軽いエンタメ作品はゴマンと出てくるので、特筆することもないレベル。「マエストロ」たるヒロインのキャラ造形も私にはイマイチ鮮明でなく、恋愛モノとしてもお仕事小説としても中途半端。「ああ、やっぱり成瀬あかりという強烈な個性で成り立った作品を超えるのは至難の業やな」と再確認。宮島さんはこれからが作家としての真価を問われることになるのだろうな。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
17

はるぱ
ノーベル文学賞ハン・ガンさん読了は4冊目かな。読み始めるまではいささか億劫で読むことをやめようとも思ったが、おやおや、小説らしい雰囲気・情感・描写に溢れていて「いい文学を読ませてもらった」としみじみ感服。悲惨な歴史を告発するとともに、家族の愛情と哀しみを克明に描写した『究極の愛の小説』(作者談)。これまで読んだハン・ガン作品は散文詩のようだったり、ちょっと難解な展開が多かった中で、本作は一番の傑作と思う。相変わらず斎藤真理子さんの翻訳は日本語の美しさが素晴らしいく、済州島方言の翻訳に工夫されていることに→
はるぱ
2024/11/30 15:22

軍事政権時代の韓国、そしていまやリゾート地として有名な済州島にこんな悲惨な事件があったことを知らなかったし、彼の国の百年一日のような左右両陣営の怨念溢れる対立もこうした歴史を知ってからは捉え方が変わってくるというものだ。

るい
2024/12/14 06:55

雪の降る様々な描写のひとつを取ってもとても繊細で美しい文章ですよね。訳者の方も素晴らしいのですね。ご賛同いたします。

が「ナイス!」と言っています。
はるぱ
カメラ付き携帯電話(スマホ)の出現によって写真の役割、そして社会がいかに変遷してきたのかなどを切り取った蘊蓄エッセイで、筆者の視点は非常に読み応えがあった。話は写真の歴史や建築物など多岐にわたる。印象的な文章。「家族になるというのは、お互いの顔を見ることではなく、同じ風景を見ることなのではないか」「書かれた文章とは、思考に『面積』を与えるのもなのだ」。レンズのないカメラが開発中というのは知らなかったなー。
が「ナイス!」と言っています。
はるぱ
陰謀史観、牽強付会、結論ありきで使えるデータ持ってくるなど、かなりの暴論を断言調で縷々述べていて、中には当たっているのも混ざっているかもしれないが、それだけに罪深いのではないか。ま、書籍も極端なことを書いて不安を煽れば売れるというれっきとした商売だから、すべてを鵜呑みにしなけりゃいいだけなのだが、筆者に言わせればそれこそ「投資依存症」なのだろう。
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はるぱ
ネタバレ(プチネタバレ)うーむ、一穂ミチさん、ますます筆が冴えわたってきてるな。「婚約者の盗撮」をめぐる女性の心の揺れと、その婚約者の後日談。適度な文章の濃さが心理描写に実にマッチしていて、夢中になって読み進んだ。私は一穂さんは短編よりも長編の方がしっくりくるようだ。どなたかも書いていたが、直木賞はこちらで獲ってほしかったところ。いまノリにノってる作家さん、これからも完全フォロー確定である。
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はるぱ
フワフワと捉えにくい「能力」。人材開発業界が、心理学などを持ち出しながらいかに巧みに商売にしてきたのか、内部告発的な内容が面白かった(とはいえ章立てのタイトルを「カラクリ」としながら筆者の立場は告発寄りではないようで、何となくモヤモヤする)。考えてみれば採用面接だって、人事考課だって明確な基準設定なんて夢のまた夢。曖昧なままやってるのが実態なのに「〇〇力」とかもっともらしいネーミングにするのはごまかしでしかないよね。
はるぱ
2024/11/22 17:57

自分ごととして考えさせられる深くて重い内容だが、対話形式になっていることでとても読みやすい。また、各章冒頭の文章がそこまでの流れを適切にまとめていて、大変参考になった。

はるぱ
2024/11/22 17:57

「執筆伴走」という聞き慣れない役割の磯野真理子さんは、あの「急に具合が悪くなる」の方である。納得。

が「ナイス!」と言っています。
はるぱ
初読み作家さん。何度もタイトル戦に敗れてきた中年の棋士が八冠を持つ令和の天才に挑む物語。いまの将棋界をウォッチしてる人なら、主人公も、それ以外の登場人物も、何となくモデルになった棋士がわかるのが面白い。もちろん将棋界に疎くてモデルの顔が思い浮かばない人にも面白く読めると思う。ストーリー展開のテンポがやけに早くて軽いので、これを「読みやすい」と取るか、「小説としてあまりにも軽々しい」と見るか。
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はるぱ
初読み作家さんで、写真家でありノンフィクション作家ということ。どういうきっかけで読むことにしたのかも忘れたが(おそらくどこかの書評から)。ノンフィクション作家とあってさまざまな人の取材を題材にしていて、その目のつけどころととぼけた文章がも面白かった。ピアノ教室などの大人の学び直しについて「できない自分を受け入れてもらう場所」と看破している部分には納得。不思議な魅力のある方なので、他の著作にも手を伸ばしてみようと思った。
はるぱ
2024/11/17 11:55

あ、写真家として知っていたのですね?正統派ノンフィクションも書いていらっしゃるようで、気になる存在!

はるぱ
2024/11/17 11:57

なぜか投稿がダブり、すみません

が「ナイス!」と言っています。
はるぱ
ネタバレ(プチネタバレ)「成瀬シリーズ」の宮島さんとあって話題の書。近隣図書館の予約待ちも220件超となってる(24.11現在)。スラスラと読み進められて面白いが、まあ、こうした軽いエンタメ作品はゴマンと出てくるので、特筆することもないレベル。「マエストロ」たるヒロインのキャラ造形も私にはイマイチ鮮明でなく、恋愛モノとしてもお仕事小説としても中途半端。「ああ、やっぱり成瀬あかりという強烈な個性で成り立った作品を超えるのは至難の業やな」と再確認。宮島さんはこれからが作家としての真価を問われることになるのだろうな。
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はるぱ
定年退職したこともあり新NISAやiDeCoのことは少し真剣に勉強している。結局は「何がやりたいのか」「そのためにはどれだけの資金が必要か」という人生観が問われてくるので、奥が深くて面白いのだ。本書は「新NISA、やらにゃ損!」という煽り一辺倒の風潮に疑問を投げかけて、リスク管理の大切さを説く。とはいえ、このところの強気な株式相場(夏には下落もあったけど)を日々体感していると、弱気な運用に舵を切るにも勇気がいる。ああ、人間の欲望とは、、、。
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はるぱ
ネタバレ(プチネタバレ)都知事選で名前を知った安野貴博さん、初読み。「作家兼AIエンジニア」を名乗っているので、それを描いたお仕事小説はある意味で必然なのだろう。読メでどなたかが書いていたように心理描写や情景描写がほとんどなく、会話によるストーリー展開がズンズン進むあたりは、いわばライトノベルのノリ(かなりの偏見)。それを「夾雑物がないからエンタメとして面白い」と考えるか「小説として薄っぺらい」と考えるか、読み手次第だろうな。キャラクターはステレオタイプだし、話は上手く行き過ぎてまったく現実的ではない。しかしこ→
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はるぱ
そもそもなぜこの本を手にしたのかも忘れてしまったが、とにかく読了。こうした本なので説教臭いのは仕方がないとしても、訳文がこなれていないのでなかなか内容が頭に入ってこないのは致命的。長ったらしい訳者解説も冒頭だけ読んで、あとは断念。結局、本書で身についたのは「説教臭い本はやっぱりつまらない」という真理だったとさ。
るい
2024/11/10 14:08

ほぼ一日一善もとい一日一冊ですね。300冊おめでとうございます🎉

はるぱ
2024/11/10 14:22

るいさま ありがとうございます!

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はるぱ
タイトル通り、亡くなった方々が残したサイト・ブログ・SNSについてまとめている。ひとつひとつ記事は短いが、当たり前ながらそれぞれに人生が詰まっていることが伺えて、一般の方による闘病記、あるいは短編小説の数々を読んでいるかのような気持ちになる。故人の意志を受け継いだ家族やパートナーを取り上げているのもいい視点。厳粛な気持ちで読了。
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はるぱ
ノーベル文学賞ハン・ガンさん読了2冊目。白いものたちについての断章が続く。詩でもないし、かといって普通の小説ともまったく違う。その読み味は決して悪いものではないのだが、自分の理解がまったく浅いことは作者あと書きや斎藤真理子さんの解説で突きつけられてしまった。ハン・ガンさんは図書館順番待ちがまだ残っているので、これに懲りずにもう少し読んでみる。
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はるぱ
元AV女優にして元日経記者で、現在は作家として芥川賞候補にもなった鈴木涼美さんによる評論風エッセイ。夜職方面への経験からコラムの切れ味・洞察力がある方だけに、本作の視点も「なるほど」と感心させられるものが多数あった。ただし読者としては文章には独特の粘っこいクセがあることを覚悟しておかねばならず、「それもレトリック」として楽しむ度量も要求されるところ(私の文体も影響されちゃっている)。不倫報道について論じた所では、一部で対象となる事案を忘れていたので、楽しみが半減したことも。小説では純文学方面を目指してい→
はるぱ
2024/11/04 12:17

る方であるが、それよりもこうした社会的評論の面白さを追求し続けてほしいと思っている。

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はるぱ
辻村さんが毎日小学生新聞に連載していたエッセイ?をまとめたもの。読者に語りかける文体はどこまでも優しくて、いい言葉にあふれている。「小学生新聞」って、私も子供の頃におねだりしてしばらく購読していたけど、あまり面白いもんじゃなかったなー。新聞本体の部数が激減、子どもの数も減っている中で、今はどれくらい発行されているのだろう?あ、本書の感想とは関係ないっすね。
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はるぱ
フリーマガジンに連載してきた佐藤優氏の対談集。とにかく対談相手のセレクションがいいので、1冊を通じて多彩な切り口、視点を得ることができるのは素晴らしい。如何せん、各パートがあまりにも短いので食い足りない。各章とも少なくとも2倍の分量があっても良かったのではないか。対談相手の著作の紹介あって読者への配慮が行き届いている。
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はるぱ
簡潔な記述がありがたいが、ほぼ知っているか、または自分には不要な物が多かった
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/02/08(1776日経過)
記録初日
2019/01/04(2176日経過)
読んだ本
1659冊(1日平均0.76冊)
読んだページ
430475ページ(1日平均197ページ)
感想・レビュー
1659件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
職業
専門職
現住所
東京都
自己紹介

佛弟子。2023年に定年退職し、シニア再雇用に。20/2から読メ参加。子供の頃から読書が趣味でしたが、地元区図書館、勤務先区図書館、近接区図書館を駆使するようになってから、読書量と人生の愉しみが倍増したように思います。読メの皆さまの感想にめちゃくちゃに啓発されているだけでなく、感想をoutputすることでさらに読書ワールドが深く広がっています。
好きなジャンル:ノンフィクション、人文、ミステリー、佛道
※時に忖度なしでかなりひどい毒を吐きますが、所詮はシロウトの私見です。何卒ご寛恕ください。
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