短い言葉でシンプルに語られることばに、戦争の愚かさ平和の大切さが心に深くしみる。淡く優しい色調の絵が、さらに言葉の重みを感じさせる素晴らしい絵本。谷川俊太郎さんの、最小限の言葉に真実をこめる詩にいつも深い感銘を受ける。戦争がテーマである谷川さんの「せんそうごっこ」との印象とのギャップに更にことばを研ぎ澄ます詩の持つ力を感じずにいられない。

優等生だけど、ちょっと勇気がないツヨシのくらすに転校してきたマコト。父の亡くなった親友の娘マコトは、正しいと思ったことは周りに流されずに突き進む、ツヨシの目に眩しく映る。マコトやクラスの友達との関わりの中でちょっぴり勇気を出せたり、成長していくツヨシの姿がほほえましい。大切な家族を失って同級生達よりちょっとはやく大人になったマコトが吹く口笛は悲しいけれど力強い。中学年〜高学年向け。

短い言葉でシンプルに語られることばに、戦争の愚かさ平和の大切さが心に深くしみる。淡く優しい色調の絵が、さらに言葉の重みを感じさせる素晴らしい絵本。谷川俊太郎さんの、最小限の言葉に真実をこめる詩にいつも深い感銘を受ける。戦争がテーマである谷川さんの「せんそうごっこ」との印象とのギャップに更にことばを研ぎ澄ます詩の持つ力を感じずにいられない。

インパクト強めなポップな絵とシンプルな文章。それだけにメッセージが突き刺さる。「せんそうってべんりだね、ひとをころしてもだれにもしかられない。」あまりにストレートにシンプルに戦争の恐ろしさを言い尽くしている。