結婚相談所で働くシングルマザーの平山亜紀。息子・小太郎の6年2組の女児が所在不明に。周囲で事件が立て続けに起きる。単なる偶然ではなくて、黒い糸でつながる元凶をたどっていく話かな。サスペンスとしては無理がありすぎるように思うが、その分、推理は楽しめた。みすみす主人公が悪い方へ吸い込まれていくし、捜査のもたつきにももどかしさを感じる。予想どおりの人物が犯人とわかるが、その場面の息苦しさはきつい。自分もどこか刺されているんじゃないかと身体を確かめそうになった。それでもすべてが解決していないことが気になる。

飲み屋をテーマにした山崎ぶたぶたワールド。今回の役は、居酒屋の大将、おでん屋の店主、ワインバーのソムリエ、新宿ゴールデン街の日替わりバーのマスターなど。お酒を楽しく飲めるかどうかはやっぱり相手次第だと思う。その相手がぶたぶたさんなら文句なし、話すことで悩みもほとんど解決してる。ぶたぶたさんの実話系怪談は…やっぱり怖さが伝わって来ない。

結婚相談所で働くシングルマザーの平山亜紀。息子・小太郎の6年2組の女児が所在不明に。周囲で事件が立て続けに起きる。単なる偶然ではなくて、黒い糸でつながる元凶をたどっていく話かな。サスペンスとしては無理がありすぎるように思うが、その分、推理は楽しめた。みすみす主人公が悪い方へ吸い込まれていくし、捜査のもたつきにももどかしさを感じる。予想どおりの人物が犯人とわかるが、その場面の息苦しさはきつい。自分もどこか刺されているんじゃないかと身体を確かめそうになった。それでもすべてが解決していないことが気になる。

「白い巨塔」のドラマを観たのが2003年、そのドラマを裏づけるような、筆者が経験したほぼほぼ実話のような教授選奮闘物語。教授選に限らず、民間の会社でも、古狸が蔓延り、自分に都合の良い人間を引き上げる悪習は残っていると思う。それでも理解してくれる人は必ずいる、自分から場所を変えてがんばるしかない。この仕事を選んだ初志、本当に尊敬できる上司、感謝すべき支えてくれる部下を忘れず大切にしていきたい。

「看守の流儀」で刑務官の人情味に触れ、本作へ。今回も火石指導官の冴える采配で、所内で起きる揉め事を解決に導く。先入観を持って人を見てしまうことの危うさを知らされた。どの話も温かく収まるところがホッとする。それと対象的に火石が金沢にこだわる理由がやるせない。流儀と信念の二作の矛盾が一瞬、何で？あれ？となったけど、そっかぁーっ！そのつながりが気持ちよかったです。

企業からの依頼で、就活生の裏アカを見つけて本性を暴き密告することを生業にするネット探偵の潮崎。そのせいで就職試験に落ちたという茉百合が、何故か潮崎の仕事を手伝うと押しかけてくる。その二人が殺人犯の鍵アカを見つけることになるが…面識のないSNSでの交流の危険性が今さらだがわかりやすい。タイトルや表紙から軽めかと思ったが、意外にも裏の裏があって、最後のオチもしっかり。ただ、ボロが出ただけでスッキリはしない。借金取りの公文が一番まともだったように思う。

その人の香り、匂い、体臭から、人の企みや嘘を見抜いてしまう能力を持つ調香師の小川朔、その幼馴染で探偵の新城。兄を見捨てた思いから気力を失っていた一香は、朔のもとで手伝いを始め、三人で人の秘密を嗅ぎわけ、悩みを散らす。香り、匂いって、ふっと漂った時に、その時のその人の記憶が戻って来るほど無意識に記憶に残っているもので、その不思議さが物語の柱になっていると思う。付けている香水に気づいてくれる時って、実はうれしい。素敵な時間の記憶と一緒に残ってくれたらいいな。