▼諸士に勝利を確約する秘められた静かな闘志を以って、北方の若き勇士よ、東方の花咲く武人よ、戦いに赴け。鋼を鎧い、威風堂々国を席捲せる大軍よ、大地を轟かせて進撃し、雷の響きを残して転戦せよ。▼この世のことは、もう知ってしまった。天上への途はとざされている。眩そうに上を見て雲の上に自分に似たものがあるなどと空想するのは馬鹿者のすることだ。この大地にしっかりと立って、自分の身の回りをじっくりと見回すがいい。この世界は有能な人間には隠し立てはしない。永遠の境にさまよう必要があるだろうか。
しっかり認識したものは、身につくのだ。そんな風にしてこの世の毎日を送り迎えて行けばいい。幽霊が出てきても、わが道を進め。苦しみにもぶつかるだろう、楽しみを味わうこともあるだろう。しかし人間は、どんな瞬間にも満足してはいられないのだ。
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