読書メーター KADOKAWA Group

2024年8月の読書メーターまとめ

イアン
読んだ本
11
読んだページ
4278ページ
感想・レビュー
11
ナイス
3055ナイス

2024年8月に読んだ本
11

2024年8月のお気に入り登録
16

  • taiseeiii
  • みかん
  • マスユタ
  • りんご
  • ほのぼの
  • hine_bomb
  • TARO
  • toshi
  • なおや
  • モトラッド
  • mamegohan
  • こあら
  • yu.ボビー
  • tonnura007
  • アタル
  • たれみみ

2024年8月のお気に入られ登録
16

  • taiseeiii
  • みかん
  • マスユタ
  • りんご
  • ほのぼの
  • hine_bomb
  • TARO
  • toshi
  • なおや
  • モトラッド
  • mamegohan
  • こあら
  • yu.ボビー
  • tonnura007
  • アタル
  • たれみみ

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

イアン
★★★★★★★★★☆555冊目は2007年に映画化された伊坂幸太郎の長編。仙台に越してきた矢先に、隣人の河崎から「一緒に書店を襲わないか」と誘われた椎名。一方、ペットショップ勤務の琴美は近隣で連続するペット殺しの犯人と遭遇し…。「広辞苑を盗むために裏口を蹴る」という不可解な行動、猫の尻尾に括り付けられた宝くじ、ブータンという異国の宗教観…。何の脈絡もない事柄が伏線となって溢れ出す、まさに伊坂ワールドの最高峰。2年の時を経て交互に展開する2つのパートが交錯する時、胸の奥を締め付けられるような温かさを感じた。
Vanc
2024/08/11 09:22

ナイスレビューですね。共読です。凄い評価点高いですね。ハマったみたいですね。『まさに伊坂ワールド』伏線回収が凄い!

イアン
2024/08/11 13:33

Vancさん、この作品と『重力ピエロ』が自分の中で伊坂作品のツートップですかね。どちらも昔、伊坂幸太郎にハマるきっかけとなった作品なので。伏線回収がオシャレな作品は好きです^^

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

イアン

パリオリンピックが開幕した7月。『テスカトリポカ』『宝島』の直木賞2作品を含む月間最多の13冊を読むことができました。ベストは佐藤究の『テスカトリポカ』。そのスケールの大きさはただただ驚愕。熱い熱戦、暑い日々が続きます。皆さまどうぞご自愛ください。2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:4534ページ ナイス数:3225ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1121679/summary/monthly/2024/7

Vanc
2024/08/02 23:58

いつもお世話になっております。共読は『テスカトリポカ』1冊ですが、この本には興奮しましたね。今月も宜しくお願いします。

イアン
2024/08/03 06:10

Vancさん、『テスカトリポカ』はかなり取材されたようで、力作でしたね。今月も宜しくお願いします。

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
11

イアン
★★★★☆☆☆☆☆☆医療行為と復讐のジレンマを描いた長岡弘樹の長編。6年前に両親を喪い失意に沈む脳外科医・敦也の元に、一人の救急患者が搬送される。それは両親を殺害した罪で死刑を宣告された男・定永だった…。憎むべき相手でも全力を尽くし治療すべきなのか。一貫して犯行を否認する定永は冤罪なのか。医師としての倫理観を問う作品となっているが、直接の遺族が死刑囚の主治医となる設定の突飛さや、手が触れただけで犯人を特定するという推理プロセスはこじつけと言わざるを得ない。登場人物がクイズを出したがるのは長岡弘樹あるある。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★☆☆☆☆☆☆「このミス」大賞・文庫グランプリを受賞したくわがきあゆの長編。10年前、洋食屋を営む父を通り魔の少年・佐神に殺された美桜。時を経て妹の妃奈が他殺体で発見されるが、彼女に次々と保険金殺人の疑いが浮上し…。妹の汚名を雪ごうと調査を開始した美桜に迫る魔の手。連鎖する不幸の根源には何があるのか。出所後に行方をくらませた佐神の狙いとは。読者を騙そうとする熱意は感じるが、そこに拘る余り各々の行動原理に破綻を生じてしまった感が否めない。「鶏肉のレモンソテー美味しそうだな」からのどんでん返しがエグい。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★☆☆☆☆メフィスト賞を受賞した真梨幸子のデビュー作。複数の男と奔放な性生活を送る主婦の麻美だったが、そのうちの一人が無数のブルーベリー状の瘤に覆われ死亡する。やがて室内から虫が蠢く音が聞こえるようになり…。執拗な性描写の連続に手に取るジャンルを間違えたかと錯覚したが、1章と2章で異なる語り手、そこに仕掛けられたトリックはミステリのそれだった。伝播する悪意の根源は何なのか。真梨作品を手に取っておきながらグロいキモいと批判するのは、激辛ラーメン店で「このラーメンは辛くて嫌」と嘆くようなものである。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★☆☆2024年にドラマ化された『嗤う淑女』シリーズ第1弾。類い稀なる美貌と巧みな話術を兼ね備えた蒲生美智留。彼女に魅せられた人々は、やがて狂気の果てに身の破滅を迎えることになる。買い物依存の銀行員や失業した夫に不満を募らせる女など、どこにでもある「不幸」が美智留の計略に掛かれば瞬く間に絶望と化す。まさに稀代の悪女ともいうべき存在だが、その悪行の数々もラストの法廷シーンの衝撃に比べれば序章に過ぎない。担当弁護士が御子柴ではなく宝来だと判明した時点で真相に気付いたあなたは、真の中山七里ファン。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★☆☆☆☆☆一本の匿名電話から始まる薬丸岳の長編。3年前の出来事で失職した元警察官・朝倉。ある電話をきっかけに娘・梓が失踪していることを知る。やがて身代金1千万円を要求する匿名電話が届き…。警察に不信感を抱く朝倉と、その朝倉の真意を図りかねる元妻・奈緒美の視点から謎多き誘拐劇をサスペンスフルに描く。姿無き犯人の正体と、背後に見え隠れする3年前の事故との関連とは。犯人側の指示が複雑すぎる点と、動機面でのリアリティの乏しさにより評価を下げた。不祥事の巣窟として描かれがちな神奈川県警が少し不憫ではある。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆コロナ禍の鬱屈した世相を切り取った染井為人の長編。マッチングアプリで知り合った外国人に恋するキャリアウーマン、不良とつるみ始めた男子高校生、給付金詐欺に加担するホテル経営者。真っ当に生きようとしつつも否応なく犯罪に巻き込まれていく彼らの転落を描いた群像劇で、そのページターナーぶりは初期の奥田英朗を思わせる。3人の人生はどこで交錯するのか。痛快なカタルシスを期待して読んだが、その運命の衝突はいささか物理的に過ぎた。日本中が狂った滅茶苦茶な3年間があったのだと、いつか笑える日が来ればいい。
Vanc
2024/08/16 08:43

ナイスレビューですね。目茶苦茶な物語ですよね。鬱屈したコロナ禍の影響もろに受けてますよね。

イアン
2024/08/16 21:21

Vancさん、なかなかぶっ飛んだ物語でしたね。あと何年かして完全にコロナが過去のものとなった時、あるいはコロナを知らない世代がこの作品に触れた時、どんな感想を持つのか興味があります。

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆東野圭吾初期の本格推理長編。女社長の不可解な転落死から49日。親族が十字屋敷に集ったその夜、現社長とその秘書が他殺体で発見される。誰が、何の目的で2人を殺したのか。本作の特徴は何といっても物言わぬピエロの視点。神の視点で虚偽や錯誤を書けばアンフェアの誹りを免れないが、ピエロの一人称を挿むことでこれを上手く回避している。犯人以外の人物の偶発的な行動が少々ご都合主義的ではあるものの、十字屋敷である必然性も備えており、ロジックにも破綻はない。読後に表紙をよく見ると…そんな遊び心も実にニクい。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★★☆555冊目は2007年に映画化された伊坂幸太郎の長編。仙台に越してきた矢先に、隣人の河崎から「一緒に書店を襲わないか」と誘われた椎名。一方、ペットショップ勤務の琴美は近隣で連続するペット殺しの犯人と遭遇し…。「広辞苑を盗むために裏口を蹴る」という不可解な行動、猫の尻尾に括り付けられた宝くじ、ブータンという異国の宗教観…。何の脈絡もない事柄が伏線となって溢れ出す、まさに伊坂ワールドの最高峰。2年の時を経て交互に展開する2つのパートが交錯する時、胸の奥を締め付けられるような温かさを感じた。
Vanc
2024/08/11 09:22

ナイスレビューですね。共読です。凄い評価点高いですね。ハマったみたいですね。『まさに伊坂ワールド』伏線回収が凄い!

イアン
2024/08/11 13:33

Vancさん、この作品と『重力ピエロ』が自分の中で伊坂作品のツートップですかね。どちらも昔、伊坂幸太郎にハマるきっかけとなった作品なので。伏線回収がオシャレな作品は好きです^^

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆罪の起源にフォーカスした貫井徳郎の社会派ミステリ。日本中を震撼させた無差別大量殺人。犯行後に自殺した犯人が小学校の同級生であることを知った安達は、自身の過去のいじめが全ての元凶ではないかと疑い始め…。一つの疑念から精神を病み追究に駆り立てられる安達の心理描写がリアルで、ネット社会の怖さも生々しい。惜しむらくは、物語に深みを与えていた真壁・亀谷・厚子のエピソードが宙に浮いてしまったこと。視点人物としてエキストラ以上の役割を課すなら、彼らの心に芽生えたであろう〝その先〟も描いて欲しかった。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆紅鈴と欣治の出会いを描いた妖シリーズ第3弾。時は江戸時代。人ならざる「闇神」として悠久の時を生きる紅鈴は、立ち寄った寺で貧しき少年・欣治と出会う。純真な欣治の底知れぬ恨みに触れ、紅鈴はある約束を交わすが…。鬼にして欲しいと願う程の憎しみ。時代小説は普段読まないものの、吉原ならではの妖艶さはまさに『鬼滅の刃-遊郭編』の世界観だ。帯で「エピソード・ゼロ」と謳っているが、時系列を順に遡っていく本シリーズにあっては「第2弾以降は全てエピソード・ゼロだろう」とツッコんだのは自分だけではないはず。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆2014年にドラマ化された湊かなえの長編。超高層マンションの一室で夫婦の遺体が発見された。その場に居合わせた男女4人の食い違う証言。誰が誰を庇い、何が夫婦を死に至らしめたのか。主要な登場人物は6人、場面は(回想シーンを除けば)2つと限られた設定の中で繰り広げられる愛憎劇。一人称複数視点の特性を生かし、同じ場面やエピソードを多角的に描くことで徐々に真相を浮かび上がらせていく手法は巧みだ。そんな毒親はいないだろうと何度か鼻白んだが、このえげつなさが湊かなえの世界観なのだと再認識させられた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/11(1632日経過)
記録初日
2020/03/12(1662日経過)
読んだ本
573冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
221633ページ(1日平均133ページ)
感想・レビュー
573件(投稿率100.0%)
本棚
45棚
性別
現住所
三重県
自己紹介

読書を好きになったきっかけは、小学生の頃に読んだ東野圭吾の『むかし僕が死んだ家』
それまで勉強の対象でしかなかった「読書」というものの素晴らしさに気付いた瞬間でもありました。

以来、ミステリを中心に本を読み漁ってきましたが、2020年4月読書メーター登録してからは、読書自体に加えてレビューを書くことやレビューに対する反応に新たな楽しみを見出すようになりました。

好きな作家は、東野圭吾、誉田哲也、米澤穂信、雫井脩介、伊坂幸太郎、伊岡瞬、柚月裕子、中山七里、道尾秀介、辻村深月、葉真中顕、染井為人など。(敬称略)

レビュー掲載にあたっては「完成度」「リーダビリティ」「結末の意外さ」「リアリティ・フェアネス」などから総合的に判断し、独断と偏見で10段階評価しています。

以下は、レビュー掲載にあたっての自分なりのルールです。
①255文字記載する(★評価含む)
②可能な限りネタバレは排除する。
③部分的にでもネタバレを含む場合は必ず【ネタバレあり】を表記する。
④作家名は敬称略とする。
⑤著者へのリスペクトは忘れない。
⑥(読んだ方の)印象に残るレビューを心掛ける。
⑦月に1冊は初読作家の作品を登録する。
⑧直近9冊以内に読んだ作家の作品は登録しない(上下巻は除く)
⑨文学賞は該当作品が3冊以上となったら本棚を作成する。
⑩文庫改題作は必ず明記する。

50冊目『雪冤』大門 剛明(2020.7.15)
100冊目『告白』湊 かなえ(2020.12.13)
150冊目『理由』宮部 みゆき(2021.6.6)
200冊目『慟哭』貫井 徳郎(2021.11.3)
250冊目『何者』朝井 リョウ(2022.4.7)
300冊目『白夜行』東野 圭吾(2022.8.28)
350冊目『絶叫』葉真中 顕(2023.1.21)
400冊目『教場』長岡 弘樹(2023.6.14)
450冊目『爆弾』呉 勝浩(2023.11.7)
500冊目『方舟』夕木 春央(2024.3.16)
550冊目『宝島』真藤 順丈(2024.7.29)

ログイン時にお気に入り追加やコメントがあると嬉しくなります。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう