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2025年1月の読書メーターまとめ

イアン
読んだ本
13
読んだページ
4873ページ
感想・レビュー
13
ナイス
3870ナイス

2025年1月に読んだ本
13

2025年1月のお気に入り登録
14

  • mire
  • 白井
  • POPEYE
  • あや
  • 和尚
  • 木
  • マイヒロ
  • Kanonlicht
  • ゆうパック
  • 星願月祈
  • 鰹よろし
  • テリー
  • あやや
  • Terutaka Kato

2025年1月のお気に入られ登録
14

  • mire
  • 白井
  • POPEYE
  • あや
  • 和尚
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  • Kanonlicht
  • マイヒロ
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  • 星願月祈
  • 鰹よろし
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  • Terutaka Kato

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

イアン
★★★★★★★★★☆舞台を法廷に移した『爆弾』の続編。未曽有の被害をもたらした連続爆破事件の公判で、被告・スズキタゴサクの熱弁に被せるように発せられた「意義あり」。その声の先には拳銃を構えた一人の男がいた――。法曹関係者や傍聴人らを人質に、死刑囚の即時執行を求める犯人の狙いは何なのか。前代未聞の籠城劇の結末とは。警察と犯人の息詰まる心理戦。そこにスズキタゴサクがどう絡むのか興味深く読み進めた。ヒット作の続編は二匹目のドジョウと揶揄されがちだが、むしろ前作がプロローグだったのではと思わせる完成度に脱帽した。
くりん
2025/01/11 20:00

『爆弾』が実はあまり響かなくてこちらを躊躇っています。しかしこちらの評価はイアンさんの評価も含め読メでは高いようです。機会がありましたら読んでみたいと思います。

イアン
2025/01/11 21:58

くりんさん、『爆弾』はスズキタゴサクのキャラに依存する割合が高く、そこが評価が割れる要因だったかもしれないですね(私は★8でした)。今作は個人的には『爆弾』より面白く★9としましたが、確実にいえることは、読むなら『爆弾』の記憶が残っているうちに読むべき!ということです。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

イアン

明けましておめでとうございます。昨年は少年野球の指導員を始めたこともあり大幅に読書量が減るかと思いきや、2023年の自己ベスト124冊を大きく上回る140冊を達成することができました。今年は月12冊ペースの144冊を目標に頑張ります。本年もよろしくお願いします。2024年の読書メーター 読んだ本の数:140冊 読んだページ数:53365ページ ナイス数:38683ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1121679/summary/yearly

みゆ
2025/01/01 23:25

昨年はイアンさんに触発されてたくさんのミステリ本が読めました♪今年もよろしくお願いしま〜す😊

イアン
2025/01/02 08:56

みゆさん、参考にしていただきありがとうございます。いつもネタバレせずに作品の面白さ(またはその逆)を伝えるのに苦心しています。こちらも参考にさせていただいておりますので、今年もよろしくお願いします。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
13

イアン
★★★★☆☆☆☆☆☆『緋色の残響』に続く羽角母娘シリーズ第2弾。新聞部の活動で暗室を訪れた菜月は、そこでかつての教育実習生・咲弥と再会する。時を同じくして発生した女性殺し。犯人特定の決め手となったのは、直前に刈り取られた葉っぱだった――(「緑色の暗室」)。全編とも簡潔にまとめられており非常に読み易いが、「そんな偶然万に一つも起こらないだろう」というご都合主義が気になる。無駄を極限まで省いた結果、メインの母娘以外は犯人と被害者しか登場していない作品もあり「犯人当て」を期待すると肩透かしを食らうかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆『作家刑事毒島』の前日譚となる毒島シリーズ第2弾。大手町の連続射殺、出版社連続爆破、硫酸による女性への襲撃…。刑事時代の毒島が驚異的な洞察力で犯人を炙り出すが、その背後には共通してある人物の影が見え隠れしていた――。〝教授〟を名乗る人物は何者なのか。なぜ毒島は刑事を退くこととなったのか。連作短編形式で複数の事件を綴り、最後にあっと言わせる手法は中山七里得意の構成だが、どこか既視感があった。他の作品では主役級の存在感を放つ麻生や犬養が、毒島の前では凡庸な刑事に見えてしまうのはなぜだろう。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★☆☆直木賞を受賞した道尾秀介の長編。小学校生活に馴染めない慎一が唯一の友人・春也と始めた〝ヤドカミ様〟という儀式。ヤドカリを火に炙ることで叶う彼らの願いは、些細なものからやがて切実なものに変貌していき――。子供特有の残酷さ、貧村の閉塞感、いじめ、虐待、そして幼き嫉妬心…。これでもかというほど陰湿に、少年が抱える心の闇を抉り出している。慎一はヤドカミ様に何を願い、何を知ってしまったのか。正直、万人受けする作品ではないだろう。それでも、読んで良かったと思わせる不思議な魅力がこの作品にはあった。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★☆☆☆☆☆シューベルトの歌曲を冠した伊坂幸太郎の中編集。念じれば相手の言葉を操れることに気付いた安藤は、ある思惑を持って一人の男に近付くが――。気鋭の政治家にファシズムの片鱗を見た安藤の苦闘を描いた「魔王」と、その5年後の世界を弟の妻・詩織の目線から描いた「呼吸」。いずれも兄弟が持つ特殊能力が作品の核となるが、共通しているのは国家に管理される怖さと大衆の愚かさ。首相襲撃や外国人ヘイトなど20年前に書かれたとは思えない慧眼に唸るが、伊坂作品には特殊能力が最後に回収されるようなカタルシスを求めたい。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★☆☆ゲレンデを舞台とした東野圭吾の雪山シリーズ第3弾。身に覚えのない殺人の容疑を掛けられた大学生の竜実は、唯一のアリバイ証人である美人スノーボーダーを捜して、友人・波川と共に日本最大級のスキー場へ向かうが――。彼らを追う所轄刑事・小杉やシリーズお馴染みのパトロール員・根津らの視点も挿むことで、全体的な緊迫感を削いでいる部分はあるものの、よりコミカルでハートウォーミングな余韻を与えている。自らの記憶のみを頼りに竜実は無実の罪を晴らすことができるのか。ノンストップ〝雪冤〟エンターテインメント!
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★☆☆☆☆2017年にドラマ化された貫井徳郎の症候群シリーズ第1弾。警視庁警務部で閑職に甘んじる環に課せられた刑事部長からの極秘任務。それは不可解なほど増え続ける若者の失踪に関する真相究明だった――。元刑事の私立探偵・原田や托鉢僧・武藤らと共に失踪者の行方を追う中で、次々と判明する驚くべき事実。そこに一定のリアリティはあるものの、冒頭で予感させるスケールの大きさからするとやや小さくまとまり過ぎてしまった感は否めない。謎に包まれたままの環や武藤、倉持の素性は明らかとなるのか。次作以降に期待したい。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★☆☆☆☆☆☆☆大藪春彦賞を受賞し、2023年に映画化された長浦京の長編。大正時代の東京で裕福に育った慎太は、理由も分からぬまま越してきた秩父の地で家族を惨殺される。信頼する老人から頼るように告げられたのは、世界中から恐れられた女諜報員・百合の名前だった――。大半をヤクザや軍からの逃亡劇と銃撃戦に費やす展開はただひたすら冗長。百合が如何にして捜査の手をかいくぐり暗殺を続けたかという疑問に対しても「犯行時のアリバイも完ぺきだった」の一文で済ませてしまう。基本的にミステリ好きが読む作品ではないなと感じた。
Vanc
2025/01/18 14:56

ナイスレビューですね。合わなかったとのこと、そう言う事もありますよね。わたしは嵌ってしまいましたが。ただただエンタメ系のドンパチ物語でミステリー要素はあまり無かったですね。笑 でもスピード感溢れて一気読みでした。

イアン
2025/01/18 18:18

Vancさん、アクションものでも面白く読めるケースもあるんですけどね…。機会があれば再読してみたいと思います。

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★☆☆☆2012年に映画化された奥田英朗の短編集。先輩男性社員を差し置き課長に抜擢された聖子やイケメンの部下に淡い恋心を抱く容子など、30代の働く女性が主人公の5編。いずれも大きな驚きがある訳ではないが、この年代の女性特有の見栄・焦り・僻み・自己嫌悪といった感情と、そこから「事件」を経た心の変遷を丁寧に描いている。特に「子育て」という錦の御旗を軽蔑しつつ、思わず掲げてしまったシングルマザー・孝子が辿り着いた境地が深い。最大の驚きは、この繊細な乙女心を当時40代の男性作家が描いているということ。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★★☆舞台を法廷に移した『爆弾』の続編。未曽有の被害をもたらした連続爆破事件の公判で、被告・スズキタゴサクの熱弁に被せるように発せられた「意義あり」。その声の先には拳銃を構えた一人の男がいた――。法曹関係者や傍聴人らを人質に、死刑囚の即時執行を求める犯人の狙いは何なのか。前代未聞の籠城劇の結末とは。警察と犯人の息詰まる心理戦。そこにスズキタゴサクがどう絡むのか興味深く読み進めた。ヒット作の続編は二匹目のドジョウと揶揄されがちだが、むしろ前作がプロローグだったのではと思わせる完成度に脱帽した。
くりん
2025/01/11 20:00

『爆弾』が実はあまり響かなくてこちらを躊躇っています。しかしこちらの評価はイアンさんの評価も含め読メでは高いようです。機会がありましたら読んでみたいと思います。

イアン
2025/01/11 21:58

くりんさん、『爆弾』はスズキタゴサクのキャラに依存する割合が高く、そこが評価が割れる要因だったかもしれないですね(私は★8でした)。今作は個人的には『爆弾』より面白く★9としましたが、確実にいえることは、読むなら『爆弾』の記憶が残っているうちに読むべき!ということです。

が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★☆☆☆☆☆2024年にアニメ化された小市民シリーズ第1弾。現状に満足する小市民を目指して、小鳩常悟朗と小佐内ゆきの二人は高校生活を始める。目立たず、無難に――。そんな彼らの目の前には、今日もちょっとした「謎」と季節限定のスイーツが横たわる。消えたポシェットの行方、美術室に残された2枚の絵の意味、美味しいココアの作り方…。些細な会話や状況から真相を推理していくコージー・ミステリだが、個人的にはせめて警察が出動するくらいの事件はあって欲しかった。とはいえ限定品に弱い私はきっと夏季も美味しく頂きます。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
★★★★★★★★☆☆宮沢賢治の名作になぞらえた結城真一郎の連作短編集。UberならぬBeaverEatsで料理を提供するゴーストレストラン。しかしそれは特定の料理の組合せで依頼を受注する探偵社の仮の姿だった――。自ら火災現場に突入した女、指無き轢死体、不可解な空き巣犯。特別任務を課せられた配達員がもたらす情報だけでオーナーが真相を推理していく。「とある筋」が有能過ぎてそいつらに任せれば?と思わなくもないが、古典的ともいえる安楽椅子探偵のスタイルを最新のデリバリーシステムと掛け合わせた発想がユニークな良作。
NADIA
2025/01/07 05:09

「とある筋」や「助手」が有能すぎる件、あるあるですよね(笑)

イアン
2025/01/07 20:29

NADIAさん、そうそう(笑)まぁそれを言い出したら作品が成立しないので、そこはフィクションと割り切って読んでますが^0^

が「ナイス!」と言っています。
イアン
ネタバレ★★★★★★☆☆☆☆名探偵・鹿谷の推理が冴えわたる下巻。登場人物の顔が見えない特殊な条件下で、首を切断された死体は本当に館の主のものだったのか。かの中村青司が設計した館ということで当然どこかに仕掛けがある前提で読み進めるが、本作ではその仕掛けにトリックが寄り掛かり過ぎている。また犯人特定の決め手となった雑誌のロゴに関しても、読者に対するヒントの提示が不充分だと感じた。館シリーズ完結まで残すはあと『双子館』のみ。「大物作家、幻の遺作」として発表したらミステリアスだなぁ、なんて思わないでくださいよ!綾辻先生。
が「ナイス!」と言っています。
イアン
2025年の幕開けは綾辻行人の館シリーズ第9弾。都内の僻地に建つ奇面館で開催される催しに、推理作家の鹿谷は知人の作家・日向と入れ替わる形で参加する。参加者全員が仮面で素顔を隠す異様な空間で、やがて館の主・影山の首無し死体が発見され…。なぜ被害者は首と十指を切断されたのか。招待客全員の仮面に鍵を掛け外せなくした犯人の目的とは。本格推理に「仮面」と来れば、これはもうあのトリックしか思い浮かばないのだが、あからさま過ぎて逆に疑心暗鬼になる。遂に追いついてしまった館シリーズ最新刊。噛みしめるように下巻へ進みます。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/11(1777日経過)
記録初日
2020/03/12(1807日経過)
読んだ本
631冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
243930ページ(1日平均134ページ)
感想・レビュー
631件(投稿率100.0%)
本棚
46棚
性別
現住所
三重県
自己紹介

読書を好きになったきっかけは、小学生の頃に読んだ東野圭吾の『むかし僕が死んだ家』
それまで勉強の対象でしかなかった「読書」というものの素晴らしさに気付いた瞬間でもありました。

以来、ミステリを中心に本を読み漁ってきましたが、2020年4月読書メーター登録してからは、読書自体に加えてレビューを書くことやレビューに対する反応に新たな楽しみを見出すようになりました。

レビュー掲載にあたっては「完成度」「リーダビリティ」「結末の意外さ」「リアリティ・フェアネス」などから総合的に判断し、独断と偏見で10段階評価しています。

以下は、レビュー掲載にあたっての自分なりのルールです。
①255文字記載する(★評価含む)
②可能な限りネタバレは排除する。
③部分的にでもネタバレを含む場合は必ず【ネタバレあり】を表記する。
④作家名は敬称略とする。
⑤著者へのリスペクトは忘れない。
⑥(読んだ方の)印象に残るレビューを心掛ける。
⑦月に1冊は初読作家の作品を登録する。
⑧直近9冊以内に読んだ作家の作品は登録しない(上下巻は除く)
⑨文学賞は該当作品が3冊以上となったら本棚を作成する。
⑩文庫改題作は必ず明記する。
⑪年間ランキングの同一作家の作品は3冊までとする。

50冊目『雪冤』大門 剛明(2020.7.15)
100冊目『告白』湊 かなえ(2020.12.13)
150冊目『理由』宮部 みゆき(2021.6.6)
200冊目『慟哭』貫井 徳郎(2021.11.3)
250冊目『何者』朝井 リョウ(2022.4.7)
300冊目『白夜行』東野 圭吾(2022.8.28)
350冊目『絶叫』葉真中 顕(2023.1.21)
400冊目『教場』長岡 弘樹(2023.6.14)
450冊目『爆弾』呉 勝浩(2023.11.7)
500冊目『方舟』夕木 春央(2024.3.16)
550冊目『宝島』真藤 順丈(2024.7.29)
600冊目『白砂』鏑木 蓮(2024.12.7)

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以下は10冊以上読了の作家別の
平均評価点ランキングです(2025.1.5時点)
1位 8.02 東野 圭吾 (58冊)
2位 7.58 雫井 脩介 (17冊)
3位 7.56 横山 秀夫 (17冊)※
4位 7.50 綾辻 行人 (15冊)
5位 7.38 薬丸 岳  (16冊)
6位 7.33 伊坂 幸太郎(21冊)
7位 7.31 貫井 徳郎 (13冊)
8位 7.26 柚月 裕子 (21冊)※
9位 7.00 道尾 秀介 (21冊)
9位 7.00 奥田 英朗 (20冊)
11位 6.98 誉田 哲也 (43冊)
12位 6.94 中山 七里 (33冊)
12位 6.94 辻村 深月 (22冊)
12位 6.94 伊岡 瞬  (18冊)
12位 6.94 米澤 穂信 (17冊)
16位 6.86 芦沢 央  (14冊)※
17位 6.73 下村 敦史 (15冊)
18位 6.25 湊 かなえ (12冊)
19位 6.06 知念 実希人(20冊)

※文庫化作品completeの作家
なお、規定打席未満に隠れ首位打者がいます。

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