2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:729ページ ナイス数:474ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1124113/summary/monthly/2024/4
「チェはコーチゾンを服用していたため肥っているように見えたが、実際はむくんでいたp263」 「アメリカはブラジル大統領になったばかりのハニオ・クアドロスに圧力をかけて脅迫し、辞職させたp289」 「チェはコンゴではスワヒリ語の学習をはじめたp410」。
以下は抜粋 革命につきものの反革命を抑えるという常識的かつ当然の理由p10 内容よりも形式を重んずるようになっては、革命はもはや革命たりえないp54 (アルジェの演説)独立は、一国民に対する帝国主義的な経済支配が絶たれたときに、達成されるのだp301 チェにとっての社会主義とは、かれの言葉をそのまま使えば、「人間による人間の収奪の根絶」であったp309
年表p18-19にはゲバラとフレディ前村ウルタードの略歴が記載され、フレディの写真が掲載されているのは貴重。 ジャーナリスト伊高浩昭の「映画エルネストの時代背景p16-17」が優れており、ゲバラの生涯とアメリカの政治についてまとめられている。以下はその抜粋。
ゲバラが学んだのは、「連帯とは余分な物を他者に恵むことではなく、なけなしの物を他者とわかちあうこと」という真理だった。p16 (キューバ革命の初戦でゲバラは医療箱か弾薬箱か、どちらかを捨てなければならなかった)「私は銃と弾薬箱を手に走った。この時、医師から革命家に変身した。」p17 ジョンソンのアメリカ政権は「ラテンアメリカで第二のキューバは許さない」という鉄則「ジョンソン教義」を打ち出し、ボリビア軍を指導して(ゲバラの)ゲリラ部隊を葬りさった。p17
「サライ美術館」拡大版では、2024年4-6月に奈良国立博物館で開催の生誕1250年記念特別展「空海 KUKAI 密教のルーツとマンダラの世界」を107-116ページの10ページで紹介。同展覧会は、写真撮影ができないので、国宝の「諸尊仏龕(ぶつがん)」(空海が中国より持ち帰った25体の仏像を刻む厨子)、「金剛密教法具」(空海が恵果から授けられたもの)や、五智如来坐像 5躯(安祥寺が京都国立博物館寄託)などの写真は貴重。
巻頭の「大人が行きたい動物園と水族館」では、神戸どうぶつ王国、海遊館、など数ページを割いて紹介しているものから、盛岡市動物公園ZOOMOや天王寺動物園のように1/4ページで紹介されているものまで、複数の園の魅力を掲載。
雪舟をカバーする17ページのうち11ページが「慧可断臂図」の解説で、とくに達磨と慧可の顔を1ページずつ原寸比較したp30-31は見所。しかし、達磨の顔は、ほぼ同じサイズのものがp25と表紙にあり、少ないページの冊子に3ページにわたり同じ写真が同サイズで掲載されており紙面の無駄である。折込2ページに国宝全作品を掲載しているのが重宝(ただし、「天橋立図」で、「智恩寺」を「知恩寺」と誤記p21)。ユニークなのは、2017年に再発見された雪舟真筆の水墨画「倣夏珪山水図」の記事。
なお、本書は、2024年に京都国立博物館で、雪舟の国宝全6件を展示した特別展「雪舟伝説」を見る機会があり、その折に博物館のギフトショップで本書を購入。「ニッポンの国宝100」シリーズは絶版であるが、京都国立博物館のギフトショップでは本書は入手可能であった。雪舟の入門書としては、「もっと知りたい 雪舟」がおススメ。
「ニッポンの国宝100」は、全40ページのうちほぼ半分の17ページが雪舟。このうち11ページが「慧可断臂図」の解説で、とくに達磨と慧可の顔を1ページづつ原寸比較したp30-31は見所。しかし、達磨の顔は、ほぼ同じサイズのものがp25と表紙にあり、少ないページの冊子に3ページにわたり同じ写真が同サイズで掲載されており紙面の無駄である。折込2ページに国宝全作品を掲載しているのが重宝(ただし、「天橋立図」で、「智恩寺」を「知恩寺」と誤記p21)。
「ニッポンの国宝100」で、ユニークなのは、2017年に再発見された雪舟真筆の水墨画「倣夏珪山水図」の記事。なお、「ニッポンの国宝100」シリーズは絶版であるが、京都国立博物館のギフトショップでは本書は入手可能であった。
宵待草さん。この本には、『東京都庭園美術館』の紹介も掲載されておりました。同美術館は、内部公開の時期が決まっており、しかも予約制とのことを美術館のホームページで知りました。『箱根ラリック美術館』では、美術館の図録を購入するか、この本を購入するか迷いましたが、ガラス作品に関しては知識がありませんでしたので、入門書として購入したら正解でした。
追伸 詳しくご説明下さり、有り難うございます!🙋 6月1日から東京都庭園美術館に於いて、私がデザイナーとして敬愛する竹久夢二の、展覧会『生誕140年YUMEJI展』が、開催予定で楽しみにして居ます!✨ おやすみなさい!🌃 宵待草
本作は30分ほどで読了できる短編であるが、太宰のネガティブな半生を、太宰自らが語ったものとして貴重。自分自身についてはポジティブなことはほとんど書いていないのであるが、最終盤に、「人間のプライドの窮極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか。」としており、この小説で苦しんだ事のみをまとめているのも、この最後の一言のためと言える。
本小説には、人物名は書かれておらず、仮名の人物の同定も楽しみのひとつである。太宰と故郷にいる時からの付き合いの芸妓「H」は小山 初代、鎌倉で太宰と心中してひとり死亡した「銀座裏のバアの女」は田部シメ子、小石川の大先輩Sさんは佐藤春夫。結婚を世話した先輩は井伏鱒二。
以下は抜粋 社会を治す医者になりたいp30 私は解放者じゃない。解放者なんてものは存在しない。人は皆、自分自身の解放者なんだp67 国家や仲間に尽くし労働を喜びと感じるような…そんな「新しい人間」を作りたいp112
宵待草さん。本書は、展覧会の公式図録ではないので、おそらく展覧会会場では売られていないと思います。一方、東京国立博物館の常設のミュージアムショップのほうには、「ニッポンの国宝」シリーズのバックナンバーが販売されているかもしれません。このシリーズは、既に絶版になっており、古書で購入すると高額です。一方、国立博物館の在庫があれば、原価で購入できるのでおススメです。
本書には、iZooにいる爬虫類のほかに、KawaZoo(カワズー)で展示されているカエルも掲載されている。ひとつ苦言を呈せば、KawaZooはiZooから車で15分の距離にあり、私が訪問した際には、チケット売り場では、両者の共通券が中心として販売されており、KawaZooが隣接されていないことを知らずに、高額の共通券を買ってしまった。チケット売り場では、二つの動物園が、遠方にあることを来園者に告げるべきである。
また、本書もiZooとKawaZooの動物を一緒に掲載するのは不適当で、それぞれのガイドブックを出版したほうが読者のニーズに応えるものとなる(基本的にカエルが好きな人と、それ以外の爬虫類が好きな人は異なるし、両方の動物園を来園する人は少ないと思われるため)。
また本作で、頼家のセリフに「叔父の蒲殿は罪のうして、この修禅寺の土となられた」とある「蒲殿」は、源範頼(のりより)のことで、修善寺宝物館には頼家と範頼の肖像画が展示されている。 本作では、頼家が夜討ちをかけられる時に、修善寺の鐘が打ち鳴らされるが、現在の鐘は大正四年に新調された梵鐘。鐘楼は巨大な石組みが印象的である。
Amazonのレビューは2009年くらいから投稿しております。本の長めの感想は、アマゾンの「荒野の狼」の上記URLをご参照ください。本職は医学部で微生物学・免疫学・神経難病などの教育・研究をしております。現在は大阪在住ですが、アメリカで21年間医学教育・研究をしておりました。職場のURLは以下です。
https://www.med.kindai.ac.jp/microbio/
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宵待草さん。この本には、『東京都庭園美術館』の紹介も掲載されておりました。同美術館は、内部公開の時期が決まっており、しかも予約制とのことを美術館のホームページで知りました。『箱根ラリック美術館』では、美術館の図録を購入するか、この本を購入するか迷いましたが、ガラス作品に関しては知識がありませんでしたので、入門書として購入したら正解でした。
追伸 詳しくご説明下さり、有り難うございます!🙋 6月1日から東京都庭園美術館に於いて、私がデザイナーとして敬愛する竹久夢二の、展覧会『生誕140年YUMEJI展』が、開催予定で楽しみにして居ます!✨ おやすみなさい!🌃 宵待草