今日たまたまこの映画を観ました。映画は最初の一年だけでしたが、残りの日々やその後のことも知りたくなりました。あと映画だと四兄弟でしたが、一番年下の子も映画では一応がんばってたと思うんですけど、本だとあまりフォーカスされていないみたいですね。あとこの場をお借りして、よいお年をお迎えください!
Mymbleさん、一番年下の子のアーロンは当時13歳くらいの少年で、2冊ともチョイ役で出てきます。戦後、証言者の一人としては重要な人物だったようです。内容をかなり忘れているので、映画を再度観てみたいと思います。こちらこそお世話になりました。良いお年をお迎えください。
⇒彼らの性格的な端緒や残虐な行為の陰の部分も記録をもとに書き留めている。決して聖人君子や英雄ではなく、一人の人間としての正義感をしっかりと描いているところに著者の誠実性を感じる。戦後にこの救出劇の全貌が明らかになり、第二のシンドラーと喧伝されたことは本書によるところが大きい。数年前に史実をもとに映画化された『ディファイアンス』を観たが、内容がかなり歪曲されている印象があったので、ネハマ・テックの同名の原作本も併せて読みつつ、再度視聴してみたくなった。
⇒っているが、司法解剖されたのはわずか3人。残りは病死で処理されている。これでは遺族は泣き寝入りせざるを得ない。裁判の行方を左右する以上、法医学的見地による客観的証拠を揃えるのは不可欠である。欧米のようなコロナー(検視官)制度の導入が必要ではないだろうか。また、単身老人世帯の増加と比例した孤独死、コロナ感染症による在宅死を死因究明制度の遅れという理由でうやむやにしてはならない。本書は臨床医療大国の我が国にあって、大幅に遅れている法医学現場の闇を暴き問題提起している。一刻も早い体制の構築を望みたい。
⇒東北地方に伝わる「オシラ様遊ばせ」というイタコによって行われる神事についても紹介されているが、恐山=イタコの口寄せというだけの認識から、占いやお払いといった民間に根付いたイタコの仕事に関しても知ることができたのは収穫。数年前に恐山を訪ねたが、その荒涼とした風景にたじろぎ、言葉を失ったことを覚えている。18歳でイタコの世界に飛び込んだ著者は、まさしく“選ばれた人”に違いない。
⇒トップクライマーだった著者が山の世界から離れてしまったのは残念だが、過酷なビバークでみた生と死の分岐点で実感した命の価値観は、シリアの砂漠から地平線を越え、まだ見ぬ未踏の世界に続いていくと思いたい。
ぽこさん、収容所の厨房で働いているときに、屋外の作業や休憩時に森で頻繁に会っています。彼女は近くの軍需工場で働く女学生です。この辺りの記述があいまいなのですが、監視の目を盗めば収容所から自由に出入りできるように思えます。また、彼女から公式に?面会もできたようです。
⇒北斎最晩年の作といわれる『富士越龍』と『菊』を観たが、本書を開くまで応為作の可能性が示唆されていることを露ほど知らなかった。今後の新たな発見と研究に期待したいところだ。本書を研究書ではなく応為ブームに乗った伝記として読んだが、作品のカラー図番が少ないのは残念。せめて代表作の『三曲合奏図』は掲載して欲しかった。北斎と応為のタッチの違いは、文字ではなかなか伝わらない。せっかくの意欲的な検証を、生かさないのはもったいない。
早期リタイアし、念願の晴読曇読雨読パラダイスに突入。
旅に生き、好きな本を、好きなときに、好きなだけ読む暮らしをさせてもらっています。
飛ばし読み、流し読み、斜め読みは性に合わないので、本は一字一句最後まで読み切るタイプです。
なので、駄本に気づいて後悔することしきり。
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