テントを背負って熊野古道中辺路を歩いてきました。普段なら紙一枚の重さまで気にして軽量化を図るのに、今回は650頁の分厚い文庫本をお供に。寝袋にくるまってヘッドランプの灯りを頼りに、深々と更けていく夜を忘れて、ガルシア=マルケス『百年の孤独』を読み切ることができたことが嬉しかったです。
⇒模範的な家族関係を美徳としてきた悪しき習慣といえるのかもしれない。超老齢化社会を迎えている今、社会保障制度の充実による生活保障は期待したいが、子に頼らない老後の準備と選択もまた、親としての務めだろうか。子は親を捨てる。親は子を捨てる…どこかで気持ちがつながっていれば、そんな世の中も悪くはない。ついでに、本書がノンフィクションだと分かっていても、ずっと昔に読んだ下田治美著『愛を乞うひと』とダブってしまうのが辛かった。
早期リタイアし、念願の晴読曇読雨読パラダイスに突入。
旅に生き、好きな本を、好きなときに、好きなだけ読む暮らしをさせてもらっています。
飛ばし読み、流し読み、斜め読みは性に合わないので、本は一字一句最後まで読み切るタイプです。
なので、駄本に気づいて後悔することしきり。
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