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2023年5月の読書メーターまとめ

つちのこ
読んだ本
5
読んだページ
1735ページ
感想・レビュー
5
ナイス
286ナイス

2023年5月に読んだ本
5

2023年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

つちのこ
ややもすると、今自分が住んでいる郊外の分譲団地が将来限界ニュータウン化するのではないかという、一抹の不安をもって読んだ。本書では千葉県東北部を中心に、地価狂乱のバブル期に投資目的により乱開発された限界分譲地の現状とこれからの展望についてルポしている。おそらく全国にはこうした事例は溢れかえっており、少なからずベッドタウンといわれる郊外の大規模団地にもその片鱗がある。住民の高齢化と児童数の減少はもとより、空き家の増加、交通インフラの低下はどこでも抱えている問題だ。全国的な視点で捉えてもらうと更に良かった。
が「ナイス!」と言っています。

2023年5月の感想・レビュー一覧
5

つちのこ
わたくし事だが、今週から四国歩き遍路に出発する。今年3月から始めた区切り打ちの3回目で、今回は愛媛県の44番大宝寺からのスタートとなる。2週間後の結願を目指す予定だが、この本を読んで最後まで読まなきゃよかったと後悔している。前回中断した43番までのくだりで止めて、帰還してから最後までを読むべきだったと。それほど、88番大窪寺で結願を果たす著者の描写が感動的なのだ。果たして自分も、同じような感動を味わうことができるのだろうか。その瞬間はいかがなものか。元新聞記者だけあって文章も簡潔で読みやすい。⇒
niki
2023/05/15 14:39

高知に住んでいた頃、お遍路さんと挨拶を交わしたことが何度もあります。 どうかご無事で。ご健闘下さい!

つちのこ
2023/05/15 15:23

nikiさん、ありがとうございます!四国の人たちは皆さん温かいですね。これまでのお遍路で、何度も声をかけられたり、お接待を受けて嬉しかったです。頑張って歩いてきますね。

が「ナイス!」と言っています。
つちのこ
戦争犯罪を隠ぺいするナチスが取ったやぶれかぶれの策ともいえる死の行進と、そこからの逃亡劇を詳細に記録しているドキュメンタリー。驚きなのは主人公の9人が、ナチスに対抗したヨーロッパ各国のレジスタンスの女性だということ。ホロコーストについては、被収容者のユダヤ人側、加害者のナチス側からの手記や証言は数多あるが、この設定は貴重ではないだろうか。解放後のパリでドイツ兵に加担したとして丸刈りにされた女性たちや、その子供たちの「ボッシュの子」についても触れており、これまで読んできた関係書が一本の線に繋がったと思う。
つちのこ
2023/05/12 20:50

たまきらさん、ありがとうございます!検索したらヒットしました。手に入るかどうか分かりませんが、ぜひ読んでみたいと思います!

たまきら
2023/05/12 21:21

気になっているんですが、まだ手を付けていません~。感想楽しみに待っています♡

が「ナイス!」と言っています。
つちのこ
1960~2010年代までのそれぞれの時代背景をもとに、大海原に大量に散っている文学作品群を、系統分類化し整理した深い洞察力に驚く。圧倒的な分量を読み込んだとも思えるが、一方で私小説を周回遅れのタワケ自慢、貧乏自慢と執拗にこき下ろすことに、ある種の悪意も感じた。タワケとは、今は死語となった名古屋弁。この方言を使うことが、すでに周回遅れ、時代遅れである。ともあれ、誰もが分かっていないノンフィクションと小説の違いや純文学とエンタメの違い、その中間の位置づけを、私見なれど分かりやすく解説した努力も買いたい。⇒
つちのこ
2023/05/06 16:42

⇒索引に作家名のみ羅列されているが、できれば取り上げた作品名があれば、ブックガイドとしてもより利用価値が上がると思う。ただし、本書に登場した作品の感想はあくまで著者の主観。それを頭から信じるのも読者次第か。

が「ナイス!」と言っています。
つちのこ
ややもすると、今自分が住んでいる郊外の分譲団地が将来限界ニュータウン化するのではないかという、一抹の不安をもって読んだ。本書では千葉県東北部を中心に、地価狂乱のバブル期に投資目的により乱開発された限界分譲地の現状とこれからの展望についてルポしている。おそらく全国にはこうした事例は溢れかえっており、少なからずベッドタウンといわれる郊外の大規模団地にもその片鱗がある。住民の高齢化と児童数の減少はもとより、空き家の増加、交通インフラの低下はどこでも抱えている問題だ。全国的な視点で捉えてもらうと更に良かった。
が「ナイス!」と言っています。
つちのこ
遺作となった長編を慈しむように読んだ。デビュー以来ずっと読み続けてきたファンとして、〈未完〉の二文字が哀しい。作品をもう読むことができない寂しさは、私にとって、池波正太郎の『鬼平犯科帳24誘拐』の〈著者死去により絶筆〉以来。自身を投影した北町貫多の性格破綻ぶりは、齢40にしても炸裂。師と仰ぐ藤澤清造への一途な思いとのギャップは首尾一貫しブレていない。これまでの既作の中に藤澤清造を織り込んできた意味が本作で痛いほど伝わったと思う。芥川賞が見えてきた物語の続きが読みたかったが、それも叶わぬ。罪な作家である。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/05/03(1455日経過)
記録初日
1986/01/19(13978日経過)
読んだ本
3101冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
956897ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
2932件(投稿率94.6%)
本棚
28棚
性別
現住所
岐阜県
自己紹介

早期リタイアし、念願の晴読曇読雨読パラダイスに突入。
旅に生き、好きな本を、好きなときに、好きなだけ読む暮らしをさせてもらっています。
飛ばし読み、流し読み、斜め読みは性に合わないので、本は一字一句最後まで読み切るタイプです。
なので、駄本に気づいて後悔することしきり。

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