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2024年3月の読書メーターまとめ

saga
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感想・レビュー
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ナイス
1233ナイス

2024年3月に読んだ本
17

2024年3月のお気に入り登録
2

  • ユニラン
  • Chikara  Tonaki

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ユニラン
  • Chikara  Tonaki

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

saga
下巻が出るということを聞き及び、遅ればせながら上巻を読む。大坂五鈴屋を出奔した惣次が、江戸でいかに本両替商になったかを明かす第一話。第二、三話は奉公人の出会いと別れを描く。支配人・佐助の遅いながらも良縁。小頭役・お竹の大坂には戻越しらない決意。丁稚・大七の医師への転身と店主・幸の理解にほろり。最後の第四話は店主・幸と賢輔との越し方に端を発する愛情と、その行く末につながる結末に相成った。どの話も人情味あふれるもので、目頭が熱くなることしばしばであった。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

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2月は意識的にノンフィクション系読書月間にしてみましたが、下旬は読了数が伸び悩み、月10冊の目標が達成できませんでした。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2653ページ ナイス数:940ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/114756/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
17

saga
人撃ちのために心身耗弱となった玄蔵は青梅で転地療養。そこは女忍・千代の故郷でもあった。一方、定町廻方同心・本多にも転機が。旗本・鳥居が直属上司である南町奉行になってしまった。だが、それが本多を事件の核心に迫らせる皮肉なことに。本多が直接に玄蔵を助けるという筋書きを想像していたのだが、各々が落とし前をつける結末。妻子も無事だったのは大団円だが、ややご都合主義的かも。3巻完結なら、それもまた良し……かな。
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総髪だった玄蔵が、狙撃任務のために髷を結い、色黒を隠す化粧までしなくてはならない。今度は江戸市中で登城途中の旗本を狙うのだ。多羅尾とは生理的に相容れず、妻子のために従わざるを得ない。この任務を無事に終えても玄蔵と妻子は口封じされてしまうかもしれないのに……。南町奉行所同心・本多は狙撃犯の絞り込みにまで迫った。果たして正義はどちらにあるのか? まあ、公儀目付・鳥居が善人とは思えないので、これからの展開と、狙撃を成功させた玄蔵の心身の変化が気になるところ。
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漱石『坊ちゃん』にインスパイアされた作品だった。それも地味なキャラクター・うらなり君目線の物語なのが面白い。表面上はうだつの上がらない彼だが、坊ちゃん先生に「五分刈り」というあだ名を奉り、心中では様々な異論反論を持ちつつ生きている。それが人というものの姿に思える。明治~大正~昭和初期まで、うらなり君が生きた軌跡を描くことで、それぞれが人生の主人公たり得ることを認識させてくれた小説だった。
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近畿・北国で一向宗を敵に回した信長。秀吉麾下となった遠藤改め大石与一郎は、越前の動向を探る間者として敦賀へ戻る。しかし、浅井家再興と信長への復讐のため、於弦に夫婦約束の反故を告げたことから大変なことに……。同時に、時代は越前一向一揆から長島征伐へと動いていく。若き日の藤堂高虎、石田三成も登場する小憎らしい演出。そして、越前から主従関係となった大和田左門は、果たして敵か味方か? そんな心配をはらみながら読了。
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著者の作品は『官僚たちの夏』以来2冊目。題名にある羽柴秀吉と村上海賊の総大将・武吉が直接会うのはかなり終盤だ。まず海賊の厳しい掟の場面。そして戦国~織豊~江戸という激動の時代を通して、武吉の波乱の人生が描かれる。現代人の目からは「負け組」に映るだろう。海賊の矜持から瀬戸内が権力者の「池」に成り果てるのを恐れはするが、だからと言って権力者に媚びず、義と誠の精神をもって毛利、小早川に与した武吉。結果論としてその選択は失敗だったが、日本人の好む生き方であった。
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初出は2007年、ミリさん30代の頃。私は67年生まれなので、ミリさんとほぼ同年代であるため、本書に出てくる食べ物のほとんどが自分事のように理解できる。ただし、自分にはあまり「最初の、ひとくち」の思い出がない。ひとくち体験の王道は近所の駄菓子屋だった。あんこ玉、コーラ飴、もんち焼きなどは思い出深い。男子の思い出なんてそんなものかも……。その駄菓子屋もどんどんなくなりつつある。
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新たな心得シリーズは、姉川の戦い後、敗軍の将・浅井長政の家臣、遠藤与一郎と郎党・弁造が主役という、最初からハラハラさせる設定。与一郎らが、小谷城から長政の長男・万福丸を一時は敦賀に落ち延びさせたが、於市の方の手紙が要因で織田方へ投降。万福丸は獄門首になり果ててしまう。そこから与一郎の復讐が始まる。織田方の足軽となり、万福丸の首を刎ねた安達佐兵衛は仕留めたが……。羽柴秀吉が終盤与一郎の前に現れ、復讐は意外な方向に向かいそう。戦国時代も面白いな~
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【再読】無人島始末記である。動物王国開国前夜、動物たちの動向と併せて、島の対岸・霧多布の住民との交流も描かれた。ヒグマのどんべえも「一年」に、詩として表現されている。第5ムツゴロウ丸は生活物資を島に運ぶため、氷に閉ざされた海峡を傷だらけになりながら往復。ムツさん兄弟が人間砕氷機になる話は、よく生きていたな~と思う。動物が多くなり、嶮暮帰島での一年が終わった。いよいよ動物王国始動なのである。
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【再読】小さい頃のどんべえは本当にぬいぐるみのように愛らしい姿だ。でも『どんべえ物語』を読むと、最初の頃のほうが生傷が絶えなかった。ムツゴロウさんの情熱的しつけが功を奏し、成長するにつれてムツさん一家を労わるように力を加減できるようになったのには感動した。まあp.211「おれに命の危険を感じさせたのは、たったの三回」あったのだから、命がけの共同生活ではあったのだ。最後の写真はどんべえの背に乗ったムツゴロウさん。その後のことを想えば感慨深い写真だった。
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以下はこの小説の感想で、史実ではないという前置きが必要だろう。本能寺の変後にいち早く天下人に手が届いたように見えた秀吉も、軍師・官兵衛がいなければ踏ん切りがつかなかった。家康が暗愚な織田信雄に与したのは秀吉が嫌いだったから(笑)。この物語は、そんな二人の独白によって構成される。信雄の独りよがりの無条件降伏は、危機的な兵站の家康軍を結果的に救うことになった。石川数正の出奔も、敵(秀吉)・味方(家康)双方を欺き、ただただ秀吉が徳川家を滅亡させない未来を信じた末の行動に思えた。面白い歴史の見方だな~
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下巻が出るということを聞き及び、遅ればせながら上巻を読む。大坂五鈴屋を出奔した惣次が、江戸でいかに本両替商になったかを明かす第一話。第二、三話は奉公人の出会いと別れを描く。支配人・佐助の遅いながらも良縁。小頭役・お竹の大坂には戻越しらない決意。丁稚・大七の医師への転身と店主・幸の理解にほろり。最後の第四話は店主・幸と賢輔との越し方に端を発する愛情と、その行く末につながる結末に相成った。どの話も人情味あふれるもので、目頭が熱くなることしばしばであった。
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【再読】同時に文春文庫『ムツゴロウの無人島記』を読み進めたが、本書を読むと生活の大半がヒグマのどんべえとだけのように思えてしまう。出版社が違うための「棲み分け」か? ヒグマを保護し繁殖に成功したアイヌの子孫からどんべえをもらい受け、強烈な野生に体当たりでの共同生活だからこそ、本書ではどんべえとの激闘の描写に焦点を当て、それが奏功しているのかも知れない。奥付は昭和51年初版だが、親本は昭和47年に刊行されている。どんべえが不慮の事故で死んでしまった後の文庫化。著者の悲痛があとがきからひしひしと伝わってくる。
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【再読】『無人島記』の副読本として同時進行で読む。無人島で動物を世話しながら、著者は文章とイラストで、弟・ヒゲさんは写真で記録を続けた成果品だ。特に、写真はその瞬間を切り取るもので、作業を同時に行うことが困難な記録方法である。百聞は一見に如かずのとおり、嶮暮帰島での生活と動物たちの表情が見えて、とても良い。
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【再読】著者が横浜から北海道に動物と暮らす地を探し、浜中町の無人島に居を定め、地元民からの心無い仕打ちを受けてもめげずにヒトとイヌ、ネコ、ウマ、タヌキ、ヒグマ、カラスとの生活が始まった。この文春のシリーズは、角川『どんべえ物語』で書かれたヒグマとの冒険的・実験的生活以外の部分を作品にした感があり、悲壮感を前面に出さず、牧歌的な雰囲気を伝えようとしているようだ。島の周囲の豊富な海の幸が羨ましいとも思った。鉛色の海面に飛ぶウサギ(荒れた海の波頭)は、太平洋に面した街に住む自分にも判る。
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50代になり一児の父となった著者。そんなお年頃の著者の体験型レポート(あとがきのチンピラ脅迫未遂も含む)は鬼気迫るものがある。また「ぼくは弁当が嫌いだ」に代表される著者の主張エッセイもちらほら混じっていて楽しい。着眼点が良く、文章もおもしろい著者の本が、なかなか新刊では入手できないことがもどかしい。
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漫画の符丁を解説する絵として鳥獣人物戯画を下絵とし、それをここまで躍動感とユーモアに富んだ作品に仕上げるこうのさんには脱帽である。中でも主役のウサギのみみや、カエルのあおい、サルのきい子にちょっとした小物(耳のリボン、学生帽、スカート)を描き加えるだけでキャラクターを成立させている。もちろん、漫符の解説も判りやすいし、意識せずに(各漫符を)そういう風に読んでいたことへの気付きにもなった。
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saga
第1章は社会的共通資本の総論。経済学の講義のようでとても難解。第2章以降は、農業・都市・教育・医療・金融・地球環境と、個別具体的な各論で、こちらは判りやすかった。農業基本法が、個別農家と一工業事業所とを同列に位置づけていることへの問題提起をしているが、まったくそのとおり。「輝ける都市」の人間を無視した都市構想の問題も然り。地球環境での炭素税の考え方を発展させて、国連単位で炭素量に応じた基金への拠出+森林面積に応じた基金からの交付金という制度があれば、発展途上国の森林保護の動機づけにならないだろうか?
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/06/09(4705日経過)
記録初日
2002/03/10(8083日経過)
読んだ本
2701冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
739133ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
2482件(投稿率91.9%)
本棚
85棚
性別
年齢
57歳
血液型
AB型
職業
事務系
現住所
千葉県
自己紹介

小学生の頃に、学校の図書室から借りた夏目漱石『坊ちゃん』に魅了され、『吾輩は猫である』で挫折。小~中学までは、ろくに読書もしない『普通』の子。

読書を趣味と言えるようになったのは高校生の頃。筒井康隆にはまり、その流れで阿刀田高、星新一などを読む。

基本は、お気に入り作家の作品をコンプリートすることと、雑学系・知らない世界系のノンフィクションを乱読。

読了した書籍の中に引用された作品を読むことで、レパートリーの枝葉を広げていきたい。


漫画も好き! 最初に買った単行本は『マカロニほうれん荘』。最近はアニメから入ることが多い。他のユーザーさんのように、漫画だけ別IDにしようかと検討したが、漫画も読書と割り切って登録していこうと思う。感動する漫画もあるし……っていい訳か?!

2014/6/19追記
いつもナイスをくださる皆さんに感謝です。
自分が読んでいない本の感想にはなかなかナイスが押せずにいます。どうかご容赦ください。

2015/3/9追記
読了日不明の感想を入れるべく努力中(最新の読了日を入力)。目指せ感想投稿率100%!

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