読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

saga
読んだ本
11
読んだページ
3249ページ
感想・レビュー
11
ナイス
664ナイス

2024年10月に読んだ本
11

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

saga
著者の小説を初めて読んだ。しかも本作がデビュー作とは驚きだ。香港で金融コンサルまがいの小商いをする主人公・秋生が巻き込まれた50億円行方不明事件。警察も国税庁も出てはこないが、日本のヤクザ、香港の裏社会、そして麗子に翻弄される秋生を通して、オフショア銀行を利用した資金洗浄のノウハウが描かれている。もちろん、本書を真似て行う行為は日本では違法であり、21世紀現在はもっと法規制が厳しくなっているはず。それは解説が元国税局職員であることからもうかがえる。しかし、解説者をもうならせる内容に満足な一冊だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

saga

昨夜、日付が替わる前に読了した本を併せて12冊は、まずまず読めた。FIRE本を読んで思ったのは、こと本に関しては積読と読みたい本だけで数年は暮らしていけるな~ということ。アホやな~と思っている月初めです。2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3368ページ ナイス数:688ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/114756/summary/monthly/2024/9

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
11

saga
進化的合理性ではなく論理的合理性を目指せば「幸せ」になれる? という問いから本書は書き起こされた。いつも驚くのは、引用書籍に見られる著者の博識だ。あとがきでは「日本人は合理性を憎んでいる」らしい。私の職場で感じることは、もう少し合理的に働けないのかな~ということ。しかし、最近では不合理、無駄があっても良いかと思っているところで本書に出会ってしまった。もう一度、論理的合理性を目指してみようと思う。p.249の『大事なのは「若くして成功する」ことではなく、「人生の最後に成功する」こと』という一文が心に残った。
が「ナイス!」と言っています。
saga
コンサルティングの方法を「ひと言」に集約し、場面別に解説していく本書。クライアント企業に委託され、様々な場面を経験したコンサルタントだから書ける内容だろう。クライアント側の立場で読んだわけだが、本書に例示された一言を利用・応用することで、社内の会議を円滑に、意義あるものにできそうだ。ただし、そのためには場数が必要ではある。そして、その会議は「会して議せず、議して決せず、決して行わず」ではダメなのだ。
HMax
2024/10/30 12:23

うちの会社には、安物のコンサルタントや評論家(のような人)が跋扈して困ってます。

saga
2024/10/30 12:47

HMaxさん 確かにコンサルはピンキリですね。本書の著者のように物言うコンサルはまれなのでしょうか(^^;

が「ナイス!」と言っています。
saga
【古書】お金の新たな局面を解説するために、資本主義の歴史から説き起こす本書。冒頭でビットコインやブロックチェーンの話題を振っているが、それらについては殆ど触れられない。キャッチーな書名……それは新たな経済論を読ませたい著者と出版社の思惑だ。ICTが既存の経済圏や国家という枠組みを変えるかも知れないというのはあり得ることだ。価値主義が標準になるのか? ベーシックインカムが実現するのか? 不確定要素が多いが、多様な価値観に基づく多様な経済圏ができるといいな。
が「ナイス!」と言っています。
saga
【再読】2009年刊行のムック本。翌年にW杯南ア大会を控えてはいたが、今一つ盛り上がりに欠けていた記憶がある。本書のコンセプトは深夜ラジオのノリ。野人岡野、セルジオ越後、チョン・テセ、釜本邦茂、そして野球界の江本孟紀とも対談するというバラエティーは当時としては豪華だ。各国代表監督のデータも面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
saga
奥付は2006年初版。しかし、著者の考えは色褪せない。20世紀の価値観は大量生産、大量廃棄と看破し、農業は大規模化ではなく、ミツバチのコロニーのような小規模の専業農家が多数であるべきという考えは新鮮だ。そうなれば地産地消が強力に進むし、食糧自給率向上につながると思う。2024年現在、世の動きは逆行しているが……。著者は市場やスーパーに並ぶ農産物の形・大きさが揃っていることに恐怖を感じると言う。外観偏重、味は二の次なのだ。ブドウ栽培を経済学の視点で語られる部分も面白かった。葡萄園スギヤマは2016年に閉園。
が「ナイス!」と言っています。
saga
カルト宗教団体に入信し、教祖の子を孕まされることになってしまった娘を救い出すため、シングルマザーの好美が奮闘する。保険外交員としての営業力、人間関係をいかんなく発揮し、物理学者、心理学者、そしてマジシャンを巻き込んで教団の闇を暴く。やや強引な展開だが、聖母大典という好美の娘の危機を、一大マジック(暴露)ショーに変えてしまうエンタメ性は、まずまずの仕上がり。「親子の縁を切る」教義そのものを否定しない話も意義深い。この世にはカルト宗教が付け入る様々な悩みがあるのだ。
Kazuhiro Okamoto
2024/10/22 20:38

おもしろそうですね。読んでみます🙂

saga
2024/10/22 21:32

Kazuhiro Okamotoさん ありがとうございます。著者の作品の中では”そこそこ”の面白さでした。カルトに取り込まれてしまう人を読ませる部分は切ないです。

が「ナイス!」と言っています。
saga
信長の安土城を秀吉が縄張りしたとする設定は、当時の武将の常識から外れた築城構想と相まって大胆! 読者は、太田牛一の案内により築城中の景色を見た与一郎の視点で安土城を楽しめる。石山(天王寺)合戦では、信長から「毒矢」の綽名を付けられ不本意な与一郎(笑)。旧主・浅井への忠義と、信長警護という相反する心に揺れる彼。突然現れて家臣になった於弦も気がかり……とバタバタだ。そして、クライマックスの第一次木津川口海戦は息をもつかせぬ攻防を堪能した。長浜城での愛馬・雪風との再会も感動だ。
が「ナイス!」と言っています。
saga
著者の小説2冊目。『マネーロンダリング』の金融小説から一歩進んで、北朝鮮を黒幕に据えた情報小説に進化していた。裏の金融ブローカー・古波蔵が、租税回避地シンガポールで起きた事件を中心に、銀行、政治家、ヤクザ……裏社会で暗躍する人間たちが絡んだ、命懸けの真相究明。ロマンス多めの筆致は、どこか007を思わせる。最後の柳と古波藏との対決は息詰まるものを感じた。
が「ナイス!」と言っています。
saga
22歳でFIREを目指す新人がどれだけいる? 夢と希望をもって就職し、人によっては会社のトップを目指す。キャリアアップで年収増が実現できれば、離職という選択肢はないと思う。米国版FIRE本を読了後、日本版を読む必要性を感じた。徹底的な節約と年収アップ。iDeCoとNISA(本書では旧NISAによる説明)による資産形成の二つについては、50代後半の自分には蚊帳の外感が否めない。日本の公的社会保障制度の解説を読むと、少なくとも基礎年金の支給に必要な加入期間はリタイアしない雌伏の期間なのではないかと思った。
が「ナイス!」と言っています。
saga
著者の小説を初めて読んだ。しかも本作がデビュー作とは驚きだ。香港で金融コンサルまがいの小商いをする主人公・秋生が巻き込まれた50億円行方不明事件。警察も国税庁も出てはこないが、日本のヤクザ、香港の裏社会、そして麗子に翻弄される秋生を通して、オフショア銀行を利用した資金洗浄のノウハウが描かれている。もちろん、本書を真似て行う行為は日本では違法であり、21世紀現在はもっと法規制が厳しくなっているはず。それは解説が元国税局職員であることからもうかがえる。しかし、解説者をもうならせる内容に満足な一冊だった。
が「ナイス!」と言っています。
saga
酒井順子さんの中年女性ぶっちゃけエッセイを同時に読んでいたため、本作主人公ホリガイ女史の独白が、エッセイと本作との境界を曖昧にして面白かった。著者のデビュー作にして太宰治賞を受賞した作品は、京都在住の不思議な性格の大学4回生女子を取り巻く人間模様が淡々と綴られる。幼少時代のトラウマ、好きな男子の自死、処女喪失への憧憬、児童福祉司を目指す動機が輻輳する主人公。イノギさんの辛い過去と相まって、惹かれあう二人。静かに、しかし大きくうねる波のように進む物語を堪能した。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/06/09(4920日経過)
記録初日
2002/03/10(8298日経過)
読んだ本
2765冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
757580ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
2562件(投稿率92.7%)
本棚
86棚
性別
年齢
57歳
血液型
AB型
職業
事務系
現住所
千葉県
自己紹介

小学生の頃に、学校の図書室から借りた夏目漱石『坊ちゃん』に魅了され、『吾輩は猫である』で挫折。小~中学までは、ろくに読書もしない『普通』の子。

読書を趣味と言えるようになったのは高校生の頃。筒井康隆にはまり、その流れで阿刀田高、星新一などを読む。

基本は、お気に入り作家の作品をコンプリートすることと、雑学系・知らない世界系のノンフィクションを乱読。

読了した書籍の中に引用された作品を読むことで、レパートリーの枝葉を広げていきたい。


漫画も好き! 最初に買った単行本は『マカロニほうれん荘』。最近はアニメから入ることが多い。他のユーザーさんのように、漫画だけ別IDにしようかと検討したが、漫画も読書と割り切って登録していこうと思う。感動する漫画もあるし……っていい訳か?!

2014/6/19追記
いつもナイスをくださる皆さんに感謝です。
自分が読んでいない本の感想にはなかなかナイスが押せずにいます。どうかご容赦ください。

2015/3/9追記
読了日不明の感想を入れるべく努力中(最新の読了日を入力)。目指せ感想投稿率100%!

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう