『あらすじ検索禁止。先読み不可能！フランス発、衝撃のエンタメ小説。密かに進む異常事態を見抜けるか？世界の読書家を驚愕させた長編小説、待望の文庫化。フランスで110万部突破。』こんな帯が付いていては、読了後、私がここで何を書けるのか？何も書けない。そうではないか？ひとつ言えるのは、私の大好きな、都市伝説系YouTuber、Naokiman.ナオキマンを彷彿させる小説だった。あとがきの作者のコメントを読むと、作家とはある種、妄想からヒントを得、膨大な資料を集め、市井の人々の人生を構築する職業だと実感した。

『あらすじ検索禁止。先読み不可能！フランス発、衝撃のエンタメ小説。密かに進む異常事態を見抜けるか？世界の読書家を驚愕させた長編小説、待望の文庫化。フランスで110万部突破。』こんな帯が付いていては、読了後、私がここで何を書けるのか？何も書けない。そうではないか？ひとつ言えるのは、私の大好きな、都市伝説系YouTuber、Naokiman.ナオキマンを彷彿させる小説だった。あとがきの作者のコメントを読むと、作家とはある種、妄想からヒントを得、膨大な資料を集め、市井の人々の人生を構築する職業だと実感した。

かねてより、西洋文化に対する私の感想が薄っぺらいのは、「聖書とギリシャ神話」に対する理解が浅いからだとは重々承知しておりましたが、今回も露呈していまいました。苦行のような読書でした。しかし、最後、ファウストの魂を天使に横取りされるメフィストフェレスの滋味深いことよ。「奴ら、むこうを向いたな。後ろ姿も乙だて。餓鬼ども、なんともはや旨そうだわい」稲垣足穂は、『ファウスト』の中で、この文句が最も判ると、著書『臀見鬼人』（いさらみのおにびと）の中で述べております。哀れなメフィストフェレス、判官贔屓であります。