ネタバレ伊也と清四郎、初音と左近でくっついて収まるんだろうな、と思い、実際にそうなった。御前試合から始まり、伊也と清四郎の立ち合い、座敷牢に謹慎、清四郎が行う予定だった千射祈願が伊也に変更、入牢の身なのに湯治のため外出は許される、など、展開に強引さを感じてしまった。最終的に左近に傾いた初音だけど直前まで伊也と清四郎に妬んだ気持ちを持っていたし、伊也と清四郎も、まだ初音が清四郎の許嫁の段階でお互いの気持ちを口にして、信念とは自分勝手だなぁと思った。左近の口ずさむ催馬楽がよかった。あな尊・・

ネタバレ両思いなのに一緒になれない辛さ。最後の方で、遊が年老いた榎戸に言う「未だに夢を見続けているようだ」の言葉は切ない。榎戸が、遊が産んだ助三郎に、斉道の面影を見る姿もじんとくる。遊と斉道が出会う前の前半は、瀬田山をめぐる二藩の因縁、そのために遊が連れ去られてしまったこと、また遊を連れ去り育てたのは何者か？という謎解きの要素、また、江戸に出た遊の兄・助次郎が清水家の中間になり、榎戸や斉道と出会って成長していく成長物語のようで、これはこれでおもしろかった。

ネタバレ伊也と清四郎、初音と左近でくっついて収まるんだろうな、と思い、実際にそうなった。御前試合から始まり、伊也と清四郎の立ち合い、座敷牢に謹慎、清四郎が行う予定だった千射祈願が伊也に変更、入牢の身なのに湯治のため外出は許される、など、展開に強引さを感じてしまった。最終的に左近に傾いた初音だけど直前まで伊也と清四郎に妬んだ気持ちを持っていたし、伊也と清四郎も、まだ初音が清四郎の許嫁の段階でお互いの気持ちを口にして、信念とは自分勝手だなぁと思った。左近の口ずさむ催馬楽がよかった。あな尊・・

ネタバレ二編収録　櫻守：誰かに語りかけるような、独り言のような文章が、主人公の生き方や朴訥とした人柄、作品の世界と合っているな、と思った。ソメイヨシノだけではなく、各地の山桜を見てみたくなった。主人公の死後、家族や関わった人たちに、主人公の生き方の余韻みたいなものが伝わっている感じがよかった。凩：死に怯えていた主人公が、死に場所として堂を造ることにより安心を得て、生きる力がわいてくる。年老いて、自分の人生が終わりに向かっていると思った時、安心した死が安心した生になるのか・・、そんな風に思った。