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2025年1月の読書メーターまとめ

togeshita-u2zou
読んだ本
3
読んだページ
1178ページ
感想・レビュー
3
ナイス
18ナイス

2025年1月に読んだ本
3

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

togeshita-u2zou
ネタバレ想定外の傑作でした。最初は「サイコ男の手繰る糸に不可抗力で絡め捕られてしまうバツ1ママ」ってノリのありがちなサスペンスかと思ったら、過去の些細なシーンの回想が増えだしたあたりで実は本格だったと気づいて読み方を軌道修正。間に合って良かった(デイヴィッドも私も)。犬の吠え声や数字の書き方の癖などギミックは古典的だけど、鬼貫警部のような堅実な探偵は魅力的だし、カットバックを多用してタイムリミット感を煽る構成も素敵です。文学臭が薄い分ハイスミスより読みやすいかな。解説はなんと竹本健治!
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
3

togeshita-u2zou
ネタバレ確かに素晴らしかった。本名を伏せてコードネームで呼びあうコミュニティが登場したり、意味ありげな別フォントの独白が時折挿入されたりと、60年前の作品なのに見てくれは何だか新本格っぽい。なのでかなり警戒して読み進めたせいか、22章のラストで最後の一行は察しがついてしまった。しかしそこで物語が尻すぼみになるどころか、むしろ切迫感を煽る効果を上げているのが本作の凄さかと。新興宗教のサイコな雰囲気と、軽妙な台詞を乱射するハードボイルド系探偵の対比が絶妙で、聞き込みを続けるほど事態が混迷してゆく展開も見事でした。
が「ナイス!」と言っています。
togeshita-u2zou
ネタバレ想定外の傑作でした。最初は「サイコ男の手繰る糸に不可抗力で絡め捕られてしまうバツ1ママ」ってノリのありがちなサスペンスかと思ったら、過去の些細なシーンの回想が増えだしたあたりで実は本格だったと気づいて読み方を軌道修正。間に合って良かった(デイヴィッドも私も)。犬の吠え声や数字の書き方の癖などギミックは古典的だけど、鬼貫警部のような堅実な探偵は魅力的だし、カットバックを多用してタイムリミット感を煽る構成も素敵です。文学臭が薄い分ハイスミスより読みやすいかな。解説はなんと竹本健治!
が「ナイス!」と言っています。
togeshita-u2zou
ネタバレ何だこの救いようのないカオスは…。主人公は妙な信念に固執したりたまに暴走したりする欠点はあるにせよ、どの行為も自身の中では筋が通っており、決して異常者という程ではない。むしろ彼の秘密を執拗に暴きたがるウェズやエフィのほうが異常に見える。そう読者に思い込ませる客観的で巧みな描写が秀逸です。終盤、徐々に主人公の記憶が混濁してお決まりの破滅へ突き進むラストも圧巻。正直アナベルのどこにそこまでの魅力があるのか理解できず、彼女に矛先が向かわなかったのはちょっと意外でした。本作を母に捧げた著者が一番のサスペンスかな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/06/30(4984日経過)
記録初日
2011/03/25(5081日経過)
読んだ本
1586冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
542344ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
501件(投稿率31.6%)
本棚
0棚
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