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togeshita-u2zou
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togeshita-u2zou
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ネタバレ確かに素晴らしかった。本名を伏せてコードネームで呼びあうコミュニティが登場したり、意味ありげな別フォントの独白が時折挿入されたりと、60年前の作品なのに見てくれは何だか新本格っぽい。なのでかなり警戒して読み進めたせいか、22章のラストで最後の一行は察しがついてしまった。しかしそこで物語が尻すぼみになるどころか、むしろ切迫感を煽る効果を上げているのが本作の凄さかと。新興宗教のサイコな雰囲気と、軽妙な台詞を乱射するハードボイルド系探偵の対比が絶妙で、聞き込みを続けるほど事態が混迷してゆく展開も見事でした。
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真犯人からの手紙のシーンで一旦あの人に真相を全否定させているが、その台詞の説得力が神!(そのせいで解決が200ページ先延ばしになったけど…) 「左手で書いて、筆跡がわからないようにした」 彼女が兄の服を渡したのは6年前なのか3年前なのか? 「若者じゃないし、目はまちがいなくきらきらしていない」

01/25 15:20
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2011/06/30(4984日経過)
記録初日
2011/03/25(5081日経過)
読んだ本
1586冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
542344ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
501件(投稿率31.6%)
本棚
0棚
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