荒廃した終末世界で、父子が厳しい現実に直面しながらも、絶望せずに前を向いて生き続ける様を描く。心が折れてしまいそうな問題に直面し、未来が好転する希望もない中で、人は何のために生き続けるのか。

世界はグローバル化が進行し、為替に関して無関心ではいられない。日本のように自国通貨のみを持っておけばいい国は少数で、多くの国では複数の通貨を所有し、為替リスクを低減する。為替を動かす要因は多くが複雑に絡み合っており、断定することは難しい。金利差や物価、貿易収支をはじめとした多くの要因を精緻に分析して、為替を予想していく必要がある。

ビジネスに必要とされる広範なスキルを余すところなく解説していく。思考スキルや対人スキルなど、ビジネスを進めていく上で欠かせない能力と言ってよい。仕事を円滑に進めていく上で、職場の人間と良好なコミュニケーションを行い、意思疎通を図っていくことは大切だ。

資本主義社会である以上は、経済成長を目指す運命からは逃れられない。人間の飽くなき欲望が、経済成長による富の増大を望む現実がある。経済成長のない進歩という考え方は実現性に乏しいだろう。

政府の「貯蓄から投資へ」の政策を受けた投資熱の高まりから、世界でも最高の運用総額を誇るGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がクローズアップされている。年金基金を運用して、日本国民の財産を増やすことを目的にした投資方針は着実に成果を上げている。組織体制と運用方針が明示されており、ポートフォリオの大部分が日本国債で運用されている理由も語られている。

荒廃した終末世界で、父子が厳しい現実に直面しながらも、絶望せずに前を向いて生き続ける様を描く。心が折れてしまいそうな問題に直面し、未来が好転する希望もない中で、人は何のために生き続けるのか。

テクノロジーの発展によって、AIやロボットによる人間の仕事の代替が現実的なものとなってきたので本書を手に取った。人間が生活をより豊かに快適にするために、汎用人工知能を搭載したロボットに作業を代替させることは当然進められるべきことだ。その過程で生じる様々な問題も、高い倫理精神を持って解決していかなければならない。

「何かをやること」のコストとリターンは認識されるが、「やらなかったこと」や「できなかったこと」はそれほど意識されない。機会損失とは、一言で言えば「得べかりし利益」のことを指し、一方をやると決めたことによって、できなかったことにより得られたはずの利益を指す。機会損失の概念を持つことで、より戦略的な意思決定と行動ができるようになるので、本書を読んで考え方の幅を広げていきたい。

生まれつきの容姿で、学校や職場での扱いに差が生じることは厳然たる事実である。日本ではそれほど一般的ではないものの、海外では美容整形手術は広く利用されており、外見の重要性はいたるところで認められている。本書では、選挙結果や融資条件など広範に渡って、容姿の重要性を明らかにしており、影響の大きさに愕然とする。

空き家は日本で増え続けており、大きな問題となっている。空き家は景観の悪化や防犯上のリスクがあり、速やかに解消されなければならない問題の一つである。売却や賃貸、自身での利用など活用方法はたくさんあるので、地域の需要に合った方法を考えたい。ハウスクリーニングなどで水回りを綺麗にして、賃貸に出すことは一つの解決策であろう。

2022年2月にプーチン大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻を開始した。欧米諸国からの経済制裁や国際社会からの孤立するリスクを承知で、ウクライナ侵攻に踏み切った理由は何だったのか考察する。ソ連時代は、ウクライナはロシアやベラルーシと一つの国家を形成していた。ソ連崩壊に乗じて、ウクライナは独立したが、多くのロシア系の住民を抱えることになった。ロシアによるクリミア半島の奪取もロシア系住民の保護を名目に行動を起こしている。歴史や民族などソ連時代から続くロシアの復活を目指して行動を起こしている。

日本ではこれから人口減少が加速していく。出産可能な女性が減り続けるので、出生率が改善したとしても、人口が増加に転じるのは極めて難しい。加えて団塊の世代と団塊ジュニア世代が後期高齢者となる時期に一気に高齢者が増えることになる。現役世代の負担は限界に達しており、医療年金改革を含めた社会保障制度の抜本的な改革が必要だ。慢性的な人員不足が常態化し、生産性が低いとされている介護業界については、AIやロボットを活用して自動化していく必要があるだろう。

これから社会人として生きて行くためには、「文章力」が欠かせない。文章力を身につけるためには、本をできるだけたくさん読むことと、メモを取って本で読んだ内容をアウトプットしていくことが必要だ。紙に書いたり、声で発信したりして、形に残していくことが大切だ。

ジョージ・オーウェルの代表作。ビッグ・ブラザー率いる一党独裁制の国家で、国民は常に監視されていた。真理省に勤める主人公は、歴史記録の改竄作業をしていたが、国の在り方に疑問を抱き、反国家活動に身を投じる。全体主義が支配する近未来社会の恐怖を克明に描いた本作は、その後の世界に大きな影響を与えた。

2022年のウクライナ戦争の前後から世界でインフレが急激に進行し、金利が大きく上昇した。日本でも長く超低金利が続いたが、植田日銀総裁就任後に利上げが実施され、金利のある世界となった。銀行金利だけでなく、投資をする人にとっても金利は世界経済を読み解く上で非常に重要なので、定期的にチェックすることが大切だ。

時間術の本100冊の要点をまとめた一冊。優先順位を決めて、ゴールから逆算して考えていくことが必要。朝の3時間はゴールデンタイムであり、早起きして生産的な活動に使っていこう。レスポンスが早い人は仕事で好まれるので、可能な限り早く返信しよう。昼寝をすることで、生産性を再び高めることができるので、可能であれば昼食後に小休止することがオススメだ。

税理士が教える手取りを増やす節税方法。ひとり社長で事業を行う人は増えており、適切に節税を行うことで手取りを増やすことができる。住居費や旅行費など、経費にできれば課税金額を大きく減らすことができるので、可能な限り経費に計上していきたい。

仕事をする人が必ず身につけなければいけない能力が、「報連相」をきちんと徹底することだ。職場で気持ち良く働くために欠かせないのが、良好な人間関係の形成であり、報連相などのコミュニケーションをきちんと行うことで仕事はもっと楽しくなります。結論ファーストで、可能な限り早く連絡をするようにしよう。

物を売るためには、物語＝ストーリーが重要である。商品だけを売ろうとすると他者と差別化できず、消費者に共感してもらうことは難しい。商品を生み出し、販売するまでのストーリーを語ることで、本来の価値を伝えることができる。

ウェブ記事で読者に訴求するための最適なタイトルの作り方を学ぶことができる。近年の読者はますます文字を読まなくなっている。一秒で認識できる文字は10文字前後と言われており、20文字ちょっとなら読者も離脱することなくタイトルを読んでもらうことが可能だ。特に最初の9文字は重要なので、不要な表現を極力省いて必要なことだけを書こう。

顧客をはじめとした幅広いステークホルダーに支持されるため、企業イメージの向上のためのブランディング施策は欠かせない。企業の側から積極的に情報発信をすることで、消費者や関係企業に自社のことを知ってもらうことが大切だ。

日本の最新科学に関するニュースをいくつかピックアップして紹介している。多くの国で次世代通信規格である5Gが導入されているが、すでにその先の世代の通信規格が開発中で、通信環境のさらなる改善が期待される。

ベトナムでは、加速的な勢いで経済成長が続いている。人口も一億人以上いて、三十代の働き盛りの若者が多いことも活力がある大きな要因だ。固定電話や携帯電話が導入する前に、スマートフォンが多くの国民に行き渡った結果、先進的なアプリが多く導入され国民に利用されている。日本もベトナムのチャレンジスピリットを手本にしなければ、時代に取り残されてしまうだろう。

民主主義国家において、少数派が多数派の推進する政策を妨害する光景は多々見受けられる。代表例として、アメリカでは上院において、国民の大多数が支持する銃規制をことごどく廃案に追い込んできた歴史がある。有権者が多い地域も少ない地域も上院議員の数が等しいので、銃規制反対派の勢力が大きくなることが大きい。

ウクライナ戦争によって、世界は西欧とロシア中国とグローバルサウスに三分された。ウクライナ戦争ではロシアによるウクライナ侵攻を西欧諸国は批難しているが、イスラエルとハマスの戦争は正当な自衛権の行使だとして西欧はイスラエルを支持している。ダブルスタンダードな西欧諸国の考え方にグローバルサウスの国々は同調せず、是々非々で対応している。アメリカと西欧の世界における影響力の凋落を明らかにする。

優れた知的生産をするために必要な思考法が記されている。どんな問題に取り組むか、「イシューの質」を高めることが重要だ。次に設定したイシューに対する「解の質」も高めなければならない。イシューの質と解の質の両方を高めることで、圧倒的な生産性を実現することができる。問題に取り組む際は、一次情報に触れることを徹底せよ。又聞きした二次情報よりも、自ら触れた一次情報の方が圧倒的に得られる情報は多い。「So what?」を繰り返して、イシューの精度を高めて、取り組むべき問題の質を上げよ。

本書は、王道の経営哲学を指南する名著である。奇をてらわず、経営者として成すべきことを成す大切さを学べる。世界を「臆病な目」で見つめることと、どんな時でも「原理原則」に立ち返って行動することが何よりも重要だ。経営者が安易に原理原則を逸脱すると、組織の緩みを招き、規律のない企業になってしまう。苦しい時も、誠実に噓偽りなく問題に取り組むことで、信頼を勝ち取ることができる。

世界的な感染症の流行によって、オンラインでのコミュニケーションが飛躍的に増加した。オンラインアプリの普及やデジタルデバイスの飛躍的に進化によって、コミュニケーションが容易になった。映像と音声によって、通信相手とコミュニケーションを取ることになるので、特に音声にはこだわりたい。

核兵器が発明されて以降、大国同士による直接の武力衝突は大きく減った。軍事力による解決が難しくなった結果、「制裁」が頻繁に活用されるようになった。戦略物資の輸出入をストップしたり、金融決済システムから排除するなど制裁の形態はさまざまである。歴史的事例を基に、制裁の効果の検証と外交に与える影響を明らかにしていく。

税務署は、税金の支払いが少ない時は指摘をしてくるが、税金の支払いが多い時は何も言ってこない。節税は国民が持つ権利であり、可能な限り節税の努力をする必要がある。青色申告特別控除などの制度を利用したり、法人を設立して最高税率を低減するための措置を行っていこう。

資産運用と投資の基本を学ぶことができる。通信費やサブスクなどの固定費を削減することで、支出を定期的に見直そう。節約で浮いた資金は、iDecoやNISAなどの国が推奨する制度を活用して資産運用をしていこう。人生のライフスタイルに合わせて、貯蓄と投資のバランスを最適化して、実りある人生を過ごそう。

YouTubeでバズる企画のタイトル・サムネイル作成・企画内容の指南書。Youtubeで人気のあるチャンネルを作るには、チャンネルコンセプトをしっかりと決めることが大切だ。チャンネル登録をしてくれる人の興味関心のあるテーマで定期的に動画を作成して、チャンネルを成長させていくことが必要だ。コンテンツ作成時には、行動経済学をベースにして多くの人の興味を引くようなタイトルやサムネイルを作る必要がある。

VTuberはアバターを利用して、配信でユーザーと双方向のコンテンツを作成していくビジネスのことを指す。VTuberに必要な要素は、アバター活動・オルタナティブ性・自己同一性の3点である。ユーザーと双方向の配信をして、定期的な配信でキャラクターと運営者を同一視してもらう必要がある。

オーバーツーリズムは、過度の観光地化によって住民の生活環境や観光客の観光体験に悪影響を及ぼす事象のことを指す。2000年以降に、政府が観光立国を目指して、規制緩和や免税制度などを導入してインバウンドを一大産業にしようと奮闘してきた。日本の潜在的な観光地としての魅力は非常に大きいので、伸びしろのある分野である。観光地として地元が潤うのと同時に、そこで得られた収益を活かして、持続可能な地域の創造に役立てていきたい。

日進月歩で新しい技術やサービスが生まれるITのニュースを正しく理解するための手引書。ITは間違いなく我々の生活を便利で豊かにしているが、情報が瞬く間に世界に拡散されるリスクもあるので適切な使用を心掛けなければならない。内輪で呟いたつもりが、画像や動画を保存され、デジタルタトゥーとなって消せない失敗となることも気を付けなければならない。

ロジックツリーを用いて、優れた仮説を生み出すための思考法を解説していく。次々に仮説を生み出すために必要なことは、「視点力」と「論理力」の2つである。適切な視点を持つことで、物事に対する多面的な見方を活かすことができる。論理力を身につけると、筋道立てて目的達成までのプロセスを把握することができる。

人類の叡智はこれまで数々の不可能を可能にしてきた。技術の発展によって、クローン技術の開発や絶滅した動物を甦らせる研究などが進められてきた。太古の昔から多くの人々が願ってきたのが不老不死であるが、技術の進化によって人間の寿命は飛躍的に伸ばすことが期待される。

「人口減少」は、日本に与える影響が極めて大きい。少子化が一度進行してしまうと、出産可能な女性の数が減ってしまうので、人口増加社会に戻すことが著しく困難になるからだ。人口減少に対する処方箋として本書が提案していることが、「戦略的に縮む」ことである。各企業が成長分野を見定め、集中的に投資や人材投入を行うことが重要である。人口減少によって、社会にとって欠かせないインフラやサービスが維持できなくなる前に、持続可能な仕組みを構築していくことが大切だ。

理論的かつ抽象的な「戦争論」をわかりやすく解説している。下巻では、戦闘における攻撃と防御に多くの頁を割いている。防御する側は、自分の領土内で援軍や補給も容易に行えるように思えたが、本書を読んで考えを改めた。

「孫子」と並んで戦略戦術書の名著として名高い「戦争論」をわかりやすく日本語訳している。戦争とは相手に自分の意志を強要するための暴力行為のことを指す。戦争において、交戦能力・領土・相手の意思の3つを打ち砕かなくては自軍の勝利はない。

航空機産業は世界でも最も注目を集めている産業の一つである。航空機産業が重要な理由は数多くあるが、中でもこの分野で生み出された技術が民生分野との相乗効果を生み出すため、さらなる技術革新が期待できることが大きい。あらゆる分野で日進月歩の研究が進められる中で、数少ない成長余力の大きい分野だろう。ドローンは我々の生活を便利にしているし、空飛ぶクルマが実用化されたら移動手段が格段に進歩することは明らかだ。

日本企業の「現場力」をアップデートすることで、さらなる成長を実現していく。バブル崩壊後の失われた30年で、日本企業の現場力は大きく後退した。企業業績はアップしており、人件費も向上しているが、さらなる人的投資が求められる。競争力を高めるには、付加価値を高めて持続的な値上げをしていくことが欠かせない。良い商品を安売りしていては、人材や設備に回す資金を生み出せない。企業が強みを持つコア領域を見定めて、高い利益率を生み出し、人材に投資していくことが必要だ。

インターネットやテクノロジーの発達によって、世界中でデジタル通貨が急速に普及している。現金信仰の強かった日本でもクレジットカードをはじめとして、デジタル決済の割合が年々増加している。デジタル通貨の利用を促進するには、セキュリティやプライバシーなど多くの課題をクリアしなければならない。

「公共」では、現代社会の諸課題・諸問題を取り扱っていく。意見の異なる人とも開かれた場所で議論をすることで、お互いの問題点を明らかにし、より良い解決策を模索することができる。世間一般で議論になっている課題も有権者が主体的に取り組んでいくことで、幅広い合意を得ることができる。

数学を用いて、世の中のあらゆる事象を解明するための本。関数や微分積分などを用いて、驚くような事象も証明することが可能になる。指数関数的成長や限界効用逓減の法則など身近に起きる現象も数学的に証明が可能である。より詳しく数学を学びたいと思った。

「複雑系」は一読するだけでは、理解することが難しい領域である。宇宙のいたるところに生命が存在しており、様々な要素との関わりで世界を構成している。

終身雇用制度の維持が困難になりつつあることが大企業の経営者から頻繁に語られるようになった。一括採用・年功序列・終身雇用の日本型の働き方が時代にそぐわなくなっている。"ジョブ型雇用"で求められる職責に合ったスキルを身につけて、生産性の高い仕事に転職することで、自身の市場価値を高めるとともにより多くの付加価値を創出することができる。

砂糖は何千年も前から発見されており、人類の食生活を豊かにしてきた。昔は砂糖の生産と加工の技術が確立されておらず、高級食材であり続けた。近代以降になって生産方法が確立され、大規模な加工装置が開発されたことで、白砂糖が一般家庭にまで普及するようになった。

ウェブ制作・運用の基礎知識と実践方法が解説されている。インターネットを使うことで、対面ではアクセスできない人々に商品の販売や広告宣伝を行うことができる。ユーザーファーストのページを作成して、信頼性の高い被リンクを獲得し、検索順位を向上させていこう。

ファイナンスとは、「企業価値を最大化するために行う活動」のことを指す。会社を設立して、経営を行っていくためには事業資金が欠かせません。自己資金を用意するか、融資か投資によって資金を調達して、そのお金で商品やサービスを作ってお金を稼いでいきます。そのプロセスの過程で、より効率的に資金を運用し、企業価値を高めることが経営者に課せられた使命です。

続編では、パレスチナの地におけるイスラエルの侵攻と入植活動に焦点が当てられている。イスラエルに対する武力闘争を主張する過激派正当「ハマス」がガザにおける実権を握り、イスラエルとの軍事闘争を主導していく。イスラエルもそれに対抗して、軍事攻撃や入植活動を頻繁に行って支配領域の拡大を図っている。

パレスチナの地におけるユダヤ人とパレスチナ人の歴史的な経緯を明らかにしていく。各々がパレスチナの地を自分の領土だと認識しており、歴史や民族などの問題が複雑に絡み合っており、解決は極めて困難だと言えるだろう。どちらにとってもパレスチナの地は、かけがえのない故郷であり、自分たちの生命と誇りのために譲ることのできない土地であると感じた。

「貞観政要」は、唐王朝の第二代皇帝の太宗の言葉と、太宗が臣下と話し合った議論とを書き綴った書物である。まず第一に、「君道」＝君主のあるべき姿を説く。それは君主が政治を行う際の心掛けを明確に示している。君主として政治に精力を注ぎ、倹約を尊び、大いに恩徳を施して人民を保護することで国を統治できる。

マネーとは何であるか。太平洋に浮かぶ外界と隔絶した小島であるヤップ島にヒントを得ることができる。ヤップは未開地でありながら高度なマネーシステムを持ち、フェイと呼ばれる通貨を使って信用で取引を行っていた。通貨そのものがマネーなのではなく、信用取引をして、通貨による決済をするシステムこそが、マネーである。

贈与が、外見上は任意で打算のない自由意志による性格のものでありながら、実は拘束的で打算的なものである。社会の中で、贈与は実質的に返礼を義務付けるものであり、送られた物に潜む力を認識する必要がある。贈与の習慣は最も未開な民族にも見受けられ、社会の絆を形成している。

図解を豊富に掲載して、財務諸表の流れを把握していく。キャッシュフロー分析で、営業・投資・財務がプラスかマイナスかによって、会社の状況や経営者の意思を読み取ることができる。本書で基本を学んだら、たくさんの財務諸表を分析して経験を積んでいこう。

「新版 財務3表一体理解法」の発展編で、前著よりさらに広範かつ細部の知識を解説していく。まずは前著の内容をしっかり把握しておくことで、本書の理解も進むだろう。

会社は、「お金を集める」→「投資する」→「利益をあげる」という3つの活動を行っている。財務諸表を作成する一番大きな目的は、会社の外の関係者にその会社の事業実態を正しく説明することにあります。お金の流れを把握して正確に帳簿に記帳することで、会社の事業実態を外部に説明するとともに、自社の事業のさらなる推進に活かしていきたい。

日本を代表するインターネット企業として華々しい登場をしたサイバーエージェント。インターネットバブルの崩壊や買収騒動に苦しみながらも、広告事業やメディア事業を基盤に着実に事業を成長させていく。上場によって株主からは短期的に利益を出すことを求められながら、将来性を見込んで投資した事業を軌道に乗せるために奮闘する。諦めない心を強く持てば可能性は切り拓くと感じた。

「資本論」の思想は、後の世界の歴史に大きな影響を与えました。ソ連や中国などマルクス主義を掲げた国家が生まれたことからもその影響の大きさがわかります。やがてソ連や東欧の社会主義国が解体していったことで、社会主義の行き詰まりが明らかになります。資本主義と自由主義経済の功罪を明らかにするためにも、もう一度マルクスを読んで理解することが重要だ。

人類は狩猟社会から農耕社会に移行するようになった。農耕によってまとまった食料を定期的に獲得できるようになったことで、多くの人口を維持できるようになった。単位面積当たりの土地からはるかに多くの食料を確保できるのは画期的なことであった。やがて多数の集団を統治するために、法律の原型ができる。秩序を維持し、社会を安定して運営していくために、法律は欠かせないものとなった。

アフリカ大陸で生まれたホモサピエンスは、長い年月をかけて地球のいたる場所で住むようになった。他の多くの動物と違って虚弱な肉体しか持たなかった人類が、地球上で繁栄することができた理由は虚構を共有することができたからである。宗教や国家など多人数で同じ虚構を共有することで、社会を形成し、力を持つことができた。

過去の少子化で出産適齢期の女性がハイペースで減っていくため、当面の間、出生数は下げ止まらない。人口減少に加えて、都道府県による人口増減の二極化が一層加速していくことが予想される。これから人口減少が続いていく日本において、社会とインフラを持続可能にしていくために必要なことは「戦略的に縮む」ことである。さらに、本書では安易な外国人移民政策は推奨していない。外国人移民に頼ることで、人口減少に耐えられる国づくりへの機運は醸成されなくなる。