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2024年10月の読書メーターまとめ

アオイトリ
読んだ本
9
読んだページ
3261ページ
感想・レビュー
9
ナイス
414ナイス

2024年10月に読んだ本
9

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • 杜のカラス
  • マイキー

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アオイトリ
ネタバレ70代の珊瑚さんと姪孫20代の美希喜さんペアが慈郎さんから受け継いだ古本屋。面白そうな作品が紹介されるたび、私も読んで、ブックトークに参加したくなる。コーヒー1杯と選本サービスなんていいアイデアだと思うな!神保町という文化とその場の会話に面白みがあるのでしょうね。若いひとは、恋の予感を感じさせながら、愛する本と店のために奔走する。一方、自分に正直に生きる決心する主人公。自分からプロポーズなんて、ハンサムすぎる。ひ香さんの描くシニア女性の強くて愛らしいこと。読後感が良き。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
9

アオイトリ
なでしこ物語ついにフィナーレ。薄幸の少女と素敵な王子様のメロドラマではあるのだけど、繰り返されるこのフレーズが好き。「自立、顔を上げて生きること。自律、美しく生きること。あたらしい自分をつくること」遠州峰生の旧家が登場すると、そのエレガンスに一気に飲み込まれます。そして「やらまいか」スピリットで困難に挑む地元女性らが輝いてる。彼女たちを取り巻く先代女主人も、芸術家も、大人の懐の深さが魅力的。人の品格は血統ではない、凛として揺るぎない慎み深さ、とはうまいこと言う。
が「ナイス!」と言っています。
アオイトリ
躍動感あふれる経済エンタメ小説。面白かったです。甲斐から出てきた茂十郎は飛脚問屋で名をなしたが、永代橋が落ちるという大惨事で家族を亡くしてしまう。悲嘆と憤怒を秘めて、江戸の構造改革に辣腕を振るう。合理性や正義を振り翳し、周囲の理解を待てずに暴走するあたりは彼の孤独が胸に迫ります。商人の誇りを胸に、忠義を尽くせと心学に傾倒する茂十郎。彼を取り巻く政財界人らの老練なこと!幕府と微妙な距離を保ち、面従腹背の江戸商人たち。趨勢を見極める京都の豪商、三井家。彼の理想主義を引き裂いていく時の無常を思いました
1212zyxw
2024/10/29 22:00

アオイトリさん、この本にとても惹かれました。図書館にあればぜひ予約したいと思います。

アオイトリ
2024/10/30 07:16

コメントありがとうございます。共読うれしいです♪

が「ナイス!」と言っています。
アオイトリ
シリーズ2作目) 大戦で荒廃したロンドン。人と人を結ぶ事業にたどり着いた2人の女性。世のため、人のため、楽しむため、利益のため、そしてパートナーとの友情のため。愛する夫を戦争で亡くし、精神病院で療養していたために親権を取り上げられた上流夫人。かたや、諜報活動に青春を費やし、平和に安住できなくなってしまった蠱惑的な才女。ふたりの丁々発止なトークはたまりません。今回はロイヤルロマンスと来た!英国好きにオススメ。
が「ナイス!」と言っています。
アオイトリ
河合隼雄のオススメ)やかまし村のような元気いっぱいの子供らしさを期待すると、ちょっと異色の展開です。ヨナタン(お兄ちゃん)はぼくがもうじき死ぬというのを知っていました。そのことはぼく以外みんな知っていたと思います…とはじまる病弱な僕と、愛してやまない兄の冒険の物語。死後の世界ナンギャラって、臆病な弟が安心してこの世を去ることができるように兄が語ったお話なのかしら。恐ろしい試練を乗り越えて、さらに転生する世界を目指す兄弟。物語の力ってすごい。不遇な運命を生きる子どもの直向きさが切ない読後感でした。
が「ナイス!」と言っています。
アオイトリ
医者が治せる患者は少ない。しかし、看護できない患者はいない…と言う言葉につかまり、中井先生のエッセイを拝読。圧倒的な教養の深さと語彙の豊さは鴎外のようでした。ちょっと私には敷居が高かったけど読めてよかった。哲学よりも詩を好んだ青年は結核を患い、独立して生きることができる道として法学から医学に転入する。精神健康の基準とは精神の健康を危うくするようなことに耐えられる力。と言われた先生。柔らかさが尊重される今にあって、少し前時代的に感じられる強く逞しい男性性が新鮮でした。
が「ナイス!」と言っています。
アオイトリ
久しぶりに有吉佐和子を連読) 和歌山の素封家で生きる美貌の女主人、花。美っついのし…個性豊かな紀州弁が溢れます。祖母の薫陶を受け、芸事から家政までこなす婦徳の鏡。何より些事に乱されない鷹揚な強さときたら!云うてみれば紀ノ川や。見かけは静かで優しゅうて、色も青うて美しい。やけど、水流に添う弱い川は含有する気や。その代わり見込みのある強い川には、全体で流れ込む気魄がある。義弟の述懐が秀逸。衰退する家名に執着せず、笑い飛ばして散財するところも最高にすてき。時代に添うて自分の才能を活かしきった見事な一生です。
じいじ
2024/10/14 10:21

最近ちょいハマりの有吉小説ですが、これはまだ書棚で待機中です。レビューを読んだら面白そうなので、順番を早めることにします。

アオイトリ
2024/10/14 18:46

じいじさま、コメントありがとうございます。社会が認める女性像はうつろいますが、そんなものを蹴飛ばす手応えを感じました。若いときには気づけなかった、再読の醍醐味です。

が「ナイス!」と言っています。
アオイトリ
ネタバレ70代の珊瑚さんと姪孫20代の美希喜さんペアが慈郎さんから受け継いだ古本屋。面白そうな作品が紹介されるたび、私も読んで、ブックトークに参加したくなる。コーヒー1杯と選本サービスなんていいアイデアだと思うな!神保町という文化とその場の会話に面白みがあるのでしょうね。若いひとは、恋の予感を感じさせながら、愛する本と店のために奔走する。一方、自分に正直に生きる決心する主人公。自分からプロポーズなんて、ハンサムすぎる。ひ香さんの描くシニア女性の強くて愛らしいこと。読後感が良き。
が「ナイス!」と言っています。
アオイトリ
ネタバレシリーズ5作目) 最後の「慈雨」がよかった、よかった♪ 巾着切りから足を洗った直次郎は食い詰めてどん底にあったとき、棒手振りの花屋として生きるチャンスを掴む。 その真剣な生き直しの姿勢と生来の賢さから、諦めた恋を成就させる縁が運ばれてくる…世知辛い現実を知る伊佐次をやり込めるお婆様が良い。そなたは神か仏か。とピシリ。他人様の一生に髪結い風情が、あれこれ策を弄するべきではない。格好いい。
が「ナイス!」と言っています。
アオイトリ
なんだか沁みます。大人の包容力満載。上手すぎる表現もあるけど、作家でも宗教家でもないので、そこはご愛嬌です。奮闘しているひとへの語りかけに慈愛を感じました。才能あるデザイナーの試行錯誤と失敗の経験がいい味わい。こんなひとと仕事できる人は幸せでしょうね。お気に入りは「わたしは自分に優しくて、その余った部分で人に優しいかなと思ってます」なんと正直な。そのくらいが丁度いい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/12/28(1429日経過)
記録初日
2019/12/28(1795日経過)
読んだ本
739冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
199804ページ(1日平均111ページ)
感想・レビュー
681件(投稿率92.2%)
本棚
2棚
自己紹介

何事もほどほどが大事とつくづく思う、働き者のおばちゃんです^ ^

本棚の断捨離を進めながら、第二の人生に連れて行く本を選抜中。みなさんのレビューに惹かれて浮気しがちで、なかなか進まないσ(^_^;)

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