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2024年11月の読書メーターまとめ

アカショウビン
読んだ本
14
読んだページ
2985ページ
感想・レビュー
14
ナイス
120ナイス

2024年11月に読んだ本
14

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アカショウビン
ネタバレ村上ラヂオの小川さんの小説を読もうと読み始めて、これは推理小説か、と気づいた。日本推理作家協会賞受賞であった。クイズ番組の中で起こった謎に少しずつ迫っていく感じがいい。実際にあるクイズのテレビ番組は、いかにもアホ的な感じに捉えていたが、そう見せておいて、実はクイズ界は案外多様なものが入り乱れた面白さがあるかもしれないと思った。徹底して根拠を探すのは受験、あらゆる試験に通じる。クイズで自分を肯定する。クイズで稼ぐ。クイズとは人生である。なかなかいい感じだ。小川さんにはまたラヂオでいろいろ語ってほしい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
14

アカショウビン
ネタバレ村上ラヂオの小川さんの小説を読もうと読み始めて、これは推理小説か、と気づいた。日本推理作家協会賞受賞であった。クイズ番組の中で起こった謎に少しずつ迫っていく感じがいい。実際にあるクイズのテレビ番組は、いかにもアホ的な感じに捉えていたが、そう見せておいて、実はクイズ界は案外多様なものが入り乱れた面白さがあるかもしれないと思った。徹底して根拠を探すのは受験、あらゆる試験に通じる。クイズで自分を肯定する。クイズで稼ぐ。クイズとは人生である。なかなかいい感じだ。小川さんにはまたラヂオでいろいろ語ってほしい。
が「ナイス!」と言っています。
アカショウビン
村上radioで本人の朗読は聴いたことがあったが(自作朗読は好きではないらしい)、読むのは初めてだった。私が散歩すると、向こうから来る犬連れの人とよくすれ違うが、小川さんはそんな人だった。散歩文学として漱石「こころ」、梶井基次郎「檸檬」これはわかる。ヘッセ「車輪の下」、ツルゲーネフ「はつ恋」、村上春樹「ノルウェイの森」そうだっけ?!浮き輪クッキーや、デパートが苦手、子供の頃に土に穴を掘るのが好きだった、ケータイ屋さんでアホになった気がする、電車に乗れなくなるんじゃないかの恐怖など、同世代的共感も多かった。
アカショウビン
2024/11/28 11:50

小川さんがコットンケットの広告に出るのは、眠りへのこだわりかと理解した。

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アカショウビン
図書館にあったので借りた。2018年の1050円。価値観的には早くもやや古さを感じる。時代の進展がそれだけ急なのだろう。しかしゆるい感じがよい。「昼飯問答」にある夫婦の会話展開が素晴らしい。「あの道はいつか」は散歩する身となってよく分かる。道一つでもいろいろあるのだ。たぶんそれが大切なことだと思う。たけのこの里を、疲れ果てた夜に買うヒトミさん素敵。
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アカショウビン
日本エッセイスト・クラブ賞受賞。筆者にとって古文入門は「奥の細道」らしい。私も「これは!」と古文に初めてピンときたのは「卯の花をかざしに関の晴れ着かな」だ。因みに白河は0.19マイクロシーベルト。いかにも品がない気もするが、氏の激しい葛藤が現代の芸術に近づけているように思った。遊行柳、安達太良山、富山内川は実際を見てみたいと思った。糸魚川の「谷村美術館」や、象潟駅の案山子、石巻の焼け焦げた小学校のグラウンドで野球をする子供たちも忘れ難い。新潟辺りの海岸線を雨にうたれながらひた走る姿は、ほとんど芭蕉だ。
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アカショウビン
ネタバレ「やまなし」.....サワガニ視点の話。水の中から水面を見たその不思議な美しさは、昔屋外プールで見た美しさを思い出した。光が柱になり、魚の腹がうねる。 「ひかりの素足」......「銀河鉄道の夜」の原型であり、賢治さんの妹との死別に苦しんだ格闘の記録とのこと。兄は命懸けで弟を守ろうとするが、雪山で死んでしまう。雪山で遭難する恐ろしさ、荒涼とした藪を歩く寂しさ、うすあかるい処へようやく来ると、子供たちを責め立てる鬼がいる。やがてお経が聞こえて仏様が救いに来る。本日、逮捕状が出たネタニヤフ氏にも読んでほしい。
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アカショウビン
子供は昔からあまり学校が好きではないようだ。谷川俊太郎さんもあんまり好きでなかったのじゃないか。そんな谷川さんだから素敵なのだろうか。
アカショウビン
20年くらい前に筆者が実際に旅した街を書いたエッセイ集。驚いたのは、現代文学の集まり、フェスティバルみたいなものが沢山あることだ。村上春樹さんも世界を巡る人だけど、多和田さんはより社交的で親しみやすいような印象を受けた。ヴォルフスブルクの町の先生たちが主催する文学フェスティバルで養老院に泊まったり、「日本」をテーマにしたトルムセ(ノルウェー)文学フェスでオーロラを見たりする。クリームケーキのようなグラーツ(オーストリア)、自作朗読をするベルンの文学フェス。しかし最高なのは、ヨルダンのアンマンだろうな。
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アカショウビン
 ますむらひろしさんは素晴らしい。「オツベルときたら大したもんだ」が、要領の良さ、経済観念で大した奴なんだろう。しかしあっという間に象たちに潰されてしまう。一生懸命仕事をするのは大切に思うが、オツベルみたいな奴がだいなしにしてしまうのはよくある。それは自分のような気もするのだ。  虔十公園林はよく知っているつもりだったが、また読むとこんなだったか?と不思議に思う。虔十も意地悪の平二もあっという間に死んでしまうのだ。平二みたいな人いるよなあ、と思うが、意地悪する人ばかりか、される人もすぐ死んでしまうのだな。
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アカショウビン
村上春樹さんを通して知ってから、何となくずっと好きだったが、こうした一冊の本を手にしたのは初めてだった。ゆるゆるの東京風景が素晴らしい。吉川英治を見かけた、などのエピソードがいかにも東京だなあと思う。深川、清澄庭園辺りは昔歩いたなあ、と思い出した。佃島の大工さんの話はいいなあ。昔の良さが溢れている。ニコライ堂や坂や階段。東京はアップダウンが楽しい。「人知れずいつもの場所にカンナ咲く」いかにも散歩の達人風に憧れる。
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アカショウビン
 開高健、安部公房を読んでいたとのこと。学生時代を懐かしく思い出した。グラムシの手記なども読んでいたと言うのも、時代を感じる。ポルトガルのロカ岬へは、よく行っていたとのことで、調べたら沢木さんの岬とはまた違うようだ。イタリア家族のあり方の話も面白い。社会に適応しなくても家族で守り合っていくと言う考え方。そうなっていく歴史的背景やマフィアとの関連、友人関係への影響などの考察がわかりやすく納得がいった。「描くことへの執着、描いたものへの無頓着」なことは、分かるような気がする。そうして前に進んできたのだ。
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アカショウビン
そもそもカントを知らずに読んだので、どこまで本書を理解できたのか 甚だ心許ないが、衝撃はかなりのものだった。(実的刺突)大陸での日本軍人のあまりの蛮行。(土屋芳雄、鈴木啓久など)ラストエンペラー溥儀も収容された撫順は、余りに先鋭的な「学校」であった。周恩来らの指導により、本書副題の「加害の自覚と永遠平和」が追求される。帰国した彼らは「中帰連」(中帰連平和記念館なるものがある)を結成するが、国内では「洗脳された」とのレッテルを貼られる。最後はカントの街ケーニヒスベルクで終わる。ウクライナのことを考えている。
アカショウビン
2024/11/10 21:36

八路軍が人民解放軍に制度化されて烈しく変質した、とある。八路軍の本当の姿は追求したい。

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アカショウビン
沢木さんは懐かしくて安心する。列車で老婆が蜜柑をくれる。通りがかりの車が頼んでいないのに乗せてくれる。失われてしまった古き日本を沢木さんで思い出す。「木造駅舎」に井上陽水が登場する。「時のふりかけ」に登場する友人は陽水だろう。宮沢賢治、室生犀星、高村光太郎、島崎藤村は一昔前は確かに皆んな知っている国民的教養であった。しかし今は学校教育からほぼ消えてしまった。陽水も「ブラタモリ」から消えてしまった。沢木さんで少しほっとした。「寒風山」の地名を聞くと行ってみたい気もしたが、グーグルで調べて満足してしまった。
が「ナイス!」と言っています。
アカショウビン
ネタバレ金井さんは癖になる。途中から加速する。話は泰緬鉄道から始まるが、全く軍は無茶なことをやったものだ。クワイ河マーチは今も伝わっているのか心配になった。沖縄コザでデモ集会には見向きもせず、働き続けるシゲさんのことをじっと考えてみた。大久野島は一応知っていたが、寒川のことは全く知らなかったので驚いた。「引揚者差別」とあり、第二次大戦後の東欧から移住したドイツ人のことを思い出した。毒ガスは東京裁判では冷戦の関係で追及されなかった。北坦村事件も本書で初めて知った。戦後も日本軍の遺棄した毒ガス被害はずっと続いたのだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/02(1447日経過)
記録初日
2021/01/02(1447日経過)
読んだ本
388冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
97134ページ(1日平均67ページ)
感想・レビュー
387件(投稿率99.7%)
本棚
1棚
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