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8太郎
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ネタバレ田舎住まいの主人公の少女ザジが、伯父さんの家に預けられて過ごしたパリでの二日間の騒動を描いたユーモア小説。ザジの奔放な行動や憚らないおしゃべりが面白かった。女装ダンサーの伯父さんのショーを鑑賞したザジは、ショーは最高で素敵だったと伯父さんを褒める。言動はめちゃくちゃだが、偏見のない目で評価できる主人公に感心した。伯父さんのショーの描写が少なかったのは残念に思った。
えか

最初は、普通の女の子がパリに来た上京物語みたいに始まるんだよね。なのに、何故か最後はパリの街あげての殺し合いに発展する、っていう変な話でした。映画も変な映画でした。

03/11 00:52
8太郎

確かに、ザジを家までつけまわしたり、警官に変装して遊ぶのが好きなトルースカイヨンは、理解できない人格の持ち主ですがこの小説の主要な登場人物と云っていいくらい登場するので、変な話の多い小説というのは同感です。ザジの伯父さんは興味深く奥行きのある人物だと感じました。伯父さんの知人たちも味わいがあると感じました。

03/12 23:05
0255文字
8太郎
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ネタバレ第三作はルドモンド大学で文学を学んだ18歳からの4年間を描いた。登場人物達の恋愛話が盛り沢山だったが、書名のアンの愛情というのは、マリラや昔からの友人達が待っていてくれる、グリン・ゲイブルズにしかない永久不変の細やかな愛情の事だった。幼な友達のルビー・ギリスの死にかかる一連の話は秀逸だった。彼女の健康状態が悪化していく様子が描かれ、アンに、生きたい、生きていれば恋人と結婚をして子を産み、幸福になれるのにと語る。アンは彼女が死にゆく姿を間近に見て、宝をこの地上にのみ蓄え、人生のとるに足りぬ、移り行くもの
8太郎

のみのために生きるべきでないこと、一生の目標とする値打ちの無い小さなことに生涯を賭けるべきではないこと、天上の生活はこの地上から始めなければならないこと等を感じた。ギルバートから将来、妻になって欲しいと迫られ彼を拒絶してから、アンは家柄の良いお金持ちの同じ大学の同期でアンの理想とも云える上品な容貌のロイと知り合い、卒業する頃には結婚の申し込みを受けるのだが、アンは結婚する程好きでないと伝え断る。彼は頭がよくいい人でやさしいが、面白みがなく退屈な男だったのだ。

03/05 22:42
8太郎

僕の二年間を台無しにしましたねと彼がアンを非難するセリフが残念だった。女性から言われるとゾッとする怖いセリフだが、男性の場合、男の値打ちが知れてしまう様な残念なセリフだと思う。最後の最後までロイの事を好きだと勘違いしていたり、加えて、ギルバートが病気で死にかけて永遠に失いそうになってから初めて、今までずっとギルバートを愛してきた事にようやく気付くとは、アンは感性が豊かな割に意外と鈍感なのではないかと感じた。

03/05 22:42
0255文字
8太郎
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ネタバレ第二作は小学校教師を務めた2年間のアヴォンリーでの生活を描いた。第二作の終盤で、教師を辞めて遠方の大学への進学を決意する。空想して頭に浮かんだ事を初対面の人にでも話して奇妙がられたものだったが、16歳に成長してからのアンは、時と場所をわきまえ、また、同類の人達や親しい友人達を相手に空想を語るようになる。親類から引き取って育てることになった6歳の双子の男の子デイビーの天真爛漫な行動や憎めないいたずらやデイビーとの会話ややりとりが面白かった。しかし、デイビーは、愛すべき性質を持つ反面、残酷な性質も併せ持つ。
8太郎

豚小舎の柵を歩けと双子の妹に命令し、豚小舎の中に落ちた妹は豚に踏まれて洋服を泥だらけにしてしまい、汚れをとるためだと言って頭から大量の水をかけるという悪事を働いた時に、今は悪いことをしたと思うけれど悪い事をしてしまった後でないとそれが悪い事だと思わないんだと発言したり、妹を近所の家に錠をして閉じ込めて出れなくするという酷いいたずらをした後に、アンやマリラが妹を見つけられないようするため冷血の嘘を付き、ウソを言うことが悪いことだと知らなかった、びっくりさせるためにウソを言ったなどとぬけぬけとした態度で

02/07 22:55
8太郎

冷血の嘘の言い訳する要注意な子供でもあり、そのような子どもを教育やしつけで感化するのはかなり難しいのではないかと感じた。

02/07 22:55
0255文字
8太郎
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ネタバレ小説の始まりからアンに苦難が襲いかかる。孤児院から農作業の手伝いに男の子を受けとるため、マシュウが駅に行ってみると、いたのは短く窮屈で醜い服を着た、痩せた雀斑だらけの赤い髪をおさげに編んだ11歳の女の子だった。マシュウが家に連れて帰ると妹のマニラは驚き、女の子は野良仕事の役に立たないからいらないと言われ、孤児院に送り返されることを知ったアンは絶望のどん底に落ちる。11歳から15歳迄過ごしたグリン・ゲイブルズでは、困難な事件やトラブルがアンに次々に襲いかかるが、アンの生まれ持った空想力やおしゃべりで、
8太郎

乗り越えていく。アヴォンリーの学校を卒業して進学したクイ-ン学院で1年間学び、教員免状を取得して卒業するまでを描いた。生まれて3か月で両親を熱病で亡くし、その後、厳しい家庭に引き取られて育った、身寄りも財産もない孤児のアンにとって、空想やおしゃべりは、不幸な身の上やトラブルや心無い人達から自分の身を護るために必要不可欠な防具だったのだと思う。クイ-ン学院の受験勉強時代の15歳の時、おしゃべりが減ったのはどうしたわけなの?とマリラから質問を受けたアンは、あまりしゃべりたくなくなった、大げさな言葉は使いたく

01/26 23:54
8太郎

なくなった、忙しくて大げさな言葉を使っている暇がないのだと返事する。第1巻の終盤では、アンにとって、この世で一番の味方で理解者だったマシュウを失う。また、医師からもう一切読書も裁縫もやめなくては盲目になるだろうと宣告を受けたマリラを支えるため、大学進学を取り止めて学校教員になることを決意する。アンはこんなに若くして、自分の力で自分を護り、自分の力で生き抜くことのできる女性に成長したのだと感じた。

01/27 00:02
0255文字
8太郎
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ネタバレ「おお、開拓者よ!」と「私のアントーニア」及び「迷える夫人」の3作品は、開拓時代のアメリカ中西部を舞台にしたキャザーの代表作である。この3作品において、主な登場人物として描かれた女性たちが困難を乗り越えて生き抜く逞しい姿を描くと共に、厳しい開拓時代を生きた開拓民たちの姿を賛美した。「迷える夫人」では、作者が、間もなく私利私欲の輩が幅を利かす世の中に移り変わり、雄大な自然が物欲の犠牲になってゆく有様をいかに嘆いたかをこの作品の中に窺い知ることが出来る。と、各作品の終わりにある翻訳者の解説にあった。
8太郎

翻訳者の解説には、作品の背景に加えて論評と感想がうまく書かれていて、小説と同様に素晴らしかった。短編「ハリスおばあさん」:ハリスおばあさんの長女は5人もの子持ちで、大学へ行く子供もいるのだが未だに美しいままで若々しい。彼女が日々の生活を楽しんでいられるのは、一家に滅私奉公して家事一切をしてくれる年老いた母親のハリスおばあさんのおかげだ。おばあさんの子供や孫が年老いた時、ハリスおばあさんのことを色々考えるようになり、今まで気づきもしなかったことを、ふっと思い出すようになるだろう、

01/09 22:27
8太郎

彼らはこう独り言を言うに違いないと云う。「私は本当に思いやりがなかった。若くて、健康でいろんな物がとても欲しかったから。だが、今になって、やっとわかった」と。若い人達は何かに熱中して物が見えていないのだ。趣味や仕事に熱中できたのは、誰かのおかげだったと、この頃の私もよく思う。

01/09 22:44
0255文字
8太郎
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ネタバレ本書は、多様性を持っていた仏弟子たちのそれぞれの思想、行動の独自性を解明するため、仏弟子たちのそれぞれの思想や行動をうたった詩集テーラガーター及びテーリーガーターを主軸として原始経典の中から諸種の資料を集め、原始仏教の成立する以前の姿を浮き彫りにした。テーラガーター及びテーリーガーターの詩に表現されている彼らの生活または生活信条を検討してみると、そこに形成途上の最初期の仏教の姿を見ることができ、また、仏弟子たちの行動は、後にまとめられた戒律体系に反するものもあり、教団が大きくなって戒律体系を固める以前
8太郎

ウーパリが代表する昔ながらの戒律重視の仏教がマハーカッサパとアーナンダに代表される普遍主義的な新しい仏教を容認せざるを得なくなった結果、作り上げられた後代の創作だろうと云う。ブッダの入滅後にアーナンダが読んだと註解されている次の詩句について、彼の孤独が痛い。友が世を去り、師も逝去されてしまった者にとっては、もはや身体に関して心がけることほどの良き友は存在しない。昔の人々は、既に去り、新しい人々は、私となじまない。今日、私はただひとり思いにふける。長期間、ブッダと共に生き、師を失った彼の深い孤独を感じた。

01/01 22:33
8太郎

アーナンダは入滅の前後には悲しみ驚き慟哭して、マハーカッサパから戒められたと云う。25年の間、毎日、身の回りの世話や雑用をして仕えた大切な師を亡くした瞬間の彼の絶望感は想像を超えるものであったに違いない。

01/01 22:33
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0255文字
8太郎
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ネタバレ芥川の日頃の思いや人柄、芥川自身の事を知りたいと思った。本書では子供時代から学生時代、作家時代の現在に至る迄が回想されており、芥川という人間を知る手がかりになったと思う。本所両国の章は、関東大震災後に現地を訪れて記した印象記である。子供時代に預けられて育った隅田川の沿岸の町々は、著者にとって忘れがたい懐かしい町であり、今は残っていない木造の両国橋に愛惜を感じるといい、この橋からの百本杭、葦の茂った中州等の眺めを思い出す。震災前の本所両国は、発展に伴い明治の頃の姿を既に失いつつあったが、関東大震災による火災
8太郎

政治家批判はリスクが高く何も言えなかったであろうが・・・。作家としての芥川の生活は多忙で5時間しか寝ていないとあったり、日本の作家は印税も小さく貧乏に耐えねばならないとあり、生活も苦しく日頃の彼がどれほど忙しかったかが窺い知ることができた。芥川によると随筆とは清閑の所産であると云う。随筆とは清閑の所産とすれば清閑はお金の所産であるといい、お金を持たねば清閑を得ることが出来ないので、芥川に本物の随筆が生まれる訳がないという落ちには笑ってしまった。

10/16 23:19
8太郎

本作品は清閑を待たずにさっさと書き上げる随筆であるとのこと。にも拘わらず、本作品は彼の鋭い感覚や意見、ユーモアが随所に現れた大変優れた作品だった。

10/16 23:19
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0255文字
8太郎
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ネタバレ王舎城から北に向かう、ブッダが亡くなる前の最後の旅路における出来事は詳しく伝えられていて、残されている原始経典は十種の異本が存在していると云う。著者は、これらを対比し共通の部分を取り出せば元の原本に近いものが取り出せて、歴史的人物としてのブッダの最後の旅の事が知られるのではなかろうかと考えた。本書では、後代になるほど強まる神話的な潤色を除去すると共に神的存在として描かれた文章は後代に加筆されたものと判断して、ブッダが最後の旅の果てにクシナーラーで入滅するに至る迄の2年余りの経過を順に辿って最後の旅路での
8太郎

Copilotの回答「ブッダが善を追求し、心の平安を得たことで縁起の理法という真理に至ったことは、彼の修行のプロセスの重要な側面です。彼が直接「真理」を求めたとしても、心が準備されていなければそれを悟ることは難しかったかもしれません。善行や戒律、瞑想を通じて心の静けさと集中力を高め、その上で初めて深い智慧(般若)に到達できるのです。他のインドの修行僧も真理を求めていましたが、必ずしも同じプロセスを経ていなかったり、ブッダのように体系的な方法を確立していなかったりしました。

10/11 22:31
8太郎

ブッダの独自性は、彼が自らの体験を通じて得た方法を教えとして体系化し、多くの弟子たちに伝えたことにあります。 つまり、修行の順路を辿り、心を整えるプロセスが重要であり、それが最終的に真理を悟るための基盤となるのです。他の修行僧たちもそれぞれの道を歩んでいたものの、必ずしもブッダの方法を用いてはいなかったため、同様の悟りに至らなかったのかもしれません。」

10/11 22:31
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0255文字

読んだ本
81

読んでる本
2

積読本
12

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/03(1551日経過)
記録初日
2020/12/05(1580日経過)
読んだ本
81冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
31579ページ(1日平均19ページ)
感想・レビュー
72件(投稿率88.9%)
本棚
6棚
性別
自己紹介

名作アニメを見つくした感じなので、これからは名作小説を読んでいくつもり。特に好きなアニメは次のとおり。
どの作品も独創的で奥行きのある深い設定の世界観を持って描かれているので、今でも完結で失ってしまった喪失感を感じます。神の一手という極みを目指すヒカルの碁や、ニルス、フローネの自然の中で心豊かに生きる姿やキングダム、エルフェンリート、ヴィンランドサガが放つ壮絶な世界を描いた作品が特に好きです。黒猫、来栖加奈子、のだめ、アンの無二の愛らしい個性や、徹底的に学生をやっている姿を描いたげんしけんやNHK、くじけないで健気に強く生きていく姿を愛情をもって描かれたコタローは一人暮らしなどが好きです。団地ともおはスローで楽しく濃厚な会話の多かった昔の生活がなつかく思い出せるよう。

・団地ともお
・のだめカンタービレ
・俺妹
・ヴィンランドサガ(1期)
・キングダム
・赤毛のアン
・NHKへようこそ
・ヒカルの碁
・ニルスの不思議な旅
・不思議な島のフローネ
・エルフェンリート


そのほかに好きなアニメは次のとおりです。
・ゾン100
・コタローは一人暮らし
・もやしもん(1期)
・げんしけん
・はたらく魔王さま
・東京マグニチュード8.0
・無職転生
・モブサイコ100
・アルスラーン戦記
・異世界居酒屋(1期)
・MONSTER
・ピンポン
・魔王様 リトライ! 
・花咲くいろは
・ちはやふる(1期)
・風が強く吹いている
・ピアノの森
・狼と香辛料
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
・マスターキートン

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