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2024年3月の読書メーターまとめ

コトラー
読んだ本
17
読んだページ
4735ページ
感想・レビュー
17
ナイス
299ナイス

2024年3月に読んだ本
17

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

コトラー
タイトルから想像できる内容。スマホリテラシーの低い登場人物たちが危機感をもって学んでいく過程はためになる。ネグレクト、発達障害、女性の貧困、大切な人とメールでしかつながっていないのに安心していることなど、現代の問題をこれでもかと詰め込みながらも、すっきりとした印象。暗く、重くなりすぎないのがいい。ラストは宮部みゆきのあの名作ミステリーへのオマージュか。「SNSってリアルな人間関係がない分、こじれると大変なのよ」
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

コトラー

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:21冊 読んだページ数:4973ページ ナイス数:210ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1206217/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
17

コトラー
遠藤周作が芥川賞作家だということも知らなかった。ゲシュタポの手先となって、かつて関わりのあった男女が苦しむことに喜びを感じる「白い男」。「疲労」を理由に神父を助ける行動をとらず、幼馴染の婚約者を犯し続ける若い男「黄色い人」。日本に根づく汎神論がキリストに信仰をもつ妨げになっているのは確かだろう。作者の意図することは一読ではわからない。しかし、こういう言い方をしていいものかどうか悩むが、おもしろかった。
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コトラー
なにをもって「島」とするかすら定まっていないというが、ざっと1万5,000を超える島がこの国にはあるそうだ。島の生まれ方、現れては消える島など、興味深かった。ヘリでしか行けない青ヶ島、45メートルの急勾配の橋で渡る鳥取県の江島など、実際に訪れてみたい島も満載。人口1人の宮崎県大島、1989年に小学校が閉鎖され、現在は3人の移住者が登録される岡山県松島、千葉県仁右衛門島は個人の所有地なのに県の名勝に指定され、観光客にも公開されているという。写真や挿絵も豊富で楽しめた。
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コトラー
タイトルから想像できる内容。スマホリテラシーの低い登場人物たちが危機感をもって学んでいく過程はためになる。ネグレクト、発達障害、女性の貧困、大切な人とメールでしかつながっていないのに安心していることなど、現代の問題をこれでもかと詰め込みながらも、すっきりとした印象。暗く、重くなりすぎないのがいい。ラストは宮部みゆきのあの名作ミステリーへのオマージュか。「SNSってリアルな人間関係がない分、こじれると大変なのよ」
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コトラー
病気の原因は背骨のずれが原因と考え、独自の施術法・モルフォセラピーを考案。武蔵美を卒業後、美術製作会社を経て、解剖学や生化学を学んだ美術家ならではの視点から、異常は左にあることを発見したという。本書の手引きに従って触ってみると、なるほど頚椎2番、3番、腰椎1番あたりがずれている感じがする。自分でできる簡単な矯正方法も紹介。今のところ不快な症状はないが、やってみる価値はありそう。「今の医療でないがしろにされているのは心ではなく、むしろ肉体のほうなのだ」
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コトラー
なんとも言えない読後感。男が犯罪を犯したのは20歳のとき。強盗殺人。翌年、無期懲役の判決を受け収容されるが、61年後に仮釈放。このAさんをドキュメンタリー番組にしようとするNHK記者2人の取材記録だが、罪に対する反省の言を得ようとするのか、はじめのうちは質問もトンチンカン。仮出所しようにも受け入れ先のない長期受刑者、そもそも人を罪に問うとはどういうことなのか、刑務所の在り方、被害者遺族の思いは?記者2人の答えの出ない問いは、そのまま司法制度への問いにつながる。なんとも言えない読後感だった。
ちくわ
2024/04/01 16:34

コトラーさん、初めまして。ちくわと申します。小生の感想に数多くのナイスを頂き誠に有難うございました。コトラーさんの読まれた本やその感想を拝見しながら、なるほどなるほどと首肯いておりますよ。特に本書なども含めて、読まれる本の種類が多岐に渡っており、大変参考になっております。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

コトラー
2024/04/01 18:45

はじめまして。こちらこそありがとうございます。本に関しては雑食大食いで、お恥ずかしい限りですが、よろしくお願いします。

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コトラー
読友さんのおススメでAudibleで聴き始めたが、これは聴き流せないと(笑)途中から紙で。すべてのページに書き留めておきたいような言葉がある。最悪の事態でも人生を意味あるものにできること。過酷な環境にない今、自分自身、日々「内面的な勝利をかちえ」ているか考えさせられた。著者ヴィクトールが生きて収容所を出られたのは幸運な偶然だったのか。そうかもしれない。しかし、彼自身の心のあり方がそれを引き寄せたのだとも考えたい。
たかちん
2024/03/23 09:32

私も夜と霧は聞き流せない内容が満載なので、ゆっくり聴いたり、繰り返したりしました。何度読んでも感動や気づきがありますね(^^)

コトラー
2024/03/23 13:07

なるほど!ゆっくり聴いたり、繰り返したりすればよかったんですね(笑)とはいえ、Audibleが読むきっかけになりましたから、とっつきにくい本をエンジンかかるまで読むなんていう使い方もあるなと、今回思いました。ご紹介ありがとうございました。

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コトラー
交通環境の整備、貨幣経済の浸透、旅のノウハウの普及により、近世、女子旅が流行する。とはいっても、女性だけの旅は難しく、ドリカム編成のような構成もあったようだ。一度出かければ多い人で半年ぐらい帰らない。それなりに費用もかかる旅は裕福な四、五十代の女性が楽しんだという。徒歩で、関所越え、大川越えなどの困難も伴う旅を謳歌した江戸時代の女性。旅先では買物にグルメ。ホント今と変わらない(笑)
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コトラー
出自を「隠せ」、それを「忘れるな」と言い残し、不慮の事故で亡くなる父。奇しくもその父の死をきっかけに、丑松の秘密は暴かれていく。描かれる長野の景色は美しいが何となく不穏をはらみ、事の成り行きにどきどきしながら一気読み。クズはクズらしく、善人は善人らしく描かれるが、そのクズの部分は誰の心の中にもあるだろう。父の戒めを破る「破戒」。そこにすがすがしい一本の道が開けた。銀之助、かっこいい!
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コトラー
1978年、ブエノスアイレスの大学で行われたボルヘスの連続講演。「書物」「不死性」「探偵小説」などのテーマで語られる。「一人ひとり」に向かって話される内容は、たくさんの文学作品、思想家のエピソードに言及し、その博識に驚く。「今でも目が見えるようなふりをして、本を買い込」んでいるというボルヘスは、失明しているのか!?「もっとも大切なことは、事細かに正確に思い出すことではない。もっと大切なことは、意識せずに思い出すことなのでしょう」
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コトラー
洞窟壁画というのはこんなにもたくさんあるのかと、まずは驚いた。「何を描いたのか」「どうやって描いたのか」もおもしろく、「なぜ描いたのか」の部分は、これまで考えられてきた説が紹介されていて興味深かった。「いつ描いたのか」や「だれが描いたのか」からは、洞窟壁画が人類の起源といった深遠な問題にまで絡んでくることが示される。500ページに迫る大部だが、素人でもすらすら読める。すばらしい内容でした。
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コトラー
刑務所の食事は受刑者が作っているという。炊場に配置されるのは若くて体力のある模範囚。刑務所の飯と言えば「クサい飯」のイメージだが、低予算をはじめ、様々な制約の中、「クサくないメシ」を作る、栄養士の黒柳さんの奮闘がつづられる。「罪を償った人がもう一度やり直せる社会は、新たな被害者を生まない社会」誰にとっても食事は大切なはずだ。全国刑務所の人気メニューのレシピなども掲載。
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コトラー
行定勲は25年間に25本の映画を撮っているという。今の時代、すごいことなのだろう。なかでも女優の映画が多いという。吉永小百合から芦田愛菜まで、女優を中心に試みられたインタビューをまとめたものだが、かなりおもしろかった。「吉永小百合は、紛れもなく大女優。竹内結子は、時代に愛された大女優。そして、沢尻エリカは、まだ見ぬ大女優」残念ながら見た映画がひとつもない。『リボルバー・リリー』綾瀬はるか、『ひまわり』麻生久美子は見てみたい。
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コトラー
俳優としての渡辺徹を見たことがほぼない。歌に司会、バラエティーにも数多く出演した彼が、生涯、舞台を大切にしていたということは何となくしか知らなかった。杉村春子、石原裕次郎、といった先輩、父親、公園で遊ぶ子どもたちから彼が学んだことを熱く語る。昭和の親父の説教みたいでもあるが、謙虚な姿勢に繊細さが垣間見える。「人の一生なんて一瞬です。何万年も恥をかくわけではないんです」「100年後には誰も生きていない。ただし、消滅しても「無」にはならない人がいます」志村けんのことを言っているが、彼もその一人であろう。
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コトラー
戦死した夫・ビルの友人・フレディと再婚したヴィクトリア。そこへ死んだはずの夫が帰ってくる。「二人とも愛しているわ」と言うヴィクトリアだが、ある計算があって……。ビルとフレディのかけ合いもおもしろくて笑った、笑った。ヴィクトリアの母、シャトルワース夫人の冷静なアドバイスにモームの観察眼が光ります。
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コトラー
別の男との仲を引き裂かれ田舎に帰った女弟子の蒲団の残り香を嗅いで悶絶する妻子ある中年男。これだけの前知識で読んだ。平凡な生活に飽き飽きした男の精神が、若い女の登場によっていきいきと蘇る。思いを告げられないまま、女の恋人の出現に憤る心情も分からなくもないが、最後まで読んだら、やっぱり気持ち悪かった(笑)福田恒存さんの解説がおもしろかった。
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コトラー
『ヴィヨンの妻』がよかったので、ほかのも読んでみたが、やっぱり太宰だった。『ヴィヨンの妻』の一部を口述筆記したという小山清の解説がおもしろい。「くるくると羽衣一まいをまとって舞っているように」という部分を小山清に「君ならばどうする」と聞いてきたという。小山の凡庸な返答に太宰の才が際立つ。
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コトラー
戦争の報道を聞かない日はない。が、敵対するグループ間でも戦争を避けるケースのほうがはるかに多い。ゲーム理論によれば「戦争はコストがかかり過ぎる」。それでも戦争が起きる理由はたった5つに集約されるという。争いを平和的に解決する取組の紹介も興味深かった。「自分のバイアスを認識すること」「私たちは皆、変わることができる。大人でも変われるし、落ちるところまで落ちた人でも変われる」世界はよくなっているのだ、多分。「11章戦争についてのよくある議論の真偽」も目からうろこ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/08(1199日経過)
記録初日
2020/01/01(1572日経過)
読んだ本
1184冊(1日平均0.75冊)
読んだページ
279835ページ(1日平均178ページ)
感想・レビュー
919件(投稿率77.6%)
本棚
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