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冨岡 勝,佐藤 公美,千松 信也,近藤 司,福島 直樹,色平 哲郎,合田 真,山森 亮,高橋 歩唯,奈倉 道隆,中尾 芳治,多田 麻美,細入 夏加,伊藤 江利子,小林 拓也,pha,伊藤 朱美,安田 剛志,しじょう,スラバ カロッテ,実生社編集部(1)清水 克行(1)ヴォーンダ・ミショー・ネルソン(1)寺 畔彦(1)モサブ・ハッサン・ユーセフ(1)北尾 鐐之助(1)丸々 もとお(1)北國 浩二(1)島 泰三(1)庄野 英二(1)10%冨岡 勝,佐藤 公美…10%清水 克行10%ヴォーンダ・ミショー…10%寺 畔彦10%モサブ・ハッサン・ユ…10%北尾 鐐之助10%丸々 もとお10%北國 浩二10%島 泰三10%庄野 英二著者グラフ上位10名
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kamakura
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これこそが学び場だと言うことがよくわかる論考集。学生運動が皆無になる中でも、吉田寮が自治を貫き、寮解体の危機をくぐり抜け、裁判で勝利している。それは京大生ではない人も含んだ寮居住者が、全員一致(徹底議論、という理解でいい?)でものごとを決め、「原則的かつ柔軟」というスタイル&本質を大切にしているからだと思う。論考の1つにあるように、もし吉田寮が京大生という特権的地位にしがみついて、寮を自分たちのみの砦としていたなら、吉田寮は生き延びては行けなかっただろう。そういう精神的営為・思考こそが真の学びだと思う。
0255文字
kamakura
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敵兵捕虜の人道と人権の擁護のために、力を尽くした捕虜収容所所長椎崎大尉が主人公である。庄野の「星の牧場」と並んで、ほとんど悪者が登場しないつくり。このような人道主義者が日本軍内に居たことは間違いないと思うが、ここまで捕虜を大切にすることを貫くような人物は実在し得たのか。庄野自身が収容所長経験者だったから、あり得ることと思ってよいのか。へたをすれば空想的な美談に感動させられたことになるし、あり得たならば、日本軍国主義に絡め取られない存在が日本にあったということである。
0255文字
kamakura
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東大全共闘の本郷学生隊長であった人の回顧録なので、安田講堂の中で何が話し合われ、一人ひとりの闘いが緻密に描かれていると思っていた。しかし、学生隊長は講堂の座席に陣取っていたので、講堂各階の動きが見えず、攻めてくる機動隊も見えない。補給や食糧についても見当をつけていない。沖縄戦の参謀達が洞窟の中で補給無視で指揮していたのに似ているな、と思っていたら、筆者も「なにしろ日本人である。戦闘となると補給を第一に忘れる…」と書いている。立身出世を捨てて敢闘し、全員逮捕で機動隊の私刑に遭った…その誇りに敬意を表するが。
0255文字
kamakura
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1932年版の復刊。大阪のあの辺この辺の90年前の事。百貨店食堂の編が面白い。筆者は阪急の小林一三肝いり大食堂のことを「大資本主義料理」=効率・画一・衛生のみとして嫌がっている。今「阪急の大食堂」は牧歌的なものとして懐かしがられるのだが。この本によると、阪急大食堂はテーブル数なんと460,400人の「女給」で捌き、平日18000人、休日3万人の客を入れた。ランチ5千食、ライスカレー1500食。ほんとか?昭和初期の百貨店はまだ「見るだけ」スポットと思っていたが、庶民がぎゅうぎゅうに詰めかけていたことになる。
kamakura

刊行翌年1933年に天六ゴーストップ事件が起きた。交通巡査が信号を無視した陸軍兵を捕まえ、殴り合いになり軍対警察の対立になった事件だが、この本によると、「信号機」はまだ珍しく、その標示は警官が手動で行っていた。警官によっては、少しの信号「無視」でも、激烈に歩行者やタクシーを怒鳴っていた。しかも青と赤しかなく、すぐに信号無視になった。筆者は「彼は処罰の快感でのみ生き…てゐる」と書く。しかも天六、今もその辺は信号なんかそうそう守らない。私服の陸軍兵なんてそこいらの兄ちゃん。偉そうなポリと兄ちゃんのどつきあい。

10/05 14:56
kamakura

「女給」の接客マニュアルは、今以上に「決まり文句」だけで、想定外のことを尋ねられたら「彼女は忽ち顔を赤くして、もぢもぢしたまま黙ってしまった…その返事はしてもよいか悪いか、教へられてゐなかったのである」。しかし言葉遣い教育は奥ゆかしく「少しお待ちを願います」「下げさせて戴いてもよろしうございますか」と言わせる。大阪弁の少女達が、舌を噛みながらこんなことを言わされ、それ以外の客への会話を禁じられていたのは、本当に遂行できたのか不思議に思う。もっとも今だってマニュアル一辺倒の接客ばかりだが。

10/05 14:58
0255文字
kamakura
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ネタバレ筆者の結論「ポチョムキンの反乱は『たんなるボルシチ拒否事件』」は、詳細に、筆者の想像も入れながら描いた事件に対して、(最近はやりの)割り切った解釈でしかない。これなら「革命に至らなかった反乱」「革命と連携しない反乱」は全部「単なる反抗」と切って捨てられる。組織的革命を追求したトロツキーが、ポチョムキンの反乱を「単なる兵士の反乱」と突き放した表現にするのはわかるが。しかし筆者は反乱主導者マチュシェンコに大いなる同情を抱いている。やむにやまれぬ「暴発」を、他の艦の合流を得られないまま指導する苦しみを詳細に描く
0255文字
kamakura
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イスラエル軍のトップが「ハマスは思想だ。根絶できない」と述べた理由は、この本を読んでわかった。司令塔がはっきりしない、「イスラエルの存立を認めない」人たちがハマス。どんなに殲滅作戦をやっても終わらない。むしろ肉親をイスラエル軍に殺されたパレスチナ人が、次々とハマス(的)になっていく、ということだろう。一方、だからこそ永久にパレスチナ人を殺し続けるのだ、というイスラエルの開き直りにも通じる。著者がスパイになった理由がハマスの無差別テロの阻止にあったとしても、イスラエルのテロには目を瞑っているのではないか。
0255文字
kamakura
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ネタバレ映画「かくしごと」の原作として読んだ。結末を知ってしまっているので、あれもこれも伏線かなと思いながら読むのだが、意外に回収されずに進む。主人公の嘘と、男の子の嘘が、幸せな形でシンクロしていく。映画で見る者に感じさせた、だんだん「嘘」=新たな幸せな人生が破綻していく不穏な様子は、この原作ではラストに近いところまで一切ない。一気に、「真実」=古い非人間的なものが人里離れた幸せな場所まで足を運んでくる。 60を越えて、忘れごとが多くなっている身にとって、主人公父の認知症の進行のリアルさは、恐ろしく感じた。
0255文字
kamakura
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チルトシフトというらしい、こういうぼかしが入って、まるで模型のジオラマのように見える写真の撮り方を。  夜、人里離れた場所にポツンと点いている薄暗い電光を見ると、たまらない寂寞感に襲われる癖がある。夜には誰も登っていかないであろう田舎の山の中腹に、山道沿いなのか小さな灯りが見えると、不思議な寂しさにとらわれる。  この写真集に、その感覚がよみがえった。人気の少ない、あるいは全くないプラットホームと列車だけでも寂しいのに、それが夜光に照らされると、人恋しい、じっと見とれていたい悲しいような美しさを感じる。
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読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/18(1542日経過)
記録初日
1974/07/02(18544日経過)
読んだ本
105冊(1日平均0.01冊)
読んだページ
28682ページ(1日平均1ページ)
感想・レビュー
84件(投稿率80.0%)
本棚
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