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2025年1月の読書メーターまとめ

ジョンノレン
読んだ本
15
読んだページ
5011ページ
感想・レビュー
15
ナイス
1002ナイス

2025年1月に読んだ本
15

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ジョンノレン
ネタバレ著者7冊目。ダムの底に沈んだ端の瀬村の戦前からの3世代がそれぞれの時代背景に沿って淡々と描かれる。先ずは現代、イタリア留学に呆気なく挫折した孫の都は何かと杓子定規な母雅枝に反発しすっかりおばあちゃん子になっているが恋人の災害被災エリアでの体験で多少成長。次章は母雅枝、夫に代わり家計を支えるしっかり者で女性管理職の先鋒ともなる。メインは祖父母世代の物語。ダム計画反対運動の先頭に立った祖父母世代の郷土愛や奉公や戦役などの苦悩と壮絶な生き様がとても丁寧に辿られている。祖父の失踪は事件性含み?実の祖母の覚悟悲し。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

ジョンノレン

明けましておめでとうございます🎍 今年もよろしくお願い申し上げます。 ざっと昨年の読書履歴を概観のところほぼ4割程度は読友さんソースでした。影響されやすいのかな。今年も力一杯参考にさせてもらいます。 2024年12月の読書まとめ 読んだ本:16冊 読んだページ:4659ページ ナイス:1133ナイス #読書メーター https://bookmeter.com/users/1211029/summary/monthly/2024/12

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2025年1月の感想・レビュー一覧
15

ジョンノレン
著者は一時は業務用5リットルのウイスキーを傍にしこたま飲んだ時期があった猛者。私自身はたまに友人達と飲む以外は晩酌で軽く一杯で済ましているが、念の為最新知見を確認。晩酌一杯レベルでがんの罹患率は飲まない人に比べ1.05倍とのこと。百薬の長を免罪符に出来ない時代になったかも。個別臓器のみならず連関についてもメカニズムを分かりやすく解説。数多の生活習慣の中でもコントロールを誤るとダメージ大。ちょっとしたホラー感覚で楽しく読め、飲み会で無粋にも開陳できるあるある満載、酒が不味くなること間違いなし。休肝日心して。
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ジョンノレン
ネタバレキーエンスに4年勤務の後、起業したものの立ち行かず苦労を重ねたとのことだったので、その経験から滲み出る話も期待したが、そちらの膨らみはなく、キーエンス社の付加価値構築への執念とノウハウの解説に終始。付加価値については①顧客の顕在ニーズを満たす最低限のみならず②潜在ニーズのうちより深いもの③まだ作られていないもの(新創造価値)に分解、これ以上は過剰プロダクトアウトで無駄という解説に新味。ワクワクする要素もあったが、後半はやや総花的教科書に。
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ジョンノレン
著者初読み、週刊文春に長年連載の「読書日記」からのピックアップ。直前に読んだ堀内勉氏の「人生を変える読書」の推奨本がややかしこまった硬めの本に傾斜していたのに対し、酒井順子氏のそれは一転、ご時世の生の肌感覚に忠実でしかも硬軟清濁の限界を果敢に攻める格好で、読んでいてドギマギすることも。酒井さん凄い、ちょっと怖い。紹介本は8冊ほど触手。いずれご本人の本も。
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ジョンノレン
人生の様々な局面や精神の諸レベルや方向性も加味して、古典から現代まで100冊弱を紹介しつつ訓も垂れる。大事だなと思ったのは、自分が何もわかっていない事、あるいは見えていない事が何かに気付ける事。かと言って義務的読書は辛い。素朴な好奇心で巡り合う書物群が自ずと全体感に繋がつていれば良いななどと思ったりする。
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ジョンノレン
ネタバレ脳科学研究の歴史と最新知見を概観。エネルギー保存則で有名なヘルムホルツが脳科学の祖として視覚の無意識的推論や位置の恒常性を唱えた事に驚く。脳はそれ自体で体内外を含めた周囲の情報を直接掌握する事ができないので感覚器官からの断片情報をもとにベイス推定なども駆使し環境を厳密に言えば強引に把握しており必ずしもありのままを感得している訳ではない。ホメオスタシスに加えアロスタシス(恒常性の予測制御)での修正により適応向上。感情は内臓状態の変化とそれ引き起こした原因の認知によって決定される(感情二要因論)。
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ジョンノレン
ネタバレ免疫に関わる基本的事項はもとよりその暴走から癌やアルツハイマーに至るまで全方位でメカニズムについても詳しく書かれている。ストレス、運動不足、睡眠不足は免疫系にも造血系にも悪影響を及ぼす万病のもとである慢性炎症の原因にもなるし老化も促進。インフルエンザ・ワクチン接種集団がアルツハイマー罹患率低いとのアメリカのデータも紹介。レプリコンワクチンについては過剰な警戒は無用としつつも中立的見解。老化細胞除去ワクチンについては老化メカニズムの有用性の見極めも含め警戒的中立見解。オーダーメイドRNAがんワクチンは初耳。
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ジョンノレン
ネタバレ結構中身深い、取り分け後半。後悔の効用は精神の痛みにより、今後の意思決定の精度が向上すること。但し生じた感情を思考の動機としてコントロール出来るか否かが分水嶺。米国人著者ながら日本の「金継ぎ」技術を引き合いに出し巧みな後悔は割れた茶碗を見事に新たな価値に導くと説く。米国でのヒアリングによれば上位の後悔は家族、パートナー、教育、キャリア、お金だが、その深層は以下の4つに大別される基盤(安定)・勇気(成長)道徳(善)つながり(愛)。以下メモ、disclose→compassion→distancing
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ジョンノレン
ネタバレ2022年ゴンクール賞受賞作。20年前に亡くした夫に対する最早執着に近い愛の慟哭が淡々というか、むしろ先鋭的にときに攻撃的な"もしも"を突き詰める形で綴られる。夫のバイク事故に連なる全てのものや人、それが身近であろうが遠かろうが、もちろん自分も含めた因果への果てない深掘り。その追求で夫が戻る訳ではないのに夫を思う気持ちは萎えない。時の経過と共に客観視で達観など眼中にない、という姿勢で書かれているが、実のところは20年経過し相応に落ち着いた心境にあり、辛い思い出を掘り返す過酷な執筆であったとの種明かしも。
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ジョンノレン
ネタバレ正直途中の膨らまし話に食傷気味。心身ともに傷ついたセイディーに寄り添いつつオズワルド追尾を継続。スポーツ賭博による資金確保については低オッズへの過大投資が仇になり強かに暴行を受けたり痛々しい。いよいよ教科書ビルでオズワルドの強行を食い止めるが流れ弾でセイディーを失う。ケネディ暗殺阻止は達成するも、もとに戻ってみると地震多発や原発事故、他の大統領の暗殺、挙げ句の果てに、日本では北海道他の陸地が沈没。そしてまた何故かセイディーと邂逅、やりたい放題過ぎて、胸やけ気味の読後感でした。
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ジョンノレン
ネタバレテキサスに飛び、オズワルド家が辿る住まいのエリアを睨みつつ、ハイスクールの演劇顧問職にありつき、夫と別居中の司書のセイディーとすっかりねんごろとなるが世に出ていないホンキートンク・ウイメンを口ずさんだ辺りで関係に齟齬が生じ彼女は去り、主人公も思いもかけない法規制もありハイスクールを去る。セイディーへの思いを抱えつもオズワルド家の盗聴を含む動向フォローに注力する折、世界はキューバ危機に揺れ、希望を失いかけたセイディーとよりを戻す。その後、オズワルド殺害も含めた阻止策を詰めんとする中、セイディーに危機が。
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ジョンノレン
ネタバレキングらしい饒舌なタイムスリップもの。行きつけの格安のアルズ・ダイナー裏手の食材冷蔵倉庫の向こう側に時の裂け目が。末期の肺疾患に侵されたオーナーマスターのアルからこの事実を聞かされた主人公ジェイクは併せて過去に戻りケネディ暗殺を回避させるよう懇請される。取り敢えず過去を試したジェイクは不幸な過去を持つ教え子の過去改変に動く。しかし、改変によりその教え子がベトナム戦争で戦死するという新たな結果に直面し、再度戻って微調整すると共に、既に逝ったアルの残したノートも頼りにケネディ暗殺阻止に向けた構想に着手する。
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ジョンノレン
4人のメンバーと至近距離でその音楽の妙に接すると共に先鋭的で味わい深い音作りに貢献したレコーディング・エンジニア、ジェフ・エメリックの貴重な証言集。ビートルズの初期から夥しい曲群の録音に関わる臨場感溢れる垂涎の逸話の数々、リボルバー以降はyoutube首っ引きでしっかり楽しませてもらった。やはりサージャント・ペッパーズが圧巻だが、他のアルバムやシングル群でもゾクゾクする逸話は尽きない。メンバー個人の性格と相互の関係性、時の経過を経てのその変遷もつぶさに語られるが、やはりホワイトアルバム以降はほろ苦い。
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ジョンノレン
21世紀は量子コンピュータの時代と喧伝されて来たがここに来て古典コンピュータベースの生成AIの進展に押されやや影が薄くなっている。開発の現在地を知りたくて手に取った。量子ゲート方式とアニーリングの他に極めて多様な素材や方式に分化しそれぞれの長短が詳しく説明されている。また開発主体別の開発状況や各国の取り組み、様々な業態での試行での悪戦苦闘も紹介される。宿命的に計算中に発生する誤りを完璧に正すにはまだ少なくとも10年近くかかる見込みと。取り敢えずFTQC、NISQは覚えた。引き続き光系には注目しようかな。
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ジョンノレン
ネタバレ著者初読み。時間が様々に展開する多彩な短編集。「魔術師」タイムマシンを逆手に取った遠大な仕掛け、引き継がれる逆算方式と執念。「ひとすじの光」多少まどろっこしいけどサラブレッドの走りの動機が素人にはインパクト。「時の扉」時に関わるそもそも話に始まり、西欧系の人物の過去の抹消、改竄、修正やらが謎めいて、やがて解像度が上がり王のチョビ髭が見えてくる。「ムジカ・ムンダーナ」ケプラーも交え音楽深掘り、楽しめた。「最後の不良」流行の諸要素を分解の上突飛な物語化。「嘘と正典」時空間通信でイデオロギーの源泉断ちできるか?
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ジョンノレン
ネタバレ著者7冊目。ダムの底に沈んだ端の瀬村の戦前からの3世代がそれぞれの時代背景に沿って淡々と描かれる。先ずは現代、イタリア留学に呆気なく挫折した孫の都は何かと杓子定規な母雅枝に反発しすっかりおばあちゃん子になっているが恋人の災害被災エリアでの体験で多少成長。次章は母雅枝、夫に代わり家計を支えるしっかり者で女性管理職の先鋒ともなる。メインは祖父母世代の物語。ダム計画反対運動の先頭に立った祖父母世代の郷土愛や奉公や戦役などの苦悩と壮絶な生き様がとても丁寧に辿られている。祖父の失踪は事件性含み?実の祖母の覚悟悲し。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/21(1489日経過)
記録初日
2021/01/09(1501日経過)
読んだ本
503冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
146252ページ(1日平均97ページ)
感想・レビュー
442件(投稿率87.9%)
本棚
14棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

暫くは科学、哲学、社会、経済等のノンフィクションが中心になっていましたが、22年6月以降ミステリ系に回帰し、どハマり状態です。凝り固まらず常に新鮮な刺激を得て、好奇心の幅を広げています。読書メーターの皆さんからも同様の刺激を受けています。
湧いてくる感想を255字に収めるのに苦労し、時に日本語として無理が生じていますが、気持ちを汲んで頂ければ幸いです。
クラシックからロックまで、音楽全般結構深入りしています。

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