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高野禎子(1)宮島 未奈(1)アニエス・ポワリエ(1)安壇 美緒(1)江村洋(1)一穂ミチ(1)塩田 武士(1)高階 秀爾(1)池上 英洋(1)池上 俊一(1)10%高野禎子10%宮島 未奈10%アニエス・ポワリエ10%安壇 美緒10%江村洋10%一穂ミチ10%塩田 武士10%高階 秀爾10%池上 英洋10%池上 俊一著者グラフ上位10名
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クロンショー
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人は悪意や打算に傷つき、それらと闘い、やり過ごし、自らも身につけ現実社会を渡っていく。しかし苦労のない道をお膳立てする親に護られてきた真実は、自分の価値に見合うものが得られることを当然視する傲慢さと、悪意や打算を見ず、周囲に従う善良さを矛盾なく併せ持つ。婚活で真実と婚約した架は、昔から嘘や打算を使いこなす世渡り上手な女友達もおり、失踪した真実を探す過程で彼女らの辿ってきた道に照らして自身の生き方を見つめ直す。日本人の多くが抱える善良と傲慢の功罪。良質のサスペンスに埋め込まれた哲学的な問いかけに挑発される。
0255文字
クロンショー
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幼い頃から何でも出来てしまう女の子、成瀬あかりは他人の目を気にせずマイペースに生きる。小学5年で天才シャボン玉少女としてテレビに出演、卒業文集で二百歳まで生きると真面目に宣言し、中学二年の夏休みは近所のデパート閉店に捧げて毎日テレビに映る。皆と同じように振る舞うとか、こうしたら批判されるかも、といった声は彼女の内になく、「普通」の言動との微妙なズレに温かな笑いが湧いてくる。迎合やバイアス、あるいは群れの中で孤立を恐れる心とも無縁だ。だからこそ、日々それらに絡め取られている我々にとっては清々しい存在となる。
0255文字
クロンショー
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日本を代表する版画家、棟方志功の半生を、彼に寄り添い、支え、時に叱咤した妻チヤの視点で描いた物語。芸術に対して、人に対して、どこまでも純粋な棟方が、汗や涙にまみれて全身全霊で版木の中から削り出して来るような制作。極貧の時代からその痛みや歓びを分かち合う妻に支えられ、幸運な出会いにより師と仰ぐ人に導かれ、想いの全てを籠めて創った菩薩や如来、仏たちの力漲る姿や純粋な表情は、美醜を超えて心動かされる。芸術作品を産み出す苦しみ、戦前からの苦難の道、作品が与える感動、そして妻の深い愛情。相変わらずこの作家は上手い。
0255文字
クロンショー
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何やら事情を抱えて新作を書けなくなっている若手作家が、叔母の経営する小樽の古民家カフェを、そこで開かれている読書会ごと引き継ぐ。78歳から92歳までの素敵な読書会員達が読み込んだ課題本の朗読と、各自の人生観が交じり脱線する感想。幸せな時間を共にする仲間達や途中で加わる女性も含めて活き活きとキャラが立ち、幼少期や叔母の過去に絡まる伏線も回収されてテンポ良く独特の語り口で物語が進む。自分の数十年後の姿も想像しつつ、読み語ることをめぐってつながった人たちの交流に、正月に実家に集まるときみたいに自然と心が暖まる。
0255文字
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実母からネグレクトされて悲惨な境遇にあった4歳男児が誘拐され、3年後に無事祖父母の許に帰される。その間何があったのか、決して警察やマスコミに語られなかった真実を時効後にある記者が丹念に追う。4歳で初めて感じた温かさ、唯一できることだった絵を描くことを教え導かれ、追いかけることを識った静かな歓び。事実が明かされていくとともに、大切な人達との絆の強さ・切なさが溢れる。記者の世界、警察官の矜恃、画廊関係者の想いなど背景や周縁の描写も見事な傑作。写実絵画に照らし、何かを「視る」とはどういうことか、考えさせられた。
0255文字
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街路には赤褐色の煉瓦とくすんだ石の古い建物がひしめき、中心のカンポ広場は半円すり鉢状に煉瓦を敷き詰めシエナ・アーチを並べた市庁舎や邸館が囲む。シエナの丘の城壁内は、フィレンツェと張り合っていた中世からほぼ変わらないゴシックの街並み。市庁舎やピナコテカでは国際ゴシック様式を牽引したドゥッチオやシモーネ・マルティーニの優美な聖母子像が、写実性だけでは到達できない深みを見せる。再訪したこの街を歩きつつ、この本でシエナの歴史、芸術、食文化の豊かさを識り、ビザンツの流れを酌むゴシックの叙情性を見出すことを教わった。
0255文字
クロンショー
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少し昔の湖近く、作家志望の主人公は守を頼まれ住み込んだ家とその周辺で、擬人化した植物と気持ちをやり取りし、河童や鬼と密やかに接し、狸に化かされ、カワウソに同類と見込まれ、時折冥府から訪れる親友には何かと厳しく指摘される。突拍子もない現象を当然の如く受け流し、日々静かに精神を養うような生活を是とする。春夏秋冬それぞれの草花を想いつつこの不思議な物語を読み進むと、爽やかな風なのに背筋を冷やしていくような、禅寺で落語でも聞いているような、懐かしく少しだけ切なく、漱石風の余裕も漂い、読後は落ち着いた心持ちとなる。
0255文字
クロンショー
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16世紀のヨーロッパは未だ現在の国家の姿から遠く、王家の間での婚姻や戦争の結果により国・地域の主が変わる時代。現代のオランダ・ベルギー・スペイン・ドイツという広大な地域を治めるカール五世は、その生涯の多くをハプスブルク家当主として好敵手フランス王フランソワ一世との(時に騎士道的な交流を挟む)激闘と、カトリック守護者としてプロテスタントとの駆け引きに明け暮れた。統治者の器量を遺憾なく発揮し次々と難敵や課題に立ち向かう彼を駆り立て、支えた信条は何だったのか。波瀾万丈の人生とともに作者が愛情を込めて説き明かす。
0255文字

読んだ本
104

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2

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14

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読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/25(1545日経過)
記録初日
2019/06/01(2149日経過)
読んだ本
104冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
35783ページ(1日平均16ページ)
感想・レビュー
51件(投稿率49.0%)
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