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2024年10月の読書メーターまとめ

三井剛一
読んだ本
4
読んだページ
1119ページ
感想・レビュー
4
ナイス
78ナイス

2024年10月に読んだ本
4

2024年10月のお気に入り登録
1

  • きゃしー

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • Piichan

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

三井剛一
兄は妻の心がわからなくなり、主人公である弟に変な頼みごとをする。兄は、全てを理性により理解しようとするも家族、社会から孤立していく。漱石が、よく言われる「近代的自我」がわかりやすく表現されていた気がする。終盤、兄と旅を共にする友人からの手紙で、怒涛に兄の思索を辿っていく様は、圧巻。兄の気持ちが理解できない主人公に兄の理解者である友人の手紙により、兄の思索が解き明かされる設定が個人的にわかりやすかった。当時の時代背景を深掘れば更に味わいが深まりそうな作品。今まで読んだ漱石の中で1番好きかも。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

三井剛一
兄は妻の心がわからなくなり、主人公である弟に変な頼みごとをする。兄は、全てを理性により理解しようとするも家族、社会から孤立していく。漱石が、よく言われる「近代的自我」がわかりやすく表現されていた気がする。終盤、兄と旅を共にする友人からの手紙で、怒涛に兄の思索を辿っていく様は、圧巻。兄の気持ちが理解できない主人公に兄の理解者である友人の手紙により、兄の思索が解き明かされる設定が個人的にわかりやすかった。当時の時代背景を深掘れば更に味わいが深まりそうな作品。今まで読んだ漱石の中で1番好きかも。
が「ナイス!」と言っています。
三井剛一
歴史学者である著者が史料偏重にならず、物語性を重要視していることが学者のイメージと違い驚いた。歴史の見方として「西高東低」、「権門体制論」、「東国国家論」は、初学者の自分にとって、見通しが立てれて、歴史を辿りやすくなった。各学者の考察の違いを知るのもおもしろそう。著者の一般人に広く、わかりやすく歴史のおもしろさを伝えようとする熱量が感じられた。磯田さん然り、学者でこういった熱意をもって発信してくださっている方がいるのはありがたい。
が「ナイス!」と言っています。
三井剛一
哲学の思考をどのように使いこなすかをわかりやすく丁寧に書かれている。哲学は「絶対的な真理」を目指すのではなく、「共通理解」を目指すもの。答えがでないものをぐるぐる考えているわけではない。宗教、科学、哲学は、合理的に因果を説明しようとする上では、同じ。哲学は「意味の世界」を探究している点で違う。「欲望相関性の原理」という考え方は、おもしろい。自分の欲望に応じて、世界が現れる。対立する際は、どのような欲望からきているのか考える。期待していなかったのだが、想像を超える良書でびっくり。
が「ナイス!」と言っています。
三井剛一
鉄骨鉄筋コンクリートでできている現在の大阪城にあまり魅力を感じていなかった。しかし、現存する時代の痕跡を辿ると、よくぞ残してくれていたと感動する。また大阪の地形の変化も興味深く、石山本願寺、信長、秀吉、家康と上町台地の地の利を得ようと必死になっていたのにも納得。商人の町というだけあって、本書でも特に中之島・堂島、船場などの歴史が特におもしろい。町中に張り巡らされていた堀川や橋が、もう少し残っていたらと考えてしまう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/05/28(1276日経過)
記録初日
2021/07/05(1238日経過)
読んだ本
202冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
55827ページ(1日平均45ページ)
感想・レビュー
202件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
年齢
34歳
血液型
O型
自己紹介

読書とお酒が大好きです。
自己研鑽のためと思ってはじめた読書でしたが、今では、生活の一部に。
多くの良書に出会いたい。
医療系・ビジネス本を中心に読んでいます。

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