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2024年5月の読書メーターまとめ

まつうら
読んだ本
3
読んだページ
1144ページ
感想・レビュー
3
ナイス
113ナイス

2024年5月に読んだ本
3

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • 無題

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まつうら
主人公のケアリはうらぶれた雇われパイロットで、なんだかその日暮らしっぽい雰囲気。冒険小説なのだから、何か目的地があってそこに向かっていくことになるのだろうと期待しながら読み進むが、冒険っぽい雰囲気を出しているのはアメリカからやってきた人嫌いの富豪ハンターだけ。それが物語の終盤に怒涛の展開をみせ、タイトルに隠された意味も明らかになるのだからおもしろい。「獲物」と書いて「ゲーム」と読ませるのは、翻訳者のセンスも光るところだ。あと、著者が元パイロットなので、飛行関係の描写が繊細で丁寧なのもいい感じ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
3

まつうら
主人公のケアリはうらぶれた雇われパイロットで、なんだかその日暮らしっぽい雰囲気。冒険小説なのだから、何か目的地があってそこに向かっていくことになるのだろうと期待しながら読み進むが、冒険っぽい雰囲気を出しているのはアメリカからやってきた人嫌いの富豪ハンターだけ。それが物語の終盤に怒涛の展開をみせ、タイトルに隠された意味も明らかになるのだからおもしろい。「獲物」と書いて「ゲーム」と読ませるのは、翻訳者のセンスも光るところだ。あと、著者が元パイロットなので、飛行関係の描写が繊細で丁寧なのもいい感じ。
が「ナイス!」と言っています。
まつうら
後半は大蔵省を辞したあと、多方面の産業振興に尽力するエピソードが目白押しだ。三井や三菱と違い、自身の経済的成功ではなく、欧米と遜色のない経済基盤を確立することに尽力した姿は、まさに日本経済の開祖。もし渋沢がいなかったら、現在の日本経済もどうなっていたかわからないだろう。キーとなったのは、士農工商で最下位だった商人の地位を引き上げたこと。利己主義に走りがちな商人を、論語と算盤の考え方で指導して品格とステータスを高めることがなければ、豊田喜一郎や盛田昭夫ら、戦前戦後の経済人たちの登場もなかったかもしれない。
やも
2024/05/16 16:38

お札の人になるべくしてなったような功績があるんですね😄恥ずかしながら渋沢栄一さんのことは、お札の人って認識しかなかったので、レビューですでに勉強になりました😅🙏

が「ナイス!」と言っています。
まつうら
渋沢栄一のことに興味を持ち、城山三郎の「雄気堂々」を読んだのはもうかなり前のこと。その渋沢が、新一万円札となることに導かれ、本作を手に取った。前半は一橋家の家臣となってフランスへ洋行し、帰国後に大蔵省へ入るところ。このころの若き渋沢に感じるのは、どこまでもまっすぐで血気盛んな青年のイメージ。後年の穏やかで微笑みを絶やさない知識人の印象とはだいぶ違う。「雄気堂々」の渋沢は、一橋家に仕えるようになるころから、やんちゃをひそめて大人に成長していっていたが、本作の渋沢はずっとやんちゃなのが、なんとも興味深い。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/06/07(1112日経過)
記録初日
2021/06/08(1111日経過)
読んだ本
515冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
211004ページ(1日平均189ページ)
感想・レビュー
483件(投稿率93.8%)
本棚
10棚
性別
職業
営業・企画系
現住所
神奈川県
自己紹介

経済小説などの社会派作品を好んで読みます。お気に入り作家は、城山三郎、高嶋哲夫、真山仁、楡修平、佐々木譲という感じですが、早世してしまった梶山季之作品も収集しています。

その一方で、大のレイモンド・チャンドラー愛好家でもあります。高校生のときにフィリップ・マーロウを知り、一瞬でその格好良さに憧れて、そのまま大人になりました。(ギムレットには早すぎました💦)

そして、こんな自分が真山仁作品に惹かれるのは、氏もチャンドラー愛好家であり、鷲津政彦とかの登場人物にチャンドラーの影を感じるからなのだろうなと、勝手に分析して悦に入っています。。。😎
(2023.1.1)

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