軽く読める。読みやすい。続編があるのも頷ける。ただ本屋大賞！？ってほどではないライトな内容。期待しずぎずにエンタメとして楽しんでほしい。

それぞれの濃度濃いめの短編集。

湊かなえはやっぱり長編がいい。本作も悪くはないけど、湊かなえだと期待して読んだからか、そこまでだった。先が読みたい！という気持ちにはならなかった。

筆者は昼は薬剤師、夜はエアロビの先生。昼の薬局にいる人は元気なくじっと💊をまっている。エアロビの生徒は自ら健康になろうとしている。

1.2と読んでそのまま流れで読了。お金持ちの話だからシリーズ通して入りきれないのかなと思っていたが、この3は特に酷く説教くさい。一つ一つ行動を起こすたび、こういう考えなんだと解説が入り、その内容が正論ばっかりで説教くさい。起こる事件も大した事件ではなく、だんだんブランド名や食べのものの内容が作者がこんなの知ってるんだよと言ってるようで、鼻に付くようになった。

違う世界が見れて面白い。お金持ちだからこその悩みもあるんだろうな。はとりさんのカリスマ具合はわかるけど、年齢差の大きい恋愛が絡むのはちょっと…

破天荒なことはしない面白さ、努力してる感は絶対に見せないのが良い。小学生から日記を詳細に書いてるとの事なので、なるほど何気ないエピソードが多い。

そこまで怖くもグロくもない。先入観があったからかもしれないが。大抵みんな怖いものあるはずだから、それを想像して読むからやだなと怖さが増す。

こういうテーマに切り込んだのは良いと思う。周りにグレーゾーンの知り合いが多いせいか(というか、この頃は多いし皆カミングアウトするし市民権も得ていると思う)、登場人物が暗いし卑屈になりすぎてて読んでて楽しくない。実際はもっと明るいし、無知じゃないし個性があって魅力的。知っているだけに、がんばればギリギリ自分でも書けるのではと思うほどにストーリーの流れは安直だし、ステレオタイプ。やはり本屋大賞ノミネート止まり。

分量は多いが、生涯を描き切ってやるという気概みたいなものを感じて一気読み。人生なので前半やはりが面白い。 歴史小説としてよい読書になった。

かなり専門的だが、緩急があり筆者の気持ちがあったりして読みやすく、飽きない。途中にはさまれる症例だけ読んでも統合失調症やそのまわりにあるグラデーションのような疾患もわかるし、興味深い。

軽く読める。読みやすい。続編があるのも頷ける。ただ本屋大賞！？ってほどではないライトな内容。期待しずぎずにエンタメとして楽しんでほしい。

米澤穂信らしい、安定感のある内容。

期待し過ぎたせいもあるが、すごい！面白いとまではならなかった。結論ありきでプロット作ってるような。魅力的な人物もいない。

悪くはないが、ちょっと厨二病感はある