ネタバレ貧困と犯罪、無知、弱さ。一度貧困に陥るとそこから抜け出すのは簡単ではない。 努力しても抜け出せず、結局犯罪に手を染めてしまう、という物語は今やよくあるものだが、　 貧困が人間関係を変え結局全て壊してしまう様子はリアルで読み進めるのが辛かった。 全てがバラバラになっても、それぞれがそれぞれのやり方で人生を続けることになったのは良かった。 花たち3人は全てを黄美子さんのせいにしてそれを真実だと思い込みかけたけれど、花は自分の過去を認めることができたから、少しずつ歩き始められるのかもしれない。

ネタバレ途中までは冗長で少し退屈を感じたが、冤罪かもしれない事件への懺悔のためにお遍路をしていることが書き出されてからはとても面白かった。 テーマと、淡々と描かれる心情が好みだった。 全てが明らかになった後の奥さんの言葉や強さが好き。 夏目漱石の夢十夜と絡めた解説も良かった。

ネタバレファンタジーが苦手なので前半はあまり入り込めなかったが、半分読んだあたりで面白くなってきてまた最初から読み直した。 帝国軍のものとなったエールデはどうなったんだ？？エールデも心を持っているし成長するよね？？その辺はいまいち理解しきれなかった…。続編に書かれているのかな？ 細切れに読むと世界観に入り込めなかったので、次作は時間を作って一気読みして、世界観に入り込む体験をしてみたい！

ネタバレ貧困と犯罪、無知、弱さ。一度貧困に陥るとそこから抜け出すのは簡単ではない。 努力しても抜け出せず、結局犯罪に手を染めてしまう、という物語は今やよくあるものだが、　 貧困が人間関係を変え結局全て壊してしまう様子はリアルで読み進めるのが辛かった。 全てがバラバラになっても、それぞれがそれぞれのやり方で人生を続けることになったのは良かった。 花たち3人は全てを黄美子さんのせいにしてそれを真実だと思い込みかけたけれど、花は自分の過去を認めることができたから、少しずつ歩き始められるのかもしれない。

ネタバレ時折挟まれる現実世界から少しずつ謎が解けていき、引き付けられた。 第一章が再び始まったときにはぞくりとした。 最後はとんでもないバッドエンド。 どんなに酷いゲームでも、現実よりはマシなんだな、なんて思った。 ホラー以上に恐ろしいホラーだった。

ネタバレ私も子を持つ母だが、彼女たちのように自由を求めはしなかった。 それはおそらく、私が空っぽな人間で、やりたいことなんてなかったから。 子を産む前の段階で自分の人生を生きている人ほど、子の存在が負担になるのかもしれない。 そして、「私は違う」と思ったこの感情こそ彼女たちを追い詰めるのかもしれないし、私だって同じかもしれない。 もつれまくった糸が、幼い子の死という衝撃でしかほどけなかったことは悲しい。 子育ては孤独だから、配偶者の在り方は大きい。