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2025年1月の読書メーターまとめ

PCsasa
読んだ本
9
読んだページ
2397ページ
感想・レビュー
9
ナイス
137ナイス

2025年1月に読んだ本
9

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

PCsasa
完全無欠のトンデモ天才同級生に引きずり回される登場人物たち、という構図は我々世代だと『涼宮ハルヒの憂鬱』を彷彿とさせる親しみある内容だが、話ごとに青春の躓きや気づきが丁寧に盛り込まれている点では、痛快ながらもしっかりとした青春小説である。完全無欠な主人公が、はじめて自身の綻びに気付かされる瞬間、何かが啓かれていくような圧巻の表現力に脱帽。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
9

PCsasa
社会調査に携わる社会学者同士の対話集。読めば読むほど、社会学とはいったい何なのか、よく分からなくなってくるのだが、本著で述者が何度も語る「基地賛成派の集団自決生存者」についての、一括りにはできない語りの難しさにこそ、社会学の意味があるように感じる。一括りにはできない語りについては「一概に言えなくしていく」という述者の言葉も印象深い。
が「ナイス!」と言っています。
PCsasa
完全無欠のトンデモ天才同級生に引きずり回される登場人物たち、という構図は我々世代だと『涼宮ハルヒの憂鬱』を彷彿とさせる親しみある内容だが、話ごとに青春の躓きや気づきが丁寧に盛り込まれている点では、痛快ながらもしっかりとした青春小説である。完全無欠な主人公が、はじめて自身の綻びに気付かされる瞬間、何かが啓かれていくような圧巻の表現力に脱帽。
が「ナイス!」と言っています。
PCsasa
個人的には李琴峰や奈倉有里など、文学者との対談が気になって手に取ったのだが、結果としては本書に集録されているすべての対談者の話を興味深く読んだ。信念と覚悟に裏打ちされた各対談者の姿勢は「反逆者」とはほど遠い、誠実さと倫理観を持った人物ばかりだが、彼らを「反逆者」と呼ばなくてはならない今の時代を、我々は深く考え直さなくてはならない。
が「ナイス!」と言っています。
PCsasa
ふと気づいたり、引っかかったりするのだけど、あまりに囁かな瞬間なので、ついつい忘れてしまったり、見落としてしまったりするような出来事の数々を、的確な言葉と表現でしっかり結晶化してくれている作品。戦争や震災への眼差しも繊細かつ鋭利。個人的には作中のワイエスのいくつかの作品描写に心を惹かれた。
が「ナイス!」と言っています。
PCsasa
昔、映画「スモーク」は鑑賞していたが著者の本は初読。家族を突然失った主人公が幻の喜劇映画監督俳優のヘクター・マンへ心酔、その後、主人公が不思議な繋がりを得ていく物語。とにかくぐいぐい読ませる。「喜劇」と「悲劇」の二律背反に翻弄される登場人物たちの人生が、ヘクター・マンの死とともに一緒に消滅していくような、不思議な余韻と不条理を感じる作品。
が「ナイス!」と言っています。
PCsasa
これまで著者の作品を社会に対するある種の復讐譚として読んできたが、三作目にして和解譚とも読めなくもない本書に少々戸惑っている。相変わらず性や暴力の艶めかしい描写や身体性への豊かな考察はそのままに、今回はリアリティーショーを通した社会や文化への批評も鋭い。こうした和解もあるものなのか。はたまた。
が「ナイス!」と言っています。
PCsasa
話題になった事件や話題を題材に取りながら、どこかでボタンを掛け違えてしまったような人々の、四つの物語が収録されている。人生の巡り合わせの妙。運命の選択と分岐。因果と宿命。人生とは多くの集積でありながら、一瞬の判断によって大きく変化もする。今まさに、私がまごうことなき私の生を生きていることに思いを馳せずにはいられない。そんな物語の数々に戸惑わされる。
が「ナイス!」と言っています。
PCsasa
人間が物語を享受する意味について、物語を通して上手く展開し、見事に収束させた作品。資本主義社会によって生まれた「作者」と「読者」という分断と苦悩を「物語の力」によって再度強固に結びつけようとする試みは、「読書」という行為だけに留まらず、時空間を縦横無尽に駆け巡る。そして、元いた場所に戻ったその瞬間、一気にその絆を強固に取り戻す。
が「ナイス!」と言っています。
PCsasa
様々に奪われてきた氷河期世代だからこそ身につけることのできた、自由で豊かな着想や発想に基づく「旅」という行楽の集大成のような表題。世代によっては「貧しさ」とも捉えられるかも知れないが、同じロスジェネとしては気負いのない身に沁みる珠玉の「旅」体験の数々。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/10/11(1226日経過)
記録初日
2011/04/25(5048日経過)
読んだ本
319冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
91363ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
319件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
URL/ブログ
http://s-shimpei.com/
自己紹介

生誕日:December 29th 血液型:AB 身長:172㎝ 体重:57㎏

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