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2025年2月の読書メーターまとめ

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読んだ本
9
読んだページ
2722ページ
感想・レビュー
9
ナイス
37ナイス

2025年2月に読んだ本
9

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ネタバレ日本住血吸虫症の病因、発症経緯、成虫の生息部位や経皮感染経路、寄生虫の生活史などを発見、治療方法や治療薬、ミヤイリガイの根絶対策の研究•改善や普及啓蒙、これらを120年以上に渡りバトンを受け継いで緻密かつ地道、協力的に携わり安全宣言まで導いた関係者たちの記録。タイトルのグロテスクな印象からは思いもよらずとても面白かった。解決への道筋が途方もなく感じられ、関わった誰もが一発クリア出来るとは思わなかったと思うが、登場人物たちの直向きさや献身性には感動した。感染メカニズムの複雑さには恐怖を感じる。いい本読んだ。
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
9

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ネタバレ直近10年で大きく進歩した古代ゲノム研究の成果を基に人類誕生から世界中にどう拡がったのかを解説。複雑すぎて完全把握には至らないが大まかに理解出来た。万年千年単位の話は壮大で面白い。特に、ヒトの形質は連続的に変化し人為的な基準を設ける以外区分出来ず人種自体に生物学的な実体はない、集団間の違いよりも同じ集団に属する個人間の遺伝的な違いのほうが大きい、人類が200万年前ホモサピが20万年前に登場してから人類集団は離合・集散や混合を繰り返している、という点は興味深かった。民族はあくまで文化・言語・慣習的な違いか。
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ネタバレ読んで衝撃を受けた水子の譜の周辺書籍として読書。聖福寮や二日市診療所についての深掘りを期待していたが、そちらは水子の譜やその放送のレビューに拠るところが多く、大半は泉靖一、山本良健、石賀信子ほか多数の支援関係者の素性や生い立ちなどのエピソードを矢継ぎ早に語っている。取材量は多そうに見えるものの話が飛び飛びで読みづらかった。戦後引揚の中での悲劇がより広く知られるべきという視点は良いと思うが、もっとその悲劇や二日市診療所や聖福寮での支援に集中して上坪隆が水子の譜で書けなかったことなどに焦点を当ててほしかった。
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素粒子原子核研究所の最先端の研究者が挙って最前線研究をスナップショット的に紹介ということだったが元素後半、質量あたりからはやはりかなり難解だった。とはいえ起源が追究されている様子は大いに感じられて楽しさも味わえたし、これだけ難しいことを理解出来る研究者たちには感銘し、世界中で協力・競争しながら極めている研究世界には敬服した。また挑戦してみるかな。
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ネタバレイラクのチグリス・ユーフラテス川の合流地点にある古代メソポタミア文明を生んだ謎の巨大湿地帯アフワールへの探検記録。苦労して探した船大工に作ってもらったタラーデで実際に湿地帯を試乗したり、謎のマーシュアラブ布アザールの謎を探索したり、何と言っても湿地帯で暮らす人々との心温まる交流を通じて生活や風習、様々な宗派や民族、地域毎に特色ある歴史などを紐解いていく過程が極上の面白さ。文章も読み易くユニーク、臨場感満載だった。人類の文明発祥の地でその欠片を残した生活が垣間見えることには感銘を受けた。素晴らしい本だった。
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ネタバレ2013年刊行。東アジア反日武装戦線の一連の企業爆破事件の警察側の視点。他書と比べると犯行の動機や背景描写は少量でかなり薄め、報道側面は産経記者の書籍の範囲内なので究明要素は警察視点が中心。劇画調な書きぶりで事件捜査ものの読み物という感じだったが、30年以上経過後の著作だからか当時の雰囲気は感じづらかったかな。犯人側、報道側、警察側の三書では、思想に基づいた犯罪であるだけに犯人側を中心に逮捕後まで描いた著作がやはり圧倒的に迫力を感じたが、政治思想的に避けたのか本書では参考文献に挙げられていなかった。
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ネタバレ筑後川上流の下筌ダム反対運動、蜂の巣城紛争を13年間闘い続け、その闘いがその後のダム行政や公共事業の在り方に多大な影響を及ぼした室原知幸氏を綴った本。超個性的。とても面白く深く心に刺さる。何度壊されても第5次の砦まで築いたり猛勉強して82件の訴訟を通じてしつこく徹底的に国に抗いながらも、イデオロギーに陥いらず「公共事業は理に叶い、法に叶い、情に叶わなければならない」「暴には暴、法には法」といった軸をぶらさない姿勢には感銘を受けた。周囲の方々の素敵な人間性や昭和の人間関係にも感動。アヒル作戦の逸話も面白い。
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ネタバレ日本住血吸虫症の病因、発症経緯、成虫の生息部位や経皮感染経路、寄生虫の生活史などを発見、治療方法や治療薬、ミヤイリガイの根絶対策の研究•改善や普及啓蒙、これらを120年以上に渡りバトンを受け継いで緻密かつ地道、協力的に携わり安全宣言まで導いた関係者たちの記録。タイトルのグロテスクな印象からは思いもよらずとても面白かった。解決への道筋が途方もなく感じられ、関わった誰もが一発クリア出来るとは思わなかったと思うが、登場人物たちの直向きさや献身性には感動した。感染メカニズムの複雑さには恐怖を感じる。いい本読んだ。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ2009年刊行。産経記者による東アジア反日武装戦線の一連の企業爆破事件の報道側の視点。取材班や警察関係者の傍流エピソードが多く回想録的な雰囲気。事件からは30年以上経ってからの著作のため当時の緊迫感はさほど感じられなかった。また、事件そのものについての新たな真実は特には無さそうだったが、夜討ちなど捜査情報を如何に収集したかの苦労話や犯人逮捕時に産経新聞が特大スクープを出せた詳細経過が初物という感じだった。犯行グループ側の情報は狼煙を見よなどの他著作から振り返ったということだったが、裁判経過はよく分かった。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ1800年代にモールスやクック、ホイートストンによって電信が開発・商業化され勃興していく様を綴った本。発展する間にエジソンも絡むし、ベルが電話を発明するなどの逸話やロイターやAPの成り立ちもあったのは面白かった。電信の発展の仕方や社会に与えた影響、期待や軋轢も現代のインターネットの世界に酷似しているというメッセージ。テクノロジーは進化したが、利用する人間自体はあまり変わっていないということか。今のものとは違うらしいが、モールス符号が今も実在しているのが歴史を感じた。無線電信への流れも知りたかった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/11/06(1221日経過)
記録初日
2021/11/06(1221日経過)
読んだ本
235冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
70806ページ(1日平均57ページ)
感想・レビュー
206件(投稿率87.7%)
本棚
1棚

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